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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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第二回ヤップ・カヌー・フェスティバル-伝統踊り編

去年のカヌー・フェスティバルで踊られた5つの伝統踊りのうち、ビデオに納めた3つの踊りのスナップショットで記録しておきます。丸1年も忘れててすみませんでした。

まず初日の開会式のあとだったと思うけれど、マアプ地区のウォリラ(Woriilaq)村の子供たちによるガメル(竹の棒を使う踊り)があった:
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ガメルそのものはヤップ島より東のほうの島々から伝わった男だけの棒術踊りだったが、日本統治時代の「公学校」で男女で踊られるようになったと聞く。主に学齢期の子供たちによって踊られる。
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あちこちのガメルを見てみると、振りや動きにそれぞれ傾向があるのがわかってくる。この村を含むヤップ島北西部のガメルは、ピョンピョンと大きく跳ぶ振りが特徴だ。ウォリラは小さな村だけど、とてもよく練習された生きの良い踊りを披露してくれた。

その後、夜の部は2日にわたってひとつずつ踊りが披露された。まずはタラログという名のついた、ウェロイ地区オカウ村の女の立ち踊り:
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ヤップ古来からの踊りは、男女それぞれの座り踊りと立ち踊り。立ち踊りはまず横一列に並んだ踊り手たちが、チャーント(謡)に合わせて、主に首と手と腰の動きでゆっくりと表現していく。

タラログは大昔オカウ村に嫁いできたある女性の大遍歴の物語だ。彼女とその夫が開墾したラック芋の田んぼが、いまだにオカウ村に残っている。
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最後は横一列から縦二列でふたてに別れて相対し、大きな振りで踊られる。ヤップの踊りにとっての命はチャーント(謡)で、それは厳格に語り継がれるけれど、振りはその都度よく変えられる。今回この踊りでは、最後にウサギのようにピョンピョン飛んで退場というおもしろい振り付けがされていた。

2日目の夜はラン・ニ・カドブルという名のルムング地区の女の座り踊りだった:
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座り踊りは横一列に並んで座った踊り手たちが、やはりチャーント(謡)に合わせて、首と手だけの動きでゆっくりと表現していく。立ち踊りよりもなおさら動きがゆっくりなので、踊るほうもほんとうに難しいし、見るほうも意味がわかってないとつまらないだろう。日本の芸能でいうとお能のようなものかな。

ラン・ニ・カドブルを直訳すると「ある日の朝」となる。かつてヤップ島の北にあって沈んだ島シピンから船出して、ルムング(ヤップ島の一番北なのでシピンから近い)にいたるまでの航海のストーリーだという。
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座り踊りも最後のパートに立ちを入れた振り付けも多い。最近はとくにそういう傾向にあるのは、やはりツーリストなど外来者の目を意識してのことだろうか。ず~っと座ったままでは、ヨソモノにはなにやってんだかわからなくて、眠くなってしまうからね(苦笑)。ラン・ニ・カドブルも最後は縦二列でふたてに別れた立ち踊りで終わった。


第二回ヤップ・カヌー・フェスティバル(1日目)
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第二回ヤップ・カヌー・フェスティバル(2日目)-陸上編
http://suyap.exblog.jp/11562978/
第二回ヤップ・カヌー・フェスティバル(2日目)-海上編
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第二回ヤップ・カヌー・フェスティバル(3日目)
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第三回ヤップ・カヌー・フェスティバル(1日目)
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どしゃぶりの第三回ヤップ・カヌー・フェスティバル(2日目)
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第三回ヤップ・カヌー・フェスティバル(3日目)海上編
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第三回ヤップ・カヌー・フェスティバル(3日目)陸上編
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第三回ヤップ・カヌー・フェスティバル-伝統踊り編
http://suyap.exblog.jp/14069067/


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2011-11-25 22:16 | ヤップの伝統文化
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