昨年に引き続き、3日間の日程で第三回ヤップ・カヌー・フェスティバルが開催されている。初日は「子供の部」で、さいわい朝から良いお天気に恵まれた。
例年どおりヤップ・マリーナの前が海の競技の会場となり、うちの桟橋にも朝から数席のカヌーがやってきた。去年はうちのボートも水上競技のお手伝いに出ていて屋根のフレームを壊されて、その後それについてのお詫びもなければ今回の桟橋使用についてのお願いもなかったので、今年はボートのお手伝いはしないことに。大きなイベントの運営は大変だろうけど、こういうロジスティクスの細かい配慮こそ大切なんだけどねえ...。
そんなわけで今年はなんとなくカヌー・フェスティバルに対するわたしの気持も後ろ向きなので(笑)、あまり根を入れてあちこちを見てまわっておらず、
子供たちのトタン・レースもうっかり見そびれてしまった。
だからちょこっと垣間見たレースの様子しか写真がないのだけれど、上は女子2人のカヌー・パドリングで、下のはなんと2人乗りカヤックのレース。
カヤックまで出場なんて、カヌー・フェスティバルというより「水辺の競技会」とでも名前を変えたほうが良いのでは?...などとツッコミを入れていると、竹筏(いかだ)レースが始まった。
かつては「どこかで足(舟)を失っても竹筏くらい現地で調達(作製)して戻ってこなきゃ男じゃない」という気風があったとか。昔は父や年上の従兄弟らを手伝いながら、現在では小学校のカルチャー授業で、男の子は筏組みを教わっている。
ちなみに下右写真の左側に積み上げてあるのがその竹筏で、同写真の右側はトタン・カヌー。左写真はパドル用の小型カヌー。
↓ちょっと遠すぎて↓乗っている人がゴマ粒くらいにしか写っていないけれど、竹をフラットに組んだだけの乗り物に推進具は竹竿(さお)だけ、これでスイスイ進むのだからたいしたものだ。
レースが終わって船揚場にもどり、いかだを引き上げた子供たち。ご苦労さん!
すると、どこからともなくやってきた酔っ払いのおじさんが竹筏をひとつ乗っ取って、するすると海に漕ぎ出してしまった(笑)。しかも大きな声で歌いながら余裕で竿さして、その速いこと、速いこと!「どうじゃ、筏はな、こうやってこぐんじゃよ、そこの子供ら、よ~く見ておけ!」という気分なのかな?
これも例年どおりマリーナのまわりは大幅に交通規制されていて、ヤップで一番大きな交差点には去年と同じく↓お巡りさん↓が(
同一人物です)、ハイ、ポーズ。
それにしても車ぜんぜん通ってなくて暇そうだけどなあ...(笑)。彼はもうひとりの相棒と、朝8時頃からずっとこの交差点のシフトについているんだって。あちこち見てまわりたいだろうに、ご苦労さん!
さて警察の前を通りすぎて少しラグーン沿いに行った広場にも、なにやら看板が...?
ほとんど見物客も来ないようなところにフード&ドリンクのブースが2つも店開き?しかもそこには、いつのまに出来たのやら、砂を入れてライトまでつけた立派なコートが出現していて、子供たちが6 X 6に分かれてバレーボールに興じていた。店に入っている客もバレーボールをしている子供たちも、どうやらみんな同じ方面(村)の人たちのようで、身内同士、なかばピクニック気分で楽しんでいるような雰囲気だった。
聞けばこの砂場はレスリング用につくったのだそうだ。そういえば3日目のプログラムにレスリングが入ってたっけ...。カヌー・フェスティバルがだんだん「秋の運動会」っぽくなっていく?
それはともかく片隅には、「インターナショナル規格」のパドリング競技用カヌーがきれいに並べてあった。
1ヶ月ほど前に、「4艇のうち、まともに使えるのは2艇しかないんだよ...」と聞いていたが、どうやら壊れていた2艇も修理が間に合ったようで、よかったよかった。これらは明日からの競技に出場する。
またぷらぷらとマリーナの会場のほうへ戻ってくると、やはり今年も出ました
岸壁ジャンパーたち!(笑)
潮位がまだ低いせいもあってか、そんなに大勢でフィーバーしてる風ではなかったけれど、
それでも数人の元気印が、とっかえひっかえどっボーン、いやはや、子供はどこでも遊びの天才ですネ。
岸壁ジャンパーをもっと見ていたかったけれど、今年からプログラムに加わった「競泳」の決勝が始まる時間なので、会場の「特設プール」まで駆けつけた。
場所はYCAガス・ステーション(ガソリン・スタンド)裏の船着場で、ほんとうによく考えたものだと感心したスタート台には、滑り止めのマットまで敷いてあり...ヨーイ・ゴー!
右の子は岸壁ジャンパー・スタイルだけど、うゎ~左の子、ちゃんとヘッドファーストで入ってる!(スイミング・プールのないヤップでは、こういう飛び込みができるだけでも驚きなのだ)。
そしてヤップで初めて登場した競泳用レーンをご覧あれ!竹にロープを通して浮かべ、25メートル3レーンの競泳場が出来上がり。そしてここでも、目を見張る泳ぎっぷりを見せる決勝の3人、そうとう練習したね!
大昔から水中に長くとどまってサカナをとるという目的はあっても、水面だけを早く移動するという必要はなかったので、水中の獲物も見ずに顔をつけてがむしゃらに泳ぐという発想はなかった。だからヤップの男たちは水にはめっぽう強いのに、クロールの息継ぎやフォームを知らないから、水面を速く泳げをいわれるとアップアップしてしまう。
それが↓こんなに↓立派なクロールをする子が出てきたなんて、ほんとうにびっくりだった!
そしてゴールはというと25mの先に浮かべてある竹のバー、そこに横付けされたボートにターッチ!もちろんボートの上には、各レーンごとに配置された計測係りが待機していた。
それにしてもなぜ急にクロールができる子が出てきたんだろうと感心していたら、「ボクが小学校をまわって教えてるんだよ」と、元消防隊員だったというアメリカ人のBさん。な~るほどね^^
ところで競泳の観戦に夢中になっているあいだに、おもちゃの手作りカヌー、
ノノウ(Nonoew)のレースが今年もひっそりと行われていた。しかも北風に押されて
ノノウはみんなマリーナからどんどん離れていってしまったので、会場からはまったく様子が見えず、誰にも気づかれず。
レースを終えて戻ってきた子供のひとりをようやくつかまえて写真を撮らせてもらったら、彼の
ノノウはすべて自然素材でつくった素晴らしい作品だった。結果はどうだったのかしら?
おまけ:日中イベントの最後は、ディズニー・ワールドの現役マジシャンがショーをやるというので、会場のコミュニティ・センターへ行ってみると、なるほど「人寄せ効果」はあったようで大勢の観客が集まっていた。しかしショーそのものは子供だましの簡単な手品ばかり、かかわっているアメリカ人らが(何かのベネフィットを提供して)呼んだのだろうが、こんなのを混ぜているようではカヌー・フェスティバルがどんどんわけのわからない方向に行っているような気がするなあ...。
ところで去年の「伝統踊り編」をまだ書いてなかったことに、今になって気づいた(すみません)。今年も3つの伝統踊りがあるので、ビデオ起こしをしたらそれらとまとめてアップします。
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第二回ヤップ・カヌー・フェスティバル(1日目)
http://suyap.exblog.jp/11558492/
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第二回ヤップ・カヌー・フェスティバル(2日目)-陸上編
http://suyap.exblog.jp/11562978/
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第二回ヤップ・カヌー・フェスティバル(2日目)-海上編
http://suyap.exblog.jp/11563065/
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第二回ヤップ・カヌー・フェスティバル(3日目)
http://suyap.exblog.jp/11574019/
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第二回ヤップ・カヌー・フェスティバル-伝統踊り編
http://suyap.exblog.jp/14068781/
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どしゃぶりの第三回ヤップ・カヌー・フェスティバル(2日目)
http://suyap.exblog.jp/13995108/
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第三回ヤップ・カヌー・フェスティバル(3日目)海上編
http://suyap.exblog.jp/14014072/
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第三回ヤップ・カヌー・フェスティバル(3日目)陸上編
http://suyap.exblog.jp/14016063/
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第三回ヤップ・カヌー・フェスティバル-伝統踊り編
http://suyap.exblog.jp/14069067/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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