ホシダカラ:なんだか水がぬるいんだよなあ...さいきん。あんまり暑いんでコート(外套膜)を脱いでることが多いのさ。そんでもって昼日中からサンゴの上でゴロンと寝っころがっていたら、suyapがやってきてひっくり返して見やがったんだぜ。オレが死んでるのかと思ったんだろうな。それからあいつ、おお生きとるんか...と言いながら、オレ様をわざわざ岩の下に置いてくれたんだ。よけいなお世話だったんだがな。
シラナミガイ:あたしも暑くてたまらないよ。ちょっと深いところの水温でも29度から30度もあるってことよ。あたしたちの仲間やサンゴさんたちといっしょに住んでいる
褐虫藻(かっちゅうそう)にも、だいぶん高水温への耐性ができてきたらしいけど、このまま高い水温が続いていくと、またあの子たちが逃げ出してしまわないかと心配だわ。褐虫藻たちがいないと、息苦しくなってだんだんと身体が弱っていくのよ。でもあたしたちよりも、まずサンゴさんたちのほうが心配なのだけどね。
ツマグロマツカサ:ぼくの家のそばには、マンタが掃除してもらいにくるところがあるんだけどね。そこに来ているマンタたちもぼやいていたよ。あんなに大きな体をしているのに、なかなかデリケートなやつらだね。こういう暑さにはからきし弱いんだってさ。ぼくなんかぶあついよろいを着ているけど、これはホシダカラ君のように脱ごうったって脱げないんだよ。でも魚類のなかでも大昔から続く家柄なんで(エッヘン)、こうしてじっと耐えていけるのさ。なんでもこの水温の高さは海流の関係もあるようだし、はやく「潮目」が変わってくれることを祈りながら待つしかないね。
アオリイカ:な~んだ、みんな暑いの苦手なの?わたしらはさいわい水温にはフレキシブルだよね。遠い親戚にはニホンっていう国の寒いところに住んでいるのがいるし。でもニホンの北のほうにいる親戚はいま別な問題で困っているわ。お馬鹿なニンゲンがホーシャノーってのを海の中にもぶちまけたんだって。それに直接当たったり、それらを吸ったり食べたりするとたいへんみたい。とくに細胞がどんどん分裂して成長していく子供たちでは、DNAとやらが壊されて変な病気になったり奇形になったりして、はやく死んでしまう子がたくさん出るんだって。この夏の産卵では、親たちがみんな心配していたみたいよ。それに大好物のアジさんたちまで汚染されているっていうから、大人だって安心してられないわ。そのホーシャノーが混じった海水は、数年後にはヤップのわたしたちのところにも来るんだって。これから何十年何百年も太平洋中がこんな心配をしなけりゃならないなんて、ほんとに困ったものよね。
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スーパーマーケット大手5社と日本チェーンストア協会に、販売している魚の放射能検査とその結果公表を求めるオンライン署名 by グリーンピース
http://www.greenpeace.org/japan/sakana/?gv20111029
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サルでもわかるTPP
http://luna-organic.org/tpp/tpp.html
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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