10月24日の「国連記念日」はミクロネシア連邦では休日だ。今年はそれがちょうど月曜日に重なったので、今週末は役所や学校、ふつうの会社などは3連休のお休みだった。そうなるとコロニアのど真ん中といえども、閉めているお店やレストランも多く、開けても半日とかの休日モードで、通りを行きかう車もほとんどなくて、しーんと静まりかえっていた。
そして風がゆるんでしばしお天気の安定する日がよくあるこの時期のこと、ときおりスコールによるお湿りはあったけれど、きょうも海はペタッと鏡のような凪いでいて、ああ一年中こんなお天気が続いてくれたらなあ...とため息の出るようなまったり度!
まるでプールに潜っているような水中を訪れると...大好きなニチリンダテハゼくんと共生しているコシジロテッポウエビちゃんが、ふだんよりもうんと警戒レベルを下げて過ごしていたのか、びっくりするくらい近くまで寄せてくれた。
それにしても共生ハゼとエビの関係って、ものすごいラブラブぶりで!よ~く見ていると、巣穴からエビが出てくるとき、その触覚は必ずハゼの身体の一部に触れている。ハゼのほうでも、ちょっとでも不安が高まるとかすかにプルンと身体を震わせてまずエビを巣穴に引っこませ、それを見届けたあと、いよいよとなると自分も巣穴に飛びこむ。なんでもないときには日がな一日、エビはせっせと巣穴の中やまわりの砂や小石を運びつづけ、ハゼは巣穴の入口近くでそれを見守っている。
それがあるとき...
エビが巣穴からしばらく出てこない一瞬があって、それを見計らったかのようにニチリンダテハゼくん、するすると巣穴から1メートル近くも離れていって、ときおり砂の中に口を突っこんでもぐもぐし始めた。なんだか「やれやれ、たまにはオレもアイツから離れて、ひとりで遠くのエサを味わいたいんだよ」と言っているようだったので、うんうん、その気持もわからんでもないよと、心の中でうなづいてあげたり(笑)。
しかしそれも束の間、「ア~タ、どこに行ったのよ~、はやくもどってきなさいよ!」と、わたしには聞こえない声が巣穴からかかったのか、ハゼくん、またするすると巣穴に後ずさりしていって、ほどなくして二匹の日常業務が再開されたのだった。
どんな生き物の世界にも、いろんなボヤキやタノシミが、それなりにあるものなのでしょうねえ...。
(...とニンゲンであるわたしは勝手に妄想してみずからの糧にする-笑)
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