数ヶ月前に報告した
ヤップの博物館(Yap Living History Museum)の建設が、突貫工事で進んでいる。
最終的にはコンクリート造りの施設も敷地内につくるという話だが、現在とりかかっているのは、すべて伝統建築。すでに集会場(ペバイ)形式の建物がふたつと、小さな小屋ひとつが建ちあがり、その前には石のプラットフォームと舞台(マラル)も出来つつある。
また敷地のまわりでは、垣根の土台となる石積みが始まっていた。海から拾ってきた大小のサンゴ石を、上手く組み合わせてコツコツと積んでいく。今の時代、そんなに派手にではないけれど、ここでもちょっとだけセメントをつなぎに入れているっぽい?でも日本でもヤップでも、昔は石だけでセメントを使うよりも頑丈な石垣が出来ていたんだよね。
表通り側から見ると、ただいま↓こんな感じ↓ (どっちが表だ?って聞かれると困るけれど)。道路よりも低いこちら側は、このところの大雨続きで、地面がどろどろにぬかるんでいる。あらかたの工事が終わると、ここにも芝を植えてきれいにするのかな...?それにしても、背面の丘と海を隔てる道路に囲まれたこの場所の地面は低く、大きな台風のたびに浸水被害にあっているところ。博物館完成後も、メンテに相当な手間隙カネがかかりそうだ。
どこの世界でも、文化や暮らしぶりが「博物館」入りするようになると、実際は「生きた」状態からは遠くなるのだけれど(いや、そういうものがお亡くなりになりつつあるから、ハコモノに入れて「保存」しようとなるのか...)、将来、ここがヤップでどのように活用されていくのか、興味深々というところだ。なにはともあれ、短期滞在のツーリストにとっては、手っ取り早くヤップの「文化的なもの」が見られる場所として、便利だろうけどね。
(関連記事)
ヤップ博物館の建設が始まった
http://suyap.exblog.jp/12498816
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