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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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ヤップ的ランチ

ヤップ的ランチ_a0043520_773214.jpgいまではヤップでも昼時になると、いろんなテイクアウト・ランチが店頭に並ぶようになって、ランチタイムが終わる頃には、それらのほとんどが売り切れる。サンドウィッチあり、ハンバーガーあり、タロイモあり、BBQとローカルフードの詰め合わせあり、それなりにバラエティに富んでいる。

ある日、Tおばあちゃんに呼ばれて、お昼を一緒することになった。朝から何度も電話があって「魚はどうやって食べたいか」と聞いてきたり、なんだかハリキリ過ぎ(笑)。ちょっと遅刻して行ってみると、ドーンとこんな料理が用意されていた。

ヤップ的ランチ_a0043520_774640.jpg包みを開けてみると、出てきたのは2匹のアイゴ。アイゴは柔らかいので、空揚げなどにする以外は、炊くと崩れやすい。この料理法は、生の魚(好みで塩をして)をラック芋の葉っぱで包み、芋を炊くときにその上において、一緒にコトコト蒸し煮のようにしたもの。形は崩れにくいし、燃料節約にもなるし、一石二鳥だ。

「昔はね、土で作った鍋で、こうやって魚を炊いたんだよ」とTおばあちゃん。

ヤップ的ランチ_a0043520_714415.jpgもちろん、一緒に食べるのはラック芋。ゴロリとでかい塊りを、それぞれがいつも携帯している小型ナイフで、好きな大きさに切って食べる。お皿はやはりラック芋の葉。いまどきエコだなんだと騒ぐ前に、ヤップでは(そして昔の日本でも)、元々しっかりエコライフやってたんだよね。

さあ、これからドルが崩れて、世界のキャッシュ経済も崩れて、ちゃんと食糧生産が出来る人だけが生き残る...そんな世の中が来てもいいように、せっせと土に足をつけるように努力しておきましょねっ。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2011-08-19 07:26 | ヤップの伝統食
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