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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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タカセ貝漁終了

この週末もよく雨が降った。そして明けて本日月曜日、ようやく朝からすっきり晴れて、一滴のお湿りもなかった。今日の正午でようやく終了となるタカセ貝漁、お天気に恵まれて、少しは収穫が上がっただろうか?
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上の写真は、身を抜いたタカセ貝(中ほどやや下右側の白くベルト状に見える部分)を海水で洗い、コンテナに詰める準備をしているところ

今回のタカセ貝漁は、7月11日の午前6時から一週間後、または150トンを採取した時点か、どちらか先に達成したところで終了...ということだったのに、収穫量が思うように上がらないことから、一週間延期になり、また延期になり...と、とうとう今日まで延ばされた。諸般の事情から禁漁区が増えたことに加えて、今年は近海で熱低の発生が多く、雨続き、時化続きが災いしたこともあるが、やはり150トンという上限値そのものが多すぎたのだろう。

タカセ貝漁終了_a0043520_20391791.jpg←身抜き作業を終えて、殻の洗浄を待つ貝の袋たち

新鮮なタカセ貝の身を得られるのは今日までなので、買い付け場に行ってみた。潜って貝を取れるのは正午までだけど、島のあちこちから、それらを買い上げ場に持ってくるのに時間がかかるので、本日は午後4時30分まで買い上げを受け付けるそうだ。

タカセ貝漁終了_a0043520_20385845.jpg←身抜きした殻の付着物を落とす作業をしているところ

わたしが行ったのは午後2時頃だったけれど、水揚げしていたボートは一隻だけ、全体に暇~そうなムードが漂うなか、今回のタカセ貝買い付け人(政府による公開入札で1業者だけ指定)の韓国人Lさんだけ、ピリピリしながら動き回っていた。ヤップ州側監視員のひとりに、最終的にどれくらいの量が獲れたの?と聞いてみると、93トン前後じゃないかな、とても100トンには及ばないだろう、とのこと。それでも1ヶ月足らずの間に、日本円換算すると2千5百万円近い現金が、地元人口7000人ちょっとの島に落ちたわけだ。

タカセ貝漁終了_a0043520_20394966.jpg→身抜き作業を終えて、殻の洗浄を待つ貝

今まではタカセ貝解禁というと、たいていは1週間、それまでに上限量を達成すると3日で打ち止めということもあった。だからその期間中、男はみんな浮き足立っていたものだけど、それが今回は4週間という長丁場になったせいか、なんだかみんな覚めてる感じもする。タカセ貝獲り、行かないの?と聞くと、返ってくる答えで多いのが、だってボートがないもん...。昔はみんな乗り合いで、戻ってくるときは貝の重みも加わって、船べりから水面まで10センチ!状態ってのもあったけどな。あと燃料代が高くなったので、あまり旨みがないということもあるかも。

タカセ貝漁終了_a0043520_20414855.jpg←今回買った剥きたての身

さて肝心のお買い物!(笑)。タカセ貝買い付け人の目的は貝ボタンの原料の貝殻なので、中身はたいてい安く地元で消費される。タカセ貝漁が始まると、あちこちに貝の身があふれるので頂き物も多く、今回も口開け以来、わたしは一度も身を買いに来ずに済んできた。そのうち聞こえてきた話では、最初はポンド50セントで売られていた身が、いきなりポンド1ドルに値上がりしたと。その理由は、買い上げ人が身をグアムに輸出し始めたたからだと。ポンド1ドルはちと高いな...と思いながら、結局8ポンド(約3.6キロ)を買ってしまった。

タカセ貝の身は、茹でて冷凍しておくと、あまり味も変わらず長持ちするので、これから数ヶ月(笑)、ポツリポツリとタカセ貝の磯の香りを楽しむことができる。近々発表、タカセ貝料理編、乞うご期待!


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2011-08-08 20:48 | ヤップな日々
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