※昨日、何度も記事のないエントリーを繰り返してしまい、すみませんでした。その後、書きあげた記事を全消去するというドジをおかし、時間切れとなって今まで放置、これからようやく書きなおします。
ただいまヤップでも米研ぎ汁乳酸菌をせっせと拡散中。ぜんそく持ちのWさんは調子が良いということを発見し、今では自ら大量の乳酸菌を作っているし、クラゲにやられて以来、アトピーのようなただれが体中にできているCさんには、「乳酸菌が効くか試してみたい」というわたしの下心から、週1回500ミリリットルの乳酸菌を渡して3週間目になるが、本人からついにレシピーを聞いてきた…ということは、効いているのかな?
そこでちょっと問題が発生した!アメリカから来る安い米のおかげで、タロイモが伝統食のヤップでも、日常的な米食や電気炊飯器さえ普及しているから、米研ぎ汁の入手は問題ない。輸入品の黒砂糖もあまり品切れになることなく売っている。問題は自然の塩の入手だった。海に囲まれた小さな島で、自然の塩の入手に困るなんておかしな話だけれど、輸入されている安い塩はほとんど工業製品の100%に近いNaClで(日本の塩だってそうですよ!)、これじゃ漬物もつからないし、乳酸菌だって生きられない。
それでも、(店から買ってくる)塩を切らせても海水で調味すりゃ良いさ…というライフスタイルがまだ少しは残っているので、工業製塩の、ヤップ人の健康への影響は日本人のそれよりもまだ多少はマシだけど…。そんな事情から、わたしは自分が料理に使う塩だけは、日本へ行くたびに自然塩を買ってきてストックしている。それも、ここんとこの乳酸菌づくりで、かなり消費してしまった。
そこで海水を使って米研ぎ汁乳酸菌を作レシピを立ち上げることは、ヤップ人に乳酸菌を広めるためにも、わたし自身のためにも、緊急の課題となったわけだ。
まず、わたしの米研ぎ汁乳酸菌レシピでは、500ミリリットルのボトルに小さじ1杯=小さじ1杯の塩は5グラム、海水の塩分濃度は3.3%だから、同量の塩分を得ようとすると海水150ミリリットルになる…。でもこれじゃ全体量の3分の1弱が海水になってしまうから、米研ぎ汁が薄まってしまわないか心配…。
ちなみに、米研ぎ汁乳酸菌づくりがうまくいかないで悩んでいる人の場合、けっこう研ぎ汁を大量の水で薄めているケースが多いみたいだ。わたしはいつも3カップの米から500ミリリットル2本分をつくるのだけど、最初に米に注ぐ水はそれに十分な量きっかりで、それをぐるぐるかき回して、米の表面についている乳酸菌を、水の中に遊離させるようにしている。「研ぐ」というより、「洗う」という感じだ。本来の米の研ぎ方より違うけど、乳酸菌のためなら仕方ない(笑)。もちろん水は水道からジャーではなく、雨水か、ろ過して塩素などを除いた飲料水で。
結局、海水には自然塩よりもミネラルが豊富なはずだから、少量でも発酵もきっと上手くいくだろうと踏んで、500ミリリットルに対して100ミリリットルの海水、大さじ山盛り2杯の黒砂糖でやってみたら…、初回から大成功となった。自然塩小さじ1杯で作る時より、発酵のスピードが1日ほど速いし強い。これで、ヤップでの乳酸菌づくりの材料の調達も、すべてクリア、米研ぎ汁乳酸菌づくりは、いつでも誰にでも、超安価で超簡単にできること-という目標を維持できた。
最後に
NHKニュースで読んだ「はだしのゲン」の作者であり被爆者でもある中沢啓治さんの言葉に触れておきたい:
〇
「はだしのゲン」作者が訴え
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110701/t10013896531000.html
「私は落ち込んでどうしようもないとき、無理に歌を歌ったりして生きてきました。被災した人たちも、から元気でもいいので、負けるかという気持ちで生きてほしい」
ヤップのわたしより差し迫った放射能の危険性に直面しているはずの日本の、それも首都圏のまわりに住んでいながら、まだ何もしようとしない人たち、あるいは「いまさら何やってもどうしようもないわよ」と傍観している人たちが多い。そういう人たちの「無関心」の底には、ひょっとして「恐れ」があるのではないだろうか?どうか、自分自身の恐怖を見つめて、
負けるかという気持ちを持ってほしい。世界中に放射能がばらまかれたのなら、
受けてやってやるぞという気持ち、これが、これからを生きるキーワードだと思うよ。
何もしないでボーっとしているのは、自分自身とまわりへの、加害者的な冒涜だ。
さあ、米研ぎ汁乳酸菌をシュッシュッとやって、きょうも元気にレッツラゴー(笑)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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