金曜日の午後、たまたま所用で空港にいると、友人のWさんの車がスーッと寄ってきて窓が開き、「スーもチャーター・ジェットを見に来たの?到着は何時だっけ?」
「えっ、何それ?」と聞けば、その日、中国は四川省の首都・成都(Chengdu)の投資家グループが、チャーター機でヤップにご到着になる予定なのだという。そういえば、数ヶ月前からそれらしき人たちが下見に来ていたっけ...ふう~ん。
つい先日も、南太平洋ポリネシアの
サモア独立国で、中国資本によって客室500室の同国最大となるホテルを建てる計画が進んでいるというニュースを読んだばかりだ。いよいよ中国の大型資本の波に、ヤップも洗われ始めるのかなあ...。
それでも、
サモア独立国は、面積はヤップの30倍以上、人口は約20倍、山の高さだって10倍以上のがゴロゴロあるところだから、大型ツーリズムへの耐性はヤップよりも高いだろう。しかし海のない中国内陸部から(当然泳げない人が多い)、魚も米も芋も食べないツーリストがわんさか太平洋の島々に押し寄せるようになると、彼らはいったいそこで何を期待するのだろう?カジノ?ゴルフ?
「心配いらないと思うよ。ちょっと考える頭のある中国人なら、ヤップみたいに資源も環境も中途半端なところには手をつけないだろうから」とWさん。
そんな話をしながらフェンスにかじりついていると、ようやく機内から人影が降りてきた。彼らは
Exhibition and Travel Group (ETG/会展旅游集团)の社長を含むご一行様とのこと、金曜日夕方6時のご到着後、ヤップ州政府のレセプションを受けたあと、土曜日は1日観光をして、日曜日にサモアに向けてご出発だそうだ。えっ、それではやっぱり、あの
サモアに500室のホテルを建てるというのは、この人たちのことだったの?
このチャーター機の起点が中国のどこかは知らないが、ミクロネシア連邦ではまず東のポンペイまで飛び、そこから西のヤップに戻って来て、これからうんと南東のサモアに向かうという。機材は
ボンバルディア チャレンジャー 600か?これなら
航続距離は6千キロ以上らしいから、ヤップ―サモアもノンストップで飛べるのかも(でもギリギリっぽい)。クルー4名(キャプテンと正副パイロットにフライトアテンダント)が乗り組み、運行会社はシンガポールにベースを置くアメリカの会社とのこと。それにしても太平洋を東に西にまた東南に、いやはや、すごいフライト・スケジュールだこと。
(6月16日追記)
彼らの行程は、どうやらヤップ>ポンペイ>サモア>ポンペイだったようです。ご一行は本日(6月16日)の午後、給油のために再びヤップに寄って数時間を過ごし、中国に戻って行きました。
ご到着メンバーに、わりと年若い女性が目立ったのだけど...いやいや...それは...考え過ぎでしょう?(笑)。
レセプションに
送り込んでいた出席していたスパイ(笑)によると、ETGの社長さんはスピーチの中で、「ヤップやミクロネシア連邦に、今すぐに投資は考えていないこと。(彼らが目指す)大型投資は、地元の人々との関係をしっかり築きながら、地道に進めないと上手くいかないこと」などを語ったそうだ。
それを聞いて少しは安心したけれど、じゃ、なんでミクロネシア連邦の首都ポンペイに飛んだり、ヤップに来たりしたんだろう?ま、お金持なのはわかりますが...やっぱり、社長のプライベートなご旅行?(...だけじゃ、もちろんないだろう)
未確認情報では、今日、ヤップから政府関係者数人が、ご一行様と一緒にサモアまで飛んで行き、一週間後にまたヤップに送られて戻ってくる予定という。へえ~、わたしの生まれた国では昔から、タダほど高いものはない...という諺もありますし、ヤップの高官方、なにとぞご用心のほどを(爆)
(6月16日追記)
こちらもガセだったようで、ポンペイからミクロネシア連邦大統領がサモアまで同行したとのことです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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