ヤップなどミクロネシアの学校年度は、アメリカにならって、だいたい5月末終わりの9月始まりという感じだ(学校や年によって、終わる時期も始まる時期も、前後に数週間ずれることもある)。今年も小学校や幼稚園、私立学校の卒業式はすでに終わり、子供たちは長い年度末休み(夏休み)に入っているが、コロニアのコミュニティセンターでは今日、一番しんがりの
ヤップ高校の卒業式が行われていた。
高校の卒業式となると、なぜかみんな
暑苦しいガウンを着て角帽を載せて気取りたがるのだが、ヤップの幼稚園や小学校(8年生で卒業だから日本でいうと中学2年生の年ごろ)では、いまだに民族衣装での卒業式が主流のようだ。多少の手間はかかるが安上がりなので、親もそのほうが嬉しいに違いない。
G嬢の甥っ子と姪っ子が通うトミル地区の公立保育園、少し前に行われたその卒園式の様子を、G嬢が撮ってきた写真でご紹介しよう。
ヤップではヘッドスタート(Head Start)と呼ばれる公立保育園システム、無料の上にちゃんとスクールバスまであって、なかなか至れりつくせりなのだけど、まだ義務ではないから、入園する子供は同年齢人口の3割以下というところか、このトミル地区の保育園に通っている子供も、年長組と年少組(2年保育)を合わせても30人に満たないという。
G嬢甥っ子で年長組のD君が、颯爽と卒園証書をもらって席に戻っている。ヤップの男の子は、やはり赤フン姿が似合うね!
2ヶ月以上も早く生まれてきて、おばあちゃん(G嬢母)がココヤシのジュースで一生懸命に介抱していた、あんなに小さかった赤ん坊が、こんなに大きくなって、もう小学校に行くのだものね、月日が過ぎるのって速いなあ...。
ところで、
あれ、G嬢姪っ子のCちゃんも、卒業するの???
G嬢によると、今回卒業しない年少組も、年長組と同じように扱われ(もちろん黄色い紙は卒業証書ではなく年少組終了証だろう)、同じようなプレゼントをもらったのだそうだ。赤い紙バッグの中には、鉛筆やノートなど、保育園や小学校で使う学用品が入っていたらしい。
Cちゃん、卒園生よりも嬉しそうだね。
最後には、ヤップではどこの卒業式でも行わてれる
参列者が卒業生にレイを贈る儀式。Cちゃんも、ロリポップやキャンディで作ったレイをたくさん首にかけてもらって、超ゴキゲンなご様子、あまり甘いものを食べ過ぎると虫歯が心配だけど。で、肝心の卒業生のD君は?写真を撮られるの嫌がって逃げ回っていたらしい(笑)。
就園率はまだ低いとはいえ、保育園に行った子供たちは、小学校入学までにアルファベットはもちろん、簡単な英単語とヤップ語の読み書きもできるようになるという。しかも半分くらいの子供が保護者同伴で登園し、多くの保護者はそのまま保育園が終わるまで授業を見ながら待っているというから、暇っていや暇なんだろうけど、どこかの国のお母さんたち顔負けの教育ママ(グランマ)ぶり...、いやはや、すごいもんです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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