風が緩まる季節、木々も緑を増して生き生きと、そこら中が花盛りという感じになっている。そして海辺では、そこはかとなく清らかで上品な匂いが、どこからともなく漂ってくる。テリハボクの花の香りだ。
花盛りのテリハボク
あちこちで今を盛りに花をつけている植物たちを見ても、水中で小さな動物たちの営みを見るのと同様、偉いな~と、いつも感動する。何を考えるでもなく、それらをず~っと見ていても飽きない。
いったい生き物とは、人知れず生まれ人知れず死んでいくものだ。それでも生きている間は、それぞれが目一杯、大真面目で、一生懸命。歴史に名を残そうとか、一旗挙げてやろうとか、誰か(あるいは「お国」や「社会」)のために尽そうとか、一部のニンゲン以外は、そんな
下卑た心根なんぞとは無縁の、日々の命を繋ぐ営み。
こうして自然界では、生き残るものが坦々と生き残り、淘汰されるものは粛々と消えていく。まったく同じに見える環境や条件にありながら、活き活きとたくましく生を繋ぐものと、弱々しく衰弱し淘汰されるものと...。彼らの運命の違いは、いったい何によるものなのだろう?
大輪のハイビスカス
日本でもようやく、
ふくいち(東電福島第一原子力発電所)の容易ならざることに、気づきつつある人々が増えているようだ。数日前に放映されたNHKの番組が話題になっている:
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日々坦々:プルトニウムは確実に50キロ以上飛散している!ETV特集「続報・放射能汚染地図」
http://etc8.blog83.fc2.com/blog-entry-1036.html
しかしプルトニウムだけでなく、実は他の放射性核種も、50キロどころか、すでに米大陸や欧州大陸でも検出されているのである:
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米国でプルトニウム・ウランが検出される:過去20年間で最大値!プルトニウム239やウラン238が大幅上昇
http://onihutari.blog60.fc2.com/blog-entry-44.html
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ついにマスコミ・専門家が取り上げました!「太平洋を越えたプルトニウムの謎」『サンデー毎日』(6月12日号)
http://onihutari.blog60.fc2.com/blog-entry-53.html
きょうも元気いっぱいのノニ
米国は、1954年に繰り返し行ったビキニ環礁での核実験でも、放射性物質が世界規模で広がったことを観測・記録している:
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ビキニ環礁の放射性降下物「死の灰」は、世界122カ所に降下していた
http://scienceplus2ch.blog108.fc2.com/blog-category-18.html
そのビキニ環礁があるマーシャル共和国の住民の多くは、いまだに放射能被曝障害に苦しんでいるが、その風下にあるグアムやヤップを含むミクロネシアの島々でガン患者が急増している原因のひとつに、これらの核実験によって撒き散らされた放射性降下物が関係していないと、誰が証明できようか?。
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グアム島住民、アメリカによる太平洋の島への150億ドル軍事力集中計画に反対して団結
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/150-54fa.html
ひっそり咲くパパイヤの雄花
福島県のみならず、関東各地で独自の放射線モニタリングが始まっている。こうしたことは本来、原子力開発を推進してきた日本政府主導の元に行われるべきことなのだが、それがまったくもって未だに駄目々々なのだから、どうしようもない。こうなったら、放射能がぶちまけられた原野に住む「生き物」としては、「個」ごとの、あるいは「群れ」ごとの、自衛に徹するしかない。そして、その判断は、生き残るか淘汰される道を歩むかをかなりの比率で左右するから、「個」や「群れ」の選択のセンスは、きわめて重大だということになる。
そう、大事なのは
センスだと思う。小ざかしい知恵に依存しがちな人たちは、あーでもない、こーでもない、と「頭」を使っていろいろ「判断」しようとなさるが、自然界でたくましく生き残っている生物に、そんなインテリゲンチャなんていないし...(笑)。岐路に立ったとき、
うん、こっちに惹かれるっぽいから、ま、とりあえず、こっち試してみるか...てな感じの決断、実験精神、その結果生じる責任はじぶんで取れば良いのだからさ‐という腹のくくり方も大事。
優雅なハマユウ
てなわけで、わたしは今、米の研ぎ汁から作る乳酸菌との共生生活に夢中なのである。指爪の間の黒い垢(いまどき珍しいかも‐苦笑)がいつのまにか消えてるし、風呂場の壁のカビもなくなるし。
洗剤やシャンプーの使用を止めて、台所の洗物や洗濯はもちろん、頭の先から足の先まで石鹸だけの暮らしがウン十年になるわたしだけれど、その石鹸すら「いらないかも」と思える乳酸菌との日々に、目から鱗がポロポロはがれ落ちる感じの、感動を覚えている。
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乳酸菌生活開始!
http://suyap.exblog.jp/12722303/
こうして、今まで「これがなきゃ暮らせない」と思い込んでいたものから、ひとつずつ解放され、たった何世紀か前に誰かさんの悪巧みによってデッチ上げられた「カネ」と「国家」の呪縛から、少しずつわが身が自由になっていく感覚...なんて素敵な体験だろう。米研ぎ汁から作る乳酸菌たちとの暮らしによって、「生きる」ことが、そんなにムズカシイことじゃないかもと実感できるのは、すごいことだよ。しかも、これは万人にできる<<これ、とっても大事。
除菌シート、除菌グッズなどという驚愕の言葉を、日本の人たちから聞くようになったのは、いつ頃からだろう?少なくとも、わたしが日本で暮らしていた80年代には、まだそういう代物は出回っていなかった。日本中がこうして「菌」を除外しまくり、殺しまくり、やけに「きれい」になったお陰で、人々はバタバタと倒れはじめた、食中毒、インフルエンザ、そして、これから放射能も...。
再び「菌」たちとの暮らしを取り戻すことによって、生命力が蘇り、それが放射能地獄の中を生きる力となる。まず、やってみることデスネ、
米研ぎ汁乳酸菌培養、1日たった10分の手間、しかもコストはほぼゼロ!
とはいっても、まだ細胞分裂の活発な成長期の子供たちに、放射能が及ぼす影響は計り知れない。まったく「動かぬ政府」にかわって、こんな互助サイトが立ち上がっている:
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母子疎開ネットワーク「hahako」
http://hinanshien.blog.shinobi.jp/Page/3/
太平洋戦争時、「学童疎開」を経験した都会の子供たちのまわりでいろんな物語が生まれたように、今回の「原発疎開」も、子供たちのみならず、まわりの大人たちに多くの物語を生むだろう。
ふくいちからの距離に関係なく、それぞれが原発とどうかかわるか(未来にむけてどうしたいのか)、どうやって生命を繋いでいくか、ひとりひとりの「生き方」に、その生存がかかっている。ます自分と自分の属する最小単位の群れ(家族・小さなコミュニティ)の安全確保、ここからがスタートだと思う。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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