前回の記事で書いたように、十六夜の
昨日一昨日(※)の(5月18日)午後、潮が一番下げた。朝の満潮との潮間差は約1.6メートル、ヤップ・マリーナにあるうちの桟橋のランプも、傾斜が30度以上となった。
※昨夜はこれを書きかけで「飲み」に出かけてしまい、午前様の帰宅でした...(汗)
写真ではたいした傾きじゃないように見えるけど、実際に立ってみるとすごい。雨が降って濡れていたら、手すりにつかまって歩かないと絶対に滑り落ちてしまうくらいの角度。お天気でよかった。
そして、これだけ潮が引いたら、さぞかし
あの子たちも喜んでいるだろうなとランプの下をのぞいたら、やっぱり、いたいた、
ミナミトビハゼくんが日向ぼっこ中。
∞ ∞ ∞
ヤップの時間はこうして一見のどかに過ぎているように見えるけれど、誰が見てももうすぐコケそうになっているドルやら、いろんな要素で激減した観光客(原発影響下の日本人だけではない)やら、観光産業従事者にとっては、心配の種が尽きないのも事実、ホテルもがら空き状態だ。そんな中で、ドイツ人のダイビングサービス経営者、Kさんが、はやばや店をたたむことにした。彼が挙げる店じまいの理由は:
TEPCO(テプコ=東電はもう世界語として通用、そして世界中の人の物笑いの種になってます)の原発処理の仕方や情報隠し、日本政府の無能さを見ていたら、フクシマが今後、うまく行くとは思えない。となると、ドイツ人は成田経由ではこっちに来たくないし、だいたい太平洋の放射能汚染を恐れているから、今後すぐにダイバーが増えるとは思えない。それに、ドルの先行き次第では、世界経済が再び上向くには相当かかるだろうし...。
ドイツで大きな会社も経営しているらしいKさんには、戻るところがあって「良かったね」なんだけど、地元のヤップ人は何があってもヤップでやっていくしかないわけだし、わたしだって日本に戻る家があるわけじゃなし(笑)、まあボチボチやっていくしかありませんわ...というのが、昨夜の「飲み会」のイシュー。
ところで、
サミットの前に、缶カラ菅サンに内閣不信任案を出す計画がポシャッちゃったようで、こりゃ、日本は国際舞台で恥の上塗り、何層もの重ね塗りをすることになってしまうだろう。
気弱な地上げ屋さんのブログで、西岡参議院議長さんのこんな言葉が引用されている:
「『急流で馬を乗り換えるな』という言葉があるが、
急流を渡れず流されているのであれば、
馬を乗り換えなければならない」
と申し上げたが、菅さんは急流を泳いでいない。
馬に乗っているのは国民全員ですよ。
まったく、そのとおりだと思う。つい先だっても、こんな記事を見て、わたしはひとり眉をひそめ赤面したばかりなのに:
日本が放射性物質汚染を陳謝 WHO総会で
(共同ニュース)2011年5月18日 09時23分【ジュネーブ共同】厚生労働省の大塚耕平副大臣は17日、世界保健機関(WHO)総会の全体会合と福島第1原発事故に関する特別会合で「大気、海洋中に大量の放射性物質を放出したことについて、国際社会の一員としておわび申し上げます」と陳謝した。大塚副大臣はその後行った記者会見でも「WHO加盟国との2国間会談でもおわびを伝えた」と表明。特別会合での説明で「冷却設備が津波により破壊された、という事実が意外と知られていないことが分かった」と語った。(下線はsuyap)
福島第一・1号機の冷却設備は津波が来る前に壊れていたことを、東電がついに認めたばかりで、そのニュースが世界を駆け巡っているというのに、なんという非常識、大恥晒し(怒)。「意外と知られていない」のではなく、みんな東電や日本政府の対応に、あきれているのだと思うけど。
このWHO総会では、
こんな恥さらしな大嘘も言っているようです:
Japan disaster not similar to Chernobyl: officials
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Wed, May 18, 2011
GENEVA (AFP) – The potential health consequences of the nuclear crisis at Japan's Fukushima Daiichi plant are not equal to those caused by the disaster at Chernobyl, Japanese health officials said Tuesday
The levels of radioactive materials Cesium 134 and 137 are "much less than those of the accident at Chernobyl," said Makoto Akashi of Japan's National Institute of Radiological Sciences.
Akashi made the comparison to Chernobyl, a Soviet nuclear plant that partially exploded in Ukraine in 1986, on the sidelines of a special session devoted to the Fukushima crisis at the World Health Organisation's 64th General Assembly.
"We do not think the radiation in Japan will contribute to an increase risk of cancer and leukemia," he said, adding that there is need "to study the issue very closely."
The tsunami triggered by the massive magnitude-9.0 seabed quake on March 11 knocked out the Fukushima plant's water cooling systems, leading fuel rods inside several reactors to partially melt and sparking explosions.
At the session, Japan's vice-minister for health Kouhei Otsuka said "the number of deaths from radiation is zero for the moment," noting that his government evacuated some 85,000 people from the area affected by the disaster.
He said it was crucial for all people who worked at the plant "to be closely monitored."
Akashi said no one has needed medical treatment for radiation poisoning since the accident.
Japanese authorities estimate that the amount of radioactive material released into the atmosphere at Fukushima, around 250 kilometres northeast of Tokyo, represents around one tenth of the emissions at Chernobyl.