YCAストアで、どういうわけか半額になった日本製の焼海苔を発見した。思わず飛びついて3袋も購入したので、今回は久しぶりの
ヤップで頑張る日本製品エントリーとなった。
メーカーの
浦島海苔さんには申し訳ないけれど、フツーの状況だったらわたしはコレを買わなかったと思う。海苔は軽いから、年1回の日本買い出し旅行の際、いつも多量に美味しい海苔を持ち帰ってくるし、同じ理由でお土産でいただくことも多いので、我が家で海苔を切らせたことがないし。でも、海苔にもこれから放射能の影響が出るんだよな~と思っているうちに、これも買っておきたくなってしまった。
90年代初めころにはまだ、せっかく「日本の味」を紹介しようと頑張って作った海苔巻きから、わざわざ海苔だけ剥いで食べる人が多かったヤップだけど、いつの間にか、海苔巻きがテイクアウトとして売られるようになった(中身は太平洋バージョンだけど-笑)。また下の写真左のように、豚のくず肉などをハム風に固めて缶詰にしたものの薄切りと、キムチベースをまぶしたキュウリを巻いたもの(ハム缶の商品名からスパムむすびと呼ばれる)にも海苔が使われる。右は海苔巻きの定番中身(豪華版)で、スパム、キュウリ、タクワン、薄焼き卵入り。
半額になった海苔を見たとき、はじめは「アブナイ日本食品」だからかなと思ったけれど、実はただの賞味期限切れだったみたい。海苔なんて腐るものじゃないし、大丈夫、大丈夫って...でも、湿気の管理が難しい南方の島では、乾燥剤が古くなると、味にだんだん影響してくるだろう。
しかし、海苔巻きやスパムむすびを買うのに、海苔の味にまでこだわっているヤップ人はたぶんいないと思うから、この海苔の使用はまったくセーフ、テイクアウト海苔巻き製造メーカーのみなさん、いまのうちに買占めましょ(笑)。
浦島海苔さんの日本語ウエブサイトには、
海苔を使ったいろんなレシピ紹介のほか、
海苔のおはなしというページでは、海苔の歴史や各国での普及など、興味深い記事がたくさん載っている:
〇
海苔のおはなし
http://www.urashima.co.jp/story/index.html
もちろん輸出に力を入れる会社だから
英語のページもあり、
MAKI-SUSHIの作り方も写真入りで出ている。
いままで何気なく見過ごしていたヤップで売られている「日本の海苔」、
原発人災事故と賞味期限切れの安売りのお陰で手に入れてみて、国内・海外向け日本食品を地道に生産している地方の食品会社を大切にしなきゃなあと、あらためて感じたのだった。
日本産の輸出食品にとってこれから厳しい時代がしばらく続くだろうが、だからこそ、日本政府はまず、国内に対しても海外に対しても、包み隠さず公明正大な情報開示を行い、食品に関しては厳密な放射線検査で合格品のマークを発行して、内外の消費者の信頼を得るような体勢を、早急に作る必要があると思う。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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