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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

suyap.exblog.jp

やめられない止まらない…でも止めなきゃ未来がない

a0043520_16333584.jpgヤップ人の友達に聞かれるまま、津波災害や原発のことを説明していると、ビールをいくら飲んでも酔えず、しんと冴えた頭を抱えて車に乗りこみバックさせた瞬間、グシャッという嫌な感触がした。なにが起きたかわかっていたけれど、いちおう車の外に出てみると、潰された「被害者」オオオカガニくんが、恨めしそうにわたしを見上げていた…。

一夜明けて飯島一郎さんのブログをのぞくと、日本ではテレビ芸人を原発推進派ばかりで固めて、放射能恐くな~いの大合唱をやっているという。そういえば、一時避難できるならしたほうが良いよと連絡した東京の友人の反応も、ふ~ん…?という感じで現実感なさそうだったし…。食品添加物ゴテゴテのコンビ二食品を、でも便利だしみんな食べてるし…と買い続ける感覚と、似ているのかもしれないな。

一方、福島の原発現場には、東電の見せかけの「復旧努力」のために、命を奪われるほどの過酷な労働を強いられている人々がいる。彼らの献身が状況改善になんら貢献しないこと(中央制御室の電源が回復しても、3号機の冷却装置修復は不可能)を、労働させる側<東電&保安院>は百も承知という点で、戦時中の特攻隊員出撃を思い起こさせる:

田中龍作ジャーナル:「東電情報隠し」の裏で進行する放射能汚染
http://tanakaryusaku.seesaa.net/article/192354977.html

この期に及んでまだ福島原発の永久破棄を言及せず、諸外国を含む多方面の援助を拒むモノたちのおかげで、事態はいまだに収拾の落としどころも見えず、被害は日本のみか世界にどんどん広がっている。中でも原発に近い地域の被害は深刻で、「安全な原子力推進派」を自称する武田邦彦さんでさえ、このまま原発が安定した場合の、4月以降の時間あたり被曝予想値を
原発の周囲    60マイクロシーベルト
福島市        2.7マイクロシーベルト
福島県の周辺   1.3マイクロシーベルト
東京新宿      0.07マイクロシーベルト
★基準限度     0.1マイクロシーベルト
として、
原発の周囲    直ちに待避
福島市       できるだけ早く待避
福島県の周辺   できるだけ早く待避
東京新宿      大丈夫
予想されているのに、日本政府からはいまだに住民保護の何の具体案も出てこない。しかも上の予想は、あくまで原発がこのまま安定した場合の、しかも半減期が30年のセシウムを基準としたものだ。そこには「毒性が強い」と心配されるプルトニウムへの言及はない。

(追記)武田さんよりあらたな記事が追加された:
原発緊急情報(35) 春休みの終わり 判断-2
http://takedanet.com/2011/03/35_bfcc.html
福島県の海岸線、及び茨城県の北部の海岸線まで、政府から発表される放射線の値が少し低くても、お子さんのいる家庭は避難したほうがいいとわたくしは考えています。

a0043520_16335349.jpgアメリカを始め諸外国政府は、3月14日の福島第一3号機(プルトニウムを含んだMOX燃料を使っている)の大爆発を見て、自国民に広範囲な退避勧告を出した。横須賀で自前の原子炉を整備する予定だった第7艦隊の原子力空母ジョージ・ワシントンさえ、慌てて出航してしまった。
Navy officers decided they could not allow the George Washington to keep absorbing even low levels of radioactive contamination for the indefinite future. At $4.5 billion, it is one of the Navy's most valuable ships, and the fear is that radiation would be sucked into the ventilation system and leave it contaminated for the rest of its service life.(March 21, 2011 cbsnews)
日本人以外の世界の人々が、いま最も恐れ固唾を飲んで見守っているのは、最悪の場合、人類史上最大に及ぶであろうプルトニウム汚染だ。日本人は、広島(ウラニウム)、長崎(プルトニウム)に続いて、今回また、最大のプルトニウム人体実験に、身を呈しているわけだ。

しかしプルトニウムの「毒性」について、ウラニウムと変わらないとする言説もある(だからといって安全とはいえないはずだが)。驚いたことに、先の武田先生も、プルトニウムが体内に入った場合の害については、たいしたことない派のようだ(原発緊急情報(32)プルトニウムの毒性)。

それでは、なぜ空母ジョージ・ワシントンまで逃げ出すほど、世界はプルトニウムの飛まつが拡散することを恐れているのか?プルトニウムの「毒性」とは何なのか?中学・高校で物理の時間を寝て過ごしたわたしにもわかる説明はないかと捜してみたら、よくわかる原子力キッズページというサイトを見つけた^^ え~と、プルトニウムの「毒性」に関する説明は…このあたりかな:

放射線ってどんなもの?(5)
http://www.nuketext.org/kids/radioactivity/02radioactivity2.html

外部被ばくと内部被ばく
http://www.nuketext.org/kids/radioactivity/07unit2.html
(抜粋)外部被ばくで危険な放射線は、図に示すように、エックス線、ガンマ線、中性子線、です。
ベーター線は服を着ていればそれ程心配はないでしょう。
アルファ線のように遠くに飛べない放射線でも、アルファ線を出す放射性物質が身体の中に入ってしまうと、すぐまわりには細胞がたくさんありますから、細胞は傷つけられます(内部被ばく)。その程度はエックス線やガンマ線の20倍にもなります。
放射線の強さをあらわす単位は?
http://www.nuketext.org/kids/radioactivity/06unit1.html
(抜粋)-放射性物質によってとびだしてくる放射線の種類がちがいます。例えばプルトニウムはこわれるときにアルファ線を出し、セシウムはベーター線を出します。
-例えば同じ重さの生き物が1グレイのエックス線かまたはアルファ線をあびたとすると、アルファ線の方が20倍も害をあたえるので、アルファ線1Gyは20Svにあたります。
しかし、アルファ線はプラスの電気をおびているため、長い距離は飛べません。したがって、身体の外にある場合にはそれほど心配しなくても良いのですが、食べ物や水や空気といっしょにいったん身体の中に入ってしまうと、傷をつける作用は大きくなりますから危険です。
-エックス線やガンマ線の1グレイは1シーベルトです。
ちなみに(自分のためにも)もう少し物理を復習しておくと…
原子ってどんなもの?(1)
原子ってどんなもの?(2)
原子ってどんなもの?(3)
ったく、こんなことで核物理を基礎から思い出す機会がくるなんて(悲)。ついでに放射線の身体への影響についても押さえておくのも、被曝に強い身体を作る方法を考えるのに役立つかも:
放射線は身体に悪いの?(1)
放射線は身体に悪いの?(4)
さて、こうして基礎的な知識を仕入れたところで、もうちょっと専門的な文献を捜してみると…

高度情報化学研究機構:プルトニウムの毒性と取扱い
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-03-01-05
(抜粋)プルトニウムの化学的毒性は、一般の重金属並みである。放射性毒性も皮膚に付着したり、経口摂取した場合はそれ程でない。
しかし、呼吸と共に吸入摂取した場合、晩発障害である発ガンの危険性がある。
~~~
プルトニウムは放射性毒性が化学的毒性よりも数万倍も上回るとされている。
~~~
ウランはプルトニウムと同様にアルファ放射体であるが、プルトニウムの放射能はウランに比べて桁違いに高い。すなわち、プルトニウムの比放射能(単位重量当りの放射能の強さ)が約10万倍も強い。この比放射能は半減期に逆比例するもので、プルトニウム239の半減期が2万4千年に対して、ウラン235が7億年、ウラン238が45億年である。プルトニウムの放射性有毒性は正にこの差、ウランよりも半減期が極端に短いことにある。
~~~
吸入摂取の場合は、数十日から数百日の生物学的半減期で肺から出て、その一部は血液を介して主として骨と肝臓に移行する。骨からは生物学的半減期50年、肝臓からは20年で排泄されると言われている。したがって、プルトニウムの体内被ばくによる影響は、肺、骨及び肝臓における晩発障害である発ガンである。
核物理学ノート:プルトニウム
http://www.ne.jp/asahi/hayashi/love/nuclear_plutonium.htm
(抜粋)放射能保護に関する国際委員会は年間吸飲制限(ALI)を20nanoCi/yr(280ナノグラム)と規定した。職業的露出に対し7picroCi/M^3の空気の濃縮に相当する。Pu-239の最大許容人体負荷(職業的露出)は40nanoCi(0.56マイクログラム)で、肺負荷は16nanoCi(0.23マイクログラム)である。汚染の問題があるため、米国の研究所ではプルトニウムに人が触れることを厳禁している。
とまあ…現実は、このようなものが、いま、福島の原発から吐き出されており、それらが今後いつまで続くか、最悪また大爆発を起こして、どのくらい遠くまで飛び散るか、ま~ったく、見えない状況というわけなのだ。だから、わたしは、プルトニウムに関しては、武田邦彦先生のような楽観論は取れない。始めにヨウ素、次にセシウムの害のほうが早く出るかもしれないが、20年後、20年後に、プルトニウムで肺や肝臓や骨がやられてしまう人が出るだろう。

というわけで、東京近辺にお住まいのみなさんはもちろん、それより遠くの方々も、外出時は必ずマスク、帰宅したらくまなくシャワー…の励行を!

    ∞ ∞ ∞ ∞

ほんとうに狂っていると思う…この期に及んでまだノーテンキに、原発が動かないから輪番停電も仕方ないわね~とか、やっぱり原発は必要よね~とか信じこまされているヒトビトの多いこと(怒)、そういうヒトでも、↓これ↓をしっかり読みこめば、電力会社の嘘のカラクリがわかってくるかしら:

原発止めたら、電気が足りない?(1)
http://www.nuketext.org/kids/Denryokufusoku/Denryokufusoku1.html

たった13歳の中学生アイドル嬢だって、こんなに事態を理解してるんだから:

ここっぴーのへそっぴー:非難覚悟で・・・・
http://ameblo.jp/cocoro2008/entry-10839026826.html

まったく、やめられない止まらないっ、懲りない亡国「金」の亡者の原発利権・政治家・官僚・金融資本+テレビ&新聞屋らめ…(激怒)

でも、密かにこんな文書を書ける人が永田町にいるということで、少しは将来に希望が持てるかも…と少し安心したり:

19兆円の請求書-止まらない核燃料サイクル-
http://kakujoho.net/rokkasho/19chou040317.pdf

↑上の文書↑、日本の原子力開発の歴史と現状がよく説明されている。なんとなく「原発やめられないっしょ」と思っている人、ぜひ目を通してみて。原発、いまやめられない止まらないっけりゃ、日本の未来もないっしょ、というところまで、来ているんだから。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2011-03-27 19:31 | No Nukes!
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