3月20日午前4時、ヤップから見た夜明け前の満月、18年ぶりの
スーパー・フルムーンです。
どんどん悪化する福島原発「人災」事故に心を奪われ、11日の地震&津波発生以来ずっと睡眠不足が続いていましたが、19日(土)の夕方、原発冷却方法としては前代未聞の消防車による注水!により、原子炉の温度が少し下がったというニュースを受けて、ようやく睡魔に襲われました。20日午前2時には空港へのアテンドがありましたから、19日午後8時から翌1時まで爆睡、空港の帰りに見た満月です。夜が明ける前に煌々と照らす月を見ているうち、
きっと大丈夫!という気持が沸いてきました。
日本から3000キロも離れたヤップ島にいるのに、なんでそんなに原発事故で騒いでいるのか…と思われるかもしれませんけど、どうしてわたしが日本を離れたのか、今回のことではっきり自覚できました。日本にいるとき、とくに東京や静岡で暮らしていたときからず~っと抱いていた漠然とした不安…当時から「近い将来」予想される大地震ということは言われていましたが、地震なら田舎に住めば生存の確率は高まるし、天災ということで納得もできるけど、もし原子力発電所がイカレたら…あのモヤモヤしたものの正体はこれだったのかと。
そういう無意識の不安が現実となり、しかも日本政府+東電ともに全く大事な情報を開示しないのを見ると、とてもヤップで安穏とはしておれません。友人や親戚やヤップを訪れてくださったお客様もたくさんおられる広大なエリアが、いま地震&津波、それに原発で大変なことになっています。
空港に行くと、知人のヤップ在住ドイツ人がチェックインしていました。どこ行くの?と聞いたところ、
君はフクシマの放射能が恐くないのか?25年前のチェルノブイリのときには、ドイツにもたくさん放射性物質が飛んできて、2年間も森にキノコ狩りにも行けず、たくさんの農産物が汚染された。オレはしばらくドイツに帰るよ、ヤップにも絶対に放射能は来るから!
う~~ん…。
確かに放射能は偏西風に乗って世界中に飛んでいきます。ビキニの核実験の数日後、フロリダで放射線量の上昇を検知したという報告もあります。風上のビキニ環礁で繰り返された核実験のせいで癌になったと、アメリカ政府を訴えている人たちがグアムにもいます。チェルノブイリ事故で撒き散らされた放射能によって癌死した地球上の人口は10万人以上にのぼるだろうという推定もあるようです。
だから今回の被曝も世界の人々と一連托生…といって諦めモードの人もおられますが、地球上に住んでいる限り避けられない(因果関係の証明が困難な)微量の被曝(それでも病気になる人もいますが)と、直近の多量の被曝(体内被曝も含めて)には大きな違いがあります。後者の場合、正しい知識と方法を得ることによって、被曝の程度を極端に下げることも可能です。しかし日本政府がいまやっていることは、まるでノアの箱舟へ乗せる動物の選択に見えます。そういうことなら、こっちから徒党を組んで乗りこんで占拠するか、あるいは別舟を仕立てましょう
(おっと、話が脱線しました)。
ところで福島原発の現状は、
まだ大きな薪が残っている焚き火がくすぶっている状態にたとえられます。心配された水蒸気爆発がなくなったとしても、臨界を起こしている核燃料は、ときどきパッと燃え出す薪のようなもの、ボッと燃え始める焼けぼっくいから出る炎と煙のように、被いのない使用済み核燃料貯蔵プールからは大量の放射性物質が出てきます。また格納器内が高温になって圧力が上れば、ベント(空気抜き)も行われるでしょう。爆発しなかったからといって、放射能の撒き散らしはこれから長く続くのです。万が一のために、最悪シナリオの予想もまだ捨てられません:
〇
情報流通促進計画:福島原発の現状~東電記者会見で東電が回答しないことに注目しよう!
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/9e2c34998520596c820528d5e2269c6d
実際に影響を受ける可能性のある地域(首都圏も含む)に住んでいる場合、退避(避難)決断の目安となるものを捜してみました。何度も紹介していますが、
武田邦彦先生のサイトはたいへん参考になります:
〇
原発 緊急情報(16) 法を破った国と専門家・・自衛しよう!
http://takedanet.com/2011/03/16_3882.html
明らかに
放射線障害防止法が定める
管理区域に指定されるべき地域が広がっているにもかかわらず、未だにその宣言もしない行政は、将来、住民から訴えられるでしょう。
(今までの押さえた書き方に、武田先生もちょっと甘いな~と思っていたのですが、ご本人は最悪の事態も想定して、こんな気持で書き続けられていたのですね)
アメリカなど自国民に退避勧告を出している国は、将来の訴訟が恐ろしいからちゃんとしているのでしょうね。
菅仙谷ボスがひた隠しにしているらしいグローバルホークのデータを、↓こちら↓で見ることができます:
〇
米空軍無人偵察機「グローバルホーク」の解析データによる原発周辺住民の健康被害予測
http://infosecurity.jp/archives/8214
1.6 km以内は、数週間以内に死亡する
3.2 km以内は、2ヶ月で死亡の可能性
4.8 km以内は、口や喉からの出血
8.0 km以内は、吐き気、嘔吐、脱毛
80 km以内は、血液の化学的変化
これが米国市民80キロより外に退避…の根拠ですしょう。
ようやく牛乳だのほうれん草だの水道水だのの汚染を発表するようになりましたが、いまだに「ただちに影響ありません」のオンパレード。コレ、今年の流行語大賞をねらえるかも?なんて、冗談いってる場合じゃありません。避難するかしないかはともかく、放射性物質から身を守るために、それぞれが自衛策をとったほうが良いでしょう。まだぼんやりとした情報しか持ってない方のために、一例をご紹介します。
まず、
原発からの距離を知りましょう:
〇
原発距離計算機(福島第一・第二)
http://machi.userlocal.jp/kyori/
身のまわりの放射線量を知りましょう:
〇
東北地方太平洋沖地震 各地放射線量モニタリング情報
http://wiki.livedoor.jp/ok2222/
風向き予測も大事です:
〇
気象庁:ウィンドプロファイラ
http://www.jma.go.jp/jp/windpro/
そして
対策…の目安です:
〇
放射能漏れに対する個人対策
http://www.irf.se/~yamau/jpn/1103-radiation.html
上で紹介されている計算では、
1)毎時放射線量からみた場合:
<緊急脱出>
●妊婦または妊娠の可能性のある女性(+子供):300マイクロSv/時
●それ以外の人:1000マイクロSv/時
<脱出準備>
●妊婦または妊娠の可能性のある女性(+子供):30マイクロSv/時
●それ以外の人:100マイクロSv/時
2)放射線の元(原発)からの距離からみた場合:
<赤信号>
●原発の近くで
50ミリSv/時を越えたら、
風下100km以内(左右60度の扇形)の人は
緊急に屋内に退避し、100km以上でも近くの放射能値情報に随時注意する。
<黄信号>
●原発の近くで
急に5ミリSv/時以上の変動が見られたら、
風下100km以内(左右60度の扇形)の人は
なるべく屋内に退避し、100km以上でも近くの放射能値に随時注意する。
こういう判断をするためにも原発近くの測定値の正直な情報開示が必要なのですが…。日本政府が将来、膨大な訴訟を抱えることになったとき、菅、枝野、仙谷らは、責任を逃れられると思っているのでしょうか?
いま一番心配されているのは3号機、ここではMOX、つまりプルサーマル発電をしており、多量のプルトニウムが撒き散らされる恐れがあります。それに、
natsumetaira 平良夏芽
ヨウ素とセシウムが発するのはγ線。三号機のプルトニウムが発するのはα線。一般的なガイガーカウンターでは、一番毒性の強いプルトニウムの発するα線は測定出来ない。従って、発表されてる測定値には肝心なデータが抜けているのかも知れない。
ひぇ~!!!
放射性物質は種類(核種)によって弱まる期間(半減期)が異なり、半減期が短ければ放射能は強いかわりすぐに消えてなくなるが、半減期が長ければ放射能は弱いがいつまでたってもなくならない・・・体内に入るといつまでも影響を及ぼす。やや専門的ですが、プルトニウムの毒性についてはこちらをどうぞ:
〇
プルトニウムという放射能とその被曝の特徴
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouen/Pu-risk.pdf
つまりプルトニウム汚染については、1)ガイガーカウンターでは計測されない、2)体内被曝のほうがより危険…そういう大事なことも、日本政府や東電は隠しています。
こういう日本政府の対応は、とっくに国際社会から怒りとともにあきれられていますけど、初期の段階で命をかけて原発に居残った50人は、Fukushima50として英雄扱いです。しかし彼らがNEPCO(東電)の社員ではないことも、お見通しのようです:
〇
As five are reported dead, will nuclear officials ever reveal the true heroics of Japan's 'Fukushima Fifty'?
ちなみに
ネットゲリラさんちのコメントに、未確認情報ですが・・・・・として出ていたものでは、
【50人の内訳】
東電工業 20人
東電環境エンジニアリング 17人
東芝 7人
日立製作所 6人
東京電力 0人
とか、やれやれ…です。
さて1週間の睡眠不足を解消したあと、また猛烈に
Twitterを中心に国内外のニュースを巡っていたのですが、お伝えしたいことが(と同時に自分へのまとめとしても)山のように貯まり、こんなに長々と書いてしまいました。決して不安を煽っているわけではありません。人間、現実を知ることで、意外に強くなれるものです(そうでないと淘汰されます、申し訳ありませんが)。
いま、多量の放射能が降り注いでいる南東北~北関東の土地には、将来また緑が戻ってくるでしょう。
飯島一郎さんも張り切っておられます!
どんなに人工地震を起こされ、密約を結ばれようとも、叩かれるほど強くなるDNA(逆に叩かれなければ「希望」を見失う?)が、日本列島に住み着いた人々の血には受け継がれているのかもしれません。
<ご参考までに>
陰謀論と馬鹿にされようとも...可能性は否定できません>人工地震:
〇
大震災の真相と日本経済殲滅計画:米国債売却阻止・原発潰し・一次産業壊滅による反TPP潰し・小沢一郎への警告・東電株支配
http://www.asyura2.com/09/jisin16/msg/635.html
〇
島村英紀が撮った「海底地震計の現場」
http://shima3.fc2web.com/obs-kansoku.htm
Twitterより密約について:
yosizou_k Libertarianism
日本が保有する米国債を売却しない代わりに支援を与える密約が成立、だから仙谷が突如、官房副長官に復帰!http://bit.ly/gxb3d5米軍専門家400人準備とウイラード太平洋軍司令官訪日 - NEVADAブログ
密約って、政権かわったら破棄できるんでしょうか???
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よろしかったら
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