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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

suyap.exblog.jp

「トモダチ」はどんどん避難

また眠れない夜が明けました。朝起きて、原発フクシマのニュースを見るのがつらいです。

すでに多くの外国航空会社が成田乗り入れを停止しています。
「トモダチ」米軍は、米軍が福島第1原子力発電所から半径 50カイリ(約93キロメートル)圏内への立ち入りを原則禁止する通達を出したそうです。米国市民には海里ではなく、距離の50マイル(80キロ)の退避勧告が出ている様子(どっちもマイルなので混同されやすいですけど)。

フランス政府は臨時便をチャーターして、希望者を日本国外退避させました。(追記)米国政府も明日からチャーターフライトとバスで米国市民の国外/国内退避を援助するそうです。

イギリス政府も「東京以北」に立ち入らない、退避を勧告しています。

広瀬隆さんのレポートは、原発のしくみ、危険、今起きていること…を的確に説明しています:

破局は避けられるか――福島原発事故の真相
http://diamond.jp/articles/-/11514

ネットゲリラさんちの記事も、いろいろと参考になるかも…。コメントまで読んでね:

爾臣民、放射能で死ね
http://shadow-city.blogzine.jp/net/2011/03/kenji.html#more

マイクロシーベルトだの、ミリシーベルトだの、わたしのような数字に弱い人間の理解を超えた単位が飛び交ってますが、飯山一郎さん(+オフィス・マツナガさん)が、わかりやすい説明をしています:

飯山一郎のLittle HP
http://grnba.com/iiyama/

専門家が説明するとこうなりますけど:
以下、http://twitter.com/team_nakagawaからの抜粋
東京大学医学部附属病院放射線科の中川恵一です。放射線治療部門の責任者

放射線とはものを突き抜ける能力が高い光や粒子のことです。そしてこれをあびる量が多くなると、遺伝子にダメージを与え人体に影響を及ぼすことがあります。放射線を出す能力を放射能、それを持つ物質を放射性物質。

今回の原発事故では原発から放射性物質がまき散らされています。これは大きな杉の木から花粉が飛散している状態と似ています。ただし、放射性物質は目に見えません。

体の中から被ばくする事を内部被ばくと言います。体の外からあびる外部被ばくより危険です。体の外は洗えますが、体の中は洗えないからです。花粉と同じように放射性物質を体にたくさんついた状態で帰宅されたら、服を脱ぐ事、体を洗う事が重要です。

窓を閉めても意味がないというのは勘違いです。窓を閉めることは大きな意味があります。さえぎる物があると放射線物質の侵入を防げます。外からの放射線の影響も弱まります。

mSvは「ミリシーベルト」と呼びます。ミリシーベルトは、放射線が人体に与える影響の単位です。ミリ(m)はマイクロ(μ)の千倍です。1mSv = 1000 μSvです。

「1時間当たり何ミリシーベルト」といったりする場合、その量は「蛇口から流れ出るお湯の出方」を意味します。値が大きければ、激しく流れ出ていること。

妊婦の方へ。放射線は、妊娠後4ヶ月以内が最も胎児に影響を与えるといわれています。100mSv(ミリシーベルト)未満の蓄積ならばその後の胎児には影響がでないことが示されています。
武田邦彦さんは、放射性物質が広がる範囲の想定の仕方を説明しています:

原発 緊急情報(6)
http://takedanet.com/2011/03/post_7f3d.html
原発 緊急情報(8) 放射線はどこまで行くか?
http://takedanet.com/2011/03/post_cd3c.html

先日から紹介しつづけているドイツ・シュピーゲル誌の記事が作製した拡散のイメージ画像です:

http://www.spiegel.de/wissenschaft/natur/bild-750835-191816.html

身の回りの放射性物質の蓄積を測るサイトがあります:

あなたの居場所の放射線量を予想します
http://tus-kakomon.sakura.ne.jp/radioactive.html

放射能デイリーチェックはコチラ!
http://d.hatena.ne.jp/negorin/20110315/1300206940

きっこちゃんがTwitterでこうつぶやいてます:
kikko_no_blog きっこ
政府が何よりも危惧しているのは膨大な数の被曝者を生み出してしまう現実。そのため14日には被曝による除染レベルを8倍にゆるめたり、文科省に対して健康被害について話さないように指示したり、放射線の専門家を副官房に抜擢したりと、事後を考えた根回しに奔走している。
あの河野太郎さんでさえ、何年も前から六ヶ所村の再処理工場の稼働に反対してきたのですね。日本の原発行政の歴史が、1960年代にさかのぼって説明されています:

再処理工場の稼働に反対する1 2008年6月 9日 09:20
http://www.taro.org/2008/06/saishori1.php


では、日本の幸運とみなさんの賢明なご判断を祈りながら、仕事に行ってきます。
by suyap | 2011-03-17 02:52 | No Nukes!
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