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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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この木なんの木?

ちょっと薄雲のかかったクリスマス・イブの日、きょうはヤップ州憲法記念日で、来年1月3日の始業まで、ヤップの学校は一斉にクリスマス休暇に入る。官公庁も来週月曜まで3連休...とはいっても、来週はみんな浮き足立ってて、仕事に来ない人も多いかも(笑)。
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さて今回の話題は、昨今の我が家の悩み...また毎夜、天井でネズミの大運動会が始まったことに加えて、家の裏のジャングルに生えている↑この木↑の実が、ひっきりなしに、我が家のトタン屋根に降り続けること。トタンが破れるんじゃないかと心配なほどの音がする。毎年のことなのだが、今年はとくに実が多いみたい。

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しかも、この木の正体がいまだに判明しない。崖を這い降りて落ちた実を拾ってみた。落ちると実は5裂する実のサイズは、縦10センチから12センチくらい、太い部分の直径8センチくらい...

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地面に落ちて湿気た実の中には、芽を出しかけたのもあり、5裂した実の中身は、それぞれが薄いペラペラの種のようになっている(↑左)。それらを取り除くと、殻の内側にはこんな模様が(↑右)。

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一方、落ちたての乾いた実を拾うと、中身がきれいにはずれているものもある(↑左)。いったい、どっちの発芽が正常なんだろう?↑右は、落ちてまだ間がない実だが、かすかに芽(根)を出しかけているもの。やっぱり5裂したあと、そのひとつひとつを、ペラペラの種として剥がしていくことができる。

この木なんの木?_a0043520_10333991.jpgそうなる前にはずれて乾いた中身をナイフで割ってみたら、全体にコルクのような感じで、きれいに5角形、どこを切っても同じデザインの金太郎飴だった。薄く切ったものを指で揉むと、ぽろぽろ崩れるから、コルクのような強度はない。

さあ、この木なんの木、気になる木...まわりのヤップ人に聞いても、誰も知らない。中には、ああ、あの木は屋根に落ちると大きな音がする実のなる、ぜんぜん役に立たない木だよ...って。誰も関心を持っていない様子。

どなたか、心当たりがある方、教えてくださいませんか?

<後日記>
この木の正体は、マホガニー(Swietenia mahagoni、西インド・マホガニー)であることが判明しました。以下は関連記事です:

匂いの元・追加
http://suyap.exblog.jp/14899348/
お手軽歳時記
http://suyap.exblog.jp/17264238/
南の島の季節感
http://suyap.exblog.jp/19148834/


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2010-12-24 10:36 | ヤップの自然・陸
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