バナナ・シリーズ第3段です。
今回取り上げるのは、ずんぐりむっくり系の、ヤップ島では
タングラッドというバナナ。バナナに限らず、このブログではできるだけ現地名で紹介するようにしているけれど、ミクロネシア連邦内どころかヤップ州内でも、島(言葉)が違えば、おなじモノでも違う名前で呼ばれているのが普通なので、どうぞご注意ください...とまずは前置き。
さてこの
タングラッド、一見
アライ・ニ・ガミグルに似ているけれど、熟れても色は黄色が少し濃いくらいで
アライほどオレンジにならないし、もっちり度も
アライほどヘビーじゃない。
完熟した
アライは皮をむくのも難しいけれど、
タングラッドはこうして普通にむいて食べられる。適度な甘味と酸味があって、生で良し、煮て良し、ただし、やはり他の小さなバナナよりももっちり度が高いから、生の場合、1コをパクつくだけですぐお腹一杯になる。
そしてわたしは、この
タングラッドの美味しさを最も引き出せるのは、やっぱり煮バナナだと思う。火を通すと、こうして黄色が引き立ち、バランスのとれた酸味と甘味もしっかりしてきて、
グモイ系の煮バナナが淡白な「白飯系」とすると、
タングラッドは「炊き込みご飯系」といった感じで、あっさりした「おかず」の主食として、パクパクいけちゃいます^^
というように、わたしの中では
タングラッドの評価はとても高いのだけれど、悲しいかな栽培量が少なく、おまけにほとんど自家消費されるので、入手はかなりむずかしい。運良く見つけたら、メ~ッケとひとり小躍りして喜んでいる。しかしG嬢いわく、
うちにもタングラッドあるけど、おじいちゃんとお母さんだけで食べてるわよ。わたしはラック芋のほうが好き...だって。味の好みも人それぞれですネ。
そして↓こちらのバナナ↓は、
タナイボッチ。生食バナナのうちで、ヤップ人が最も好む品種だ。
どんなバナナでも生食もするし、調理しても食べるヤップ人なのに、不思議なことに、誰に聞いても、この
タナイボッチだけは煮て食べたことがないという。
どうして?と聞いても、G嬢:
タナイボッチを煮るなんて、考えたこともないわ。チョメ:オレもそんなもん食ったことも見たこともねえぞ。
ふう~ん、それなら...
あさっての忘年ピクニックには、これを煮て饗して進ぜよう、うっひっひ...と、わたしの曲がったヘソは企んでいる。さて、どんなお味になりますことやら(笑)。
<バナナの味くらべシリーズ>
〇
スプーンで食べるバナナ
(アライ・ニ・ガミグル)
http://suyap.exblog.jp/7238587/
〇
再びシャコガイ・バナナ
(グモイ・ニ・ファシュウ)
http://suyap.exblog.jp/7841524/
〇
いろんなバナナ
(フロリダorファルボン/タナイボッチ・ニ・アチグ/ヌグネイ/アライ・ニ・ガミグル)
http://suyap.exblog.jp/8087175/
〇
バナナバナナバナナ(笑)
(グモイ・ニ・ワアブ)
http://suyap.exblog.jp/9351448/
〇
バナナの味くらべ
(シュガ/フロリダ)
http://suyap.exblog.jp/11589920/
〇
バナナの味くらべ・パート2
(アライ・ニ・ギル/パウ・ニ・マラヨウ/パウ・ニ・メリケン)
http://suyap.exblog.jp/11640686/
〇
バナナの味くらべ・パート4
(ンガリイ/グモイ・ニ・ファシュウ)
http://suyap.exblog.jp/11784745
〇
バナナの味くらべ・パート5
(アワットワット)
http://suyap.exblog.jp/11873058/
〇
チビのアライ
(アライ・ニ・ンゴッチゴチケンギン)
http://suyap.exblog.jp/13908617/
〇
ヤップのバナナ・バラエティ:ラグタン
(ラグタン)
http://suyap.exblog.jp/16723942/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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