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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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ミカンの味くらべ

今年は貿易風が強い年になりそうだ。それでもまだ雨もそこそこ降っているので、そんなに乾いた感じにはなっていない。そんな気候のせいか、ヤップ語でガリガウと呼ばれるタンジェリン・オレンジが豊作のようだ。

日本のミカンにも産地によって味に違いがあるように、たった100平方キロしかないヤップでも、その産地でガリガウの味が微妙に違うから不思議だ。中でもヤップ島のいちばん北に位置するルムングのガリガウは、ヤップで一番美味しいとみんな言う。

ミカンの味くらべ_a0043520_23414894.jpgスタッフのチョメはルムング出身だから、さりげなく、でもちょっとだけ誇らしそうな顔をして、ルムング産のガリガウを持ってきてくれた(写真右)。たまたまG嬢からもマキ村産のガリガウ(写真下左)をもらっていたので、ほんとうにルムング産のガリガウは、他を圧倒するくらい美味しいのか、ひとつずつ食べ比べてみることにした。

ミカンの味くらべ_a0043520_2342931.jpgまず目につく大きな特徴は皮の厚さ。ルムング産のは、日本の温州みかんのように皮が厚くてふかふかしているけれど、マキ村産のは、皮が薄くてむきにくい。

味は、ルムング産のほうがダントツに甘いが、酸味に欠ける。マキ村産のは酸味がやや勝って、しかし薄味だ。もしかしてルムング産のは、日本経由で入ってきた温州みかん系ではなかろうかと、食べながら想像をめぐらせた。

ヤップのミカンは品種改良なんか全くしてないから、どの袋にも必ず種がある。さすがに外皮はむくけれど、あとは白い繊維がついたままの袋ごと口に放りこんで、種だけペッと出すのがわたし流の食べ方。もう少し、もう少しと、両方のミカンを抱えこんでむしゃむしゃ食べていると、袋ごと食ってんのか?とチョメにあきれられた。冬の寒い日、コタツの中で、ミカンの皮を山のように積み上げて食べていた子供時代を、ふと思い出した。しかし日本では、ミカンの消費量が減っているという。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2010-12-07 23:39 | ヤップの伝統食
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