今年は貿易風が強い年になりそうだ。それでもまだ雨もそこそこ降っているので、そんなに乾いた感じにはなっていない。そんな気候のせいか、ヤップ語で
ガリガウと呼ばれるタンジェリン・オレンジが豊作のようだ。
日本のミカンにも産地によって味に違いがあるように、たった100平方キロしかないヤップでも、その産地で
ガリガウの味が微妙に違うから不思議だ。中でもヤップ島のいちばん北に位置するルムングの
ガリガウは、ヤップで一番美味しいとみんな言う。
スタッフのチョメはルムング出身だから、さりげなく、でもちょっとだけ誇らしそうな顔をして、ルムング産の
ガリガウを持ってきてくれた(写真右)。たまたまG嬢からもマキ村産の
ガリガウ(写真下左)をもらっていたので、ほんとうにルムング産の
ガリガウは、他を圧倒するくらい美味しいのか、ひとつずつ食べ比べてみることにした。
まず目につく大きな特徴は皮の厚さ。ルムング産のは、日本の温州みかんのように皮が厚くてふかふかしているけれど、マキ村産のは、皮が薄くてむきにくい。
味は、ルムング産のほうがダントツに甘いが、酸味に欠ける。マキ村産のは酸味がやや勝って、しかし薄味だ。もしかしてルムング産のは、
日本経由で入ってきた温州みかん系ではなかろうかと、食べながら想像をめぐらせた。
ヤップのミカンは品種改良なんか全くしてないから、どの袋にも必ず種がある。さすがに外皮はむくけれど、あとは白い繊維がついたままの袋ごと口に放りこんで、種だけペッと出すのがわたし流の食べ方。もう少し、もう少しと、両方のミカンを抱えこんでむしゃむしゃ食べていると、
袋ごと食ってんのか?とチョメにあきれられた。冬の寒い日、コタツの中で、ミカンの皮を山のように積み上げて食べていた子供時代を、ふと思い出した。しかし日本では、ミカンの消費量が減っているという。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よろしかったら
人気ブログランキング地域情報 &
にほんブログ村海外生活ブログにクリックをお願いします。
ヤップのマンタ:
http://yaplog.jp/mantas/
ヤップ島あれこれ:
http://yaplog.jp/suyap/
ヤップ島の旅案内:
http://www.naturesway.fm/index2.html
Twitter