ヤップ島といえば、「ああ、あの石のお金の?」というのが、たいていの人から返ってくる反応...
モチロン、その「石で出来た『お金』」をひと目見るためだけに、はるばる飛行機を乗り継いでやって来る方もおられます。
そんな方々に向かって、わたしがまず宣言するふたつの大切なポイントは:
石貨はお金じゃありません!
これらが並べてある場所は、石貨「銀行」ではありません!
びっくりされますね~、たいてい(笑)。中には不愉快な顔をされる方も...まあ、しゃあない、ほんとうのことなのだから。
そういうゲストの反応を確認したあとで、説明を続けます:
石貨がお金(キャッシュ)じゃない理由:
〇
石貨:人々あるいは集団同士を、結びつけるツール。差し出す側も受け取る側も、将来を見通しながら、それなりの覚悟でもって関係を結びます。
〇
キャッシュ:交換が終了したら両者の関係はそれで終わり。
日本でもちょっと前まで、
カネで片をつける気か~~~(怒)っていう美学があったでしょ。ヤップではまだまだそれが強いです。もちろんカネ(キャッシュ)も欲しいんだけど(笑)。
まっ、だから、石貨ではモノは買えません!!
石貨が並んでいる場所:
石貨(お金)がたくさんあるから銀行だ!と、外国人が勝手に言いはじめ、ヤップ人も外国人にいちいち自分たちのやり方を説明するのも面倒くさいので、外人向けにはそういう言い方を便利に使ってますが、実際はここは村の集会場の舞台、ヤップ語では
マラルという場所です。
日本でも公民館にはステージがあるでしょう?そこはたいてい綺麗な緞帳かなにかで飾ってあるでしょう?ヤップ島の公民館のステージでは、遠く海を渡ってもたらされた石が、その役割をしているのです。
ちなみに、丸く削った石の真ん中に穴が開いているのは、別にコインをつくろうとしたわけじゃなく、棒を通して担いだり、筏に固定して浮かべたりして、運ぶためだったようですよ。それに切り出したては、キラキラ白く輝いていたはず。
はい、今夜のヤップ文化レッスンはここまで!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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