あんたに好かれてもなあ... : ミクロネシアの小さな島・ヤップより

あんたに好かれてもなあ...

昨夜から雷雨が続き、けっこうな吹き降りの中、早朝のダイビングにでかけたのだけれど、1ダイブ目を終了すると雨は止み、2ダイブ目を終える頃には青空が戻ってきた。現在のゲストの晴れ運はすごく強力なようだ。

さて再び暖かく（暑く）なった午後、3ダイブ目にでかけていると、カヌーがコロニアに向かっていた。あさってから3日間の日程で開催されるカヌー・フェスティバルのために、島中のカヌーが、うちの桟橋のあるマリーナ前に集合している。

ところで今どきのダイビング...またノーマンタ・モードに入ってしまった。最後にチラッと見れたのは一昨日...だけど、写真を撮る間もなく、スーッと行ってしまった。

違うサービスのグループがすれ違うときやボートの上で、ガイド同士は密かに「マンタ見た？」というシグナルを交し合う。マンタの出が悪くなると、ゲストに見えない、あるいは意味のわからない現地語でこっそり情報交換しあうのだけど、中には「10匹見たよ！」（え～？）、「でも、それからマイナス10匹も見たから、プラス・マイナスでゼロだね」なんてジョークを楽しんでいるのもいたり（笑）。

そんな淋しいマンタ・ダイブに、ほっと心をなごませてくれるのが、このナンヨウツバメウオくん。ミルチャネルの入口から長い距離をドリフトしていたとき、ずーっとわたしの後をついてきた。振り向くといつも君がいた（笑）。

足のまわりや背後をちらちらしていることが多いので、もしかして、わたしのフィンの色（黄緑）に興味を持っているのかしら？それに、うちのスクーバ・タンクにも、黄緑のネットを張ってるし...と思い、

フィンを履いた足の動きを止めて、じっとナンヨウツバメウオを観察してみると、用心深くフィンのまわりを泳いで、だんだん周回範囲を狭め、ついにフィン先をチョンチョンと噛みつき始めた。ひぇ～～（笑）。

でも心配ご無用、軽く２～３回、甘噛みすると、さっと離れていく。かすかにフィン先を触られたという感じが伝わってくる程度だ。ゴマモンガラのような、フィンを引っ張って食いちぎるのじゃないかと恐れるほどの噛みかたではない。

.....睡魔に勝てず、この記事、2日にわたって書いてます.....

11月12日追記：
本日、やっと1匹のマンタが登場、しかもラッキーなことに、わたしたちのすぐ近くを通りがかってくれた。しかし上記のナンヨウツバメウオくんは、昨日のことをすっかり忘れたかのように、近くに寄ってもまったく反応なしで、そっけなかった。ダイバーの数が一気に増えたので、うんざりしちゃったのかしら？

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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