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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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いまどきのローカルフード

いまどきのローカルフード_a0043520_12495125.jpg貿易風が強まる前の、穏やかな日和が続いている。風が弱いと雲もできやすいので、小さな低気圧がときどき通り過ぎていき、少しばかりの雨を降らせていく。

そんな適度のお湿りが幸いしてか、ローカル産物を売る店に、いろんなローカルフードが並んでいた。左上は大きなカボチャとトウガン。

いまどきのローカルフード_a0043520_12503217.jpg11月に入るといよいよ本格的な柑橘類のシーズンだ。タンジェリン・オレンジはヤップにはあまり多くないはずなのに、今年は豊作なのか、あちこちで売られているのを見かける。

他のヤップ産オレンジ類の皮はすごくゴツイのに、このタンジェリンは日本の温州みかんのような薄い皮をもち、それをむいて、袋をひとつずつ食べることができる。甘味がやや少なく種も多いけれど、かえってそれが素朴な味わいを出している。

いまどきのローカルフード_a0043520_12512041.jpg←こちらは畑のタロイモ、ライ芋だ。親芋は何年も長生きし、収穫するのは小芋のほうだ。味は日本の里芋にかなり近いけれど、水分が少なくちょっとパサパサした感じ。黄色で繊維がいっぱいの田んぼのタロイモ、ラック芋ほどではないけれど、ちょっとした庭先とか、田んぼのほとりとかに、ライ芋がドーンと植わっているのをよく見かける。

いまどきのローカルフード_a0043520_12515027.jpg→こちらはパンノキの実、今年は11月に入ってもまだ出回っている。そのかわりというか、ヤムイモの出が今年は遅いような気がする。季節の移行がゆっくり目なのかな?

そろそろ終わりになるパンノキの実で、保存食のマールを作っておこうかなと一瞬心が動いたが、ちょっと大変な作業になるので、結局、買うのを諦めた。

いまどきのローカルフード_a0043520_12522364.jpg左の茶色くて丸いのは、ココヤシの完熟した実-コプラの外皮をむいたもの。これを半分に割って中の胚乳を削ったものから、ココナッツ・ミルクやココナッツ・オイルを作る。本格的なローカル料理作りに、このコプラは欠かせない。

いまどきのローカルフード_a0043520_12525671.jpgはい、こちらはバナナのコーナー。あいにくそんなに多くの品種は並んでおらず、ほとんどが、熟れたものをフルーツとして食べる「フロリダ」という品種だった。とはいっても、いろんな熟し具合のものが並んでいるので、「いつ頃が食べごろか」を考えながら選ぶといい。

いまどきのローカルフード_a0043520_12533315.jpg←これはカンクン(空芯菜)。とっても生命力の強い食材で、ちょっとした湿地に苗を投げておくだけで根づき、どんどん繁殖していく。収穫は、葉の先から20センチから30センチくらいのところを切り取る。柔らかい部分だけを使いたければ、もっと短く切る。葉っぱの細めのタイプと、丸めのタイプがある。

いまどきのローカルフード_a0043520_1253591.jpgそして最後を飾るのは、ヤップ人に欠かせないビンロウの実と、上のコプラから作ったココナッツ油だ。ココナッツ油はなぜかウォッカのポケット・ボトルの空き瓶に入れて売るのが主流(笑)。

きれいな黄金色に仕上がっていたので1本買おうかなと思ったけれど、店のおばちゃんに「これはやめといたほうがいいよ、また来週入るから」と言われた。臭いをかいでみると、なるほど、ちょっと変な臭いがする。まだ水分を飛ばしきる前に、焦がしちゃったみたいだね。ココナッツ油を買うときは、臭いを確かめて選びましょう^^


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2010-11-06 23:55 | ヤップの伝統食
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