下はココヤシの完熟した実=コプラを真っ二つに割ったところです。
右半分の真ん中の丸いのは芽を出しかけている胚乳、ふわふわしてて、ほんのり甘くて、ほとんど保存できないから、ふつう実を開けた者の役得(?)としてその場で食べられます。
その次に実の内側を白く覆っているのが、ココヤシの果肉。こりこりしてて、油分が強いけどサッパリした味です。これを削ったものから、ココナッツミルクやココナッツオイルが取れます。お菓子材料の乾燥したココナッツ・フレークもこれですね。
そして、その外回りを覆っているのが、ココヤシの実の繊維、これはヤシロープの材料、焚きつけや蚊遣りとしても大活躍ですが、「たわし」としても絶大の威力を発揮します。
明治の時代に考案された、あの
亀の子たわしも、ヤシの繊維から作られてたんですね。もっとも、材料はココヤシではなく、パームヤシみたいですけど。ココヤシの実の殻より繊維がやや固いのかな?それとも、パーム油を取るためのプランテーション化が進んでいたので、材料が手に入り易かったのか...?
〇
亀の子束子が出来るまで
さてヤップの「たわし」の作り方はいたって簡単です。ココヤシの繊維をほぐして適量を手に取り、あとは普通のタワシのようにゴシゴシ、ゴシゴシ。油分もほとんど取れてしまうので、洗剤なんかいりません。海辺の暮らしなら、洗い物を持って浜に出て海水でゴシゴシ。こってりした脂でも砂をまぶすと、きれいに取り除けます。
洗い物というとすぐに合成洗剤、洗髪というとすぐにシャンプーやリンス、身体にもいろんな化学合成された界面活性剤を塗りたくりの現代生活は、身体にも環境にもよろしくないです。頭皮から吸収される化学成分は長い時間をかけて身体に蓄積し健康を蝕み、それらが注ぎ込む海ではそこに棲む生物に影響を与えています。
そんなわけで、もう長いこと、わたしは頭の先から足の先まで使うのは「せっけん」のみ、その後のスキンケアは
ノニの葉入りココナッツ・オイルのみ、台所の洗いものは主にフキンのみで、しつこい油には「せっけん」を少量、そして野外ではココヤシの「たわし」を使ったりしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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