午後7時半すぎ、マリーナから西の空を仰ぐと、きれいな三日月と宵の明星が上がっていた。オッ、今夜のブログねた、イタダキ!と思ってシャッターを切ったら...
こんな写真が撮れちゃった。何がどうしてこうなったのか、自分でもわからない。他のショットの三日月はみなダブって満月に見えるし、金星はなぜか2個に増えてたので、かわりにこの芸術作品(?)を載せマス^^
さてヤップでは、新月・満月のあとは早朝に潮が上げてくるので、ダイビングやスノーケリングなど海の遊びもそれをねらって行くのだけど、今朝、久しぶりに早朝上げ潮の
タラング島へ行くと、なんと桟橋の上まで海水がかぶっていた。
お日様とお月様と地球がほぼ一列にならぶ満月と新月のあと、地球の海水の干満の幅は最大になる。なかでも夏至と冬至の近辺の干満差はとくに大きい。それにエル・ニーニョやラ・ニーニャなど、大洋の水の傾き(?)や風向きなどが加わり、海の水位はいろんな状況で年々、刻々、変化している。
それで、ときにはこんなに水が上げちゃうこともあるわけだけど、これを見てすぐに、地球温暖化などという、どっかの誰かの儲け話からデッチ上げられたストーリーを思い浮かべないでね。
到着したときがちょうど最満潮だったので、いつもは
上陸してピクニックする場所も、↑このとおり↑、水浸し。
今月と来月の新月直後が今年の最高水位になるだろうことは、ハワイ大学のSea Level Centerのデータから作成されたヤップの潮位カレンダーにも掲載されている。それによると、7月14日朝の満潮水位は午前8時57分に6.5フィート。今年でこれを上回る水位は、3月31日午前8時19分の6.7フィートと、来月8月と10月の新月直後の朝夕に数回おきるであろう6.7フィートという水位のみ。ふむふむ、エルニーニョの終わりかけ(?)だしなあ...
ちなみに潮がうんと引くときは1.4フィート以下にもなるので、今年のヤップの海水位の上下幅は1.8メートル近くもあるわけだ。
そんなお水たっぷりの
タラン島でまったりスノーケリングを楽しんでいると、だんだん潮が引いて、水位が下がってきた。↑こちら↓は最満潮時から2時間半後の同じ場所。
水につかっていた若いココヤシの木や芝も、すっかり海水が引いてホッとしている風情でしょ?
大昔から海辺に住む人間たちは、海水位の変化にともなう海岸線やその植生の変化に応じて、住む場所や植えるものを臨機応変に変えていたと思うのだけど...
このところの潮の上がり具合を見て、海辺に住むスタッフのひとり、
チョメさんは、
今朝の満潮でキッチンハウスの床下まで海水がきちゃったよ。庭の木で枯れるやつも出てくるかもな~これじゃ...
と、なんの感慨もこめずにポロリともらす。まっ枯れるやつが出たら植えなおせばいいさ、って感じね。植物にとっては、たまに潮水をかぶったほうが土地が肥えて良い場合もあるし。
チョメさんの家では豚さんたちもマングローブの根元にくくられているのだけど、彼らも潮が高い間は水に漬かりっぱなしでブーブー言ってるのかなあ(笑)。まあそれでも待てば潮が引くのはわかりきっているので、こんなに海が静かなときの高潮では、誰も何もしないのがフツーだ。ニンゲンの日々の暮らしの場面においても、
今朝、水浴び場に行くとね、くるぶしまで海水が来てたのよ~、今年は潮がずいぶん上がってくるね~
で終わり。こうして数年が経過すれば、今度はあまり潮が上がらない年がまわってくるし、あまり家が海辺過ぎて不便なら、ちょっと場所を移せばいいし(笑)。時間が経てば形あるものはすべて滅ぶんだから、暮らしにおいても、あまりガッシリした構築物を構えるよりも、つつましい家でのその日暮らしのほうが、よほどフレキシブルでお気楽ですネ、これホント。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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