漬物など普段はほとんど食べないのだけど、B商店で日ごろ見かけない漬物のパッケージを見かけたので、つい手に取ってみた。
しんしん(株式会社新進)の熟辛・きゅうりキムチ、$2.35なり。隣には同じ会社の福神漬も並んでいて、ちょっと不思議な気がした。いったいどんな人が買うんだろう、売れるのかなあ...。
円高で日本の輸出産業もさぞかし大変なことだろう。したがって値段はちょっと高いけれど、ずいぶん長いこと
ヤップで頑張る日本製品のカテゴリーで書いてないし、ブログ・ネタと思って買ってみることにした。
早速、炊きたてご飯に乗せて食べてみると、なるほど熟辛というだけあって、マイルドな辛さに旨みとかすかな甘味があり、お腹が空いてたので、思わずパクパク、あっという間に一袋、食べちゃった(爆)。そして食後の感想は、日本人的な舌にはイケルだろうけど、果たしてこのマイルドさと甘さがローカルに受けるだろうか...?というところ。
実はヤップには、この手の漬物でダントツの売れ行きを誇る日本製品がすでにあるのだ。
それは
キュ-ちゃん(東海漬物)の味キムチ、同じくB商店で$1.60なり。ご覧のとおり、パッケージの表・裏とも英語表記であり、自社で完全に輸出向け商品として生産しているようだ。
ヤップ人の間ではラーメンのSAPPORO同様、AJI-KIMCHEEというというとすぐにこの商品を思い浮かべるほどポピュラーとなり、コンビーフやサバの缶詰をカキカキ開けてご飯に乗せて食べるかわりに、味キムチを乗せる-というような食べられ方をされている。なぜか超年配の女性(かろうじて日本語がわかる世代以上)にも愛好者が多く、手土産に持っていくと喜ばれる。中身は主にダイコンでキュウリが少々の組み合わせだけど、日本人好みの甘味は一切ない。そういうところもローカルに受ける所以かもしれない。
そして、その隣にひっそりと遠慮がちに並んでいたのが...
むーひ(竹林)のキムチタクワン、$1.30なり。いちおう袋の表にも裏にも英語表記があるが、この地味なパッケージは、どうやら輸出商社によるものらしい。もうずいぶん長いこと並んでいるのに一向に減っている様子がなく、今回初めてパッケージを手にとって裏返してみて、愕然...。なんと賞味期限は2008年7月25日!
この記事で取り上げたとおり、むーひのキムチベースはわたしも大好きなのだが、さすがに2年も賞味期限が過ぎると...。それでも比較のために1袋買い、こわごわ口にしてみたけれど、味はすっかり変わっていて、さすがに飲み込むのはやめておいた。このままでは
むーひ竹林がかわいそうなので、B商店に賞味期限のことを言ってあげようかどうしたものか、悩むなあ...。
ヤップで日本食品が売れるかどうかは、第一にローカルの味の好みに合うかどうか、第二にモノが何なのかはっきりとアピールできるか(英語表記とデザイン)、第三に値段的なもの、ではないだろうか。そういう意味で
しんしん(株式会社新進)の熟辛・きゅうりキムチや福神漬が、
むーひ(竹林)のキムチタクワンのようにならないことを祈っている。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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