朝夕少しずつお湿りがあるので、草木もすっかり緑を増して、あちこちで花盛りとなっている。右は大家さんちの庭でひっそり咲いていたピンクの八重ハイビスカス。うっすらしたサーモンピンクも珍しいけど、それが八重になってるからなおさらレアかも。
ヤップの人は住まいのまわりにいろんな草や木を植えている。もちろんバナナやパパイヤなど、すぐ食用になるものもたくさんあるけど、一見、観賞用にしかみえなくても、それぞれの用途を持った植物だったりするのだ。
八重咲きサーモンピンク・ハイビスカスを撮ったついでに、その近くで花を咲かせている他の植物も見てみた。まずは観賞用・生垣用の定番、サンタンカ(イクソラ)の仲間。この鮮やかな赤色は
Ixora duffii、イクソラの中でも大きくなるタイプで、ヤップでももっともポピュラーなイクソラ属だ。
→こちらはそのつぼみ。
Ixora duffiiは英語ではジャイアント・レッド・イクソラとかマレイ・イクソラと呼ばれ、中国南部、マレー半島からミクロネシアまで分布する。他のイクソラ属と同じく、花が終わると小さな実をつけ、それらはやがて黒く熟して落ちる。
←こっちはちょっと色が薄くて花の盛りを過ぎているけどキバナサンタンカ(
Ixora coccinea var. lutea)と思われ... イクソラ属にはすごくたくさんの種や変種、園芸品種があるので見分けは難しい。
これらイクソラ属の花たちは匂いはまったくないのだが、その色と多くの花をつけるのとで、レイづくりの材料として重宝されている。アカネ科の植物なので一部は薬用にも使われているとわたしは思っているけど、それぞれメディスンの用法は
ヒミツなので詳細はわからない。ヤップでは色や大きさに関係なく、すべて
ガチヨウ(gachyow)と呼ばれている。
そして→こちらは我が家の庭に咲くノ二(
Morinda citrifolia)のつぼみ。ノニはインドから太平洋の島々にかけて薬用植物の王様格で、わたしも
毎日この葉や実を煎じて飲んでいるし、実から作ったジュースは元気の素だし、
その葉はココナッツ・オイルに混ぜてお肌スベスベの素になっている^^ こういう万能薬のノニもはやりアカネ科、イクソラと同じファミリーだ。ノニのヤップの名前は
マガルウェグ(mangalweeg)、この島の豊富な民間薬の半分以上に、このマガルウェグの成分が使われているという。
健康な身体を保つ助けになる植物をいつも身近に置いておく...そういう知識を「これジョーシキでしょ」というくらいみんなでシェアする、そんな生活が人類をここまで繋げてきたんだと思うけどね。センモンカやカネの介在でジンルイは滅亡の道を歩みつつ...(爆)。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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