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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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ハトは民意の矢を背中に刺してアメリカへ飛べ

ハトは民意の矢を背中に刺してアメリカへ飛べ_a0043520_21474156.jpg本日のタイトルは、「反戦な家づくり」明月さんの記事の〆のセンテンスのパクリです。明月さん、のっけから、すみません。

反戦な家づくり:ハトを刺して米を突く
http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-864.html

ところで左上の写真は、去る4月28日の満月です。実はその日に書きかけて非公開にしていた記事があり、ちょっと落ち着いて考える時間のできた今、日にちと内容を改めて仕上げようとしていたとき、明月さんの記事を拝読しました。なんというタイミングの良さ!?

ハトは民意の矢を背中に刺してアメリカへ飛べ_a0043520_21485440.jpgところで、その記事を書こうとしてココヤシの間から昇る満月を使ったのは、実はヤップ島のお隣のパラオ共和国でオモシロイ動きがあったからでした。右はパラオ共和国の国旗、海に上る満月です。

今、沖縄の普天間の代替地として北マリアナ諸島のテニアン島が話題になっていますが、それにならってパラオ共和国の国会議員さんたちが、なんと、それじゃうちもアンガウルを候補地に差し出そう!という議決をしちゃったというんですね。その記事はこちらへどうぞ:PALAU SENATE OFFERS HOME TO OKINAWA MILITARY BASE(パラオ共和国上院が沖縄海兵隊に基地を提供)

日本統治時代、アンガウル島ではリン鉱石の採掘が行われており、日本から、朝鮮から、そしてミクロネシア中の島々から、労働者が集められていました。現在はパラオ共和国の一州として、人々の住む平和な島です。しかし、なんでまた...? テニアンの事情もそうですが、米国からの密かな要請? 基地を受け入れれば開発援助、それも日本の金が転がりこむ...?からでしょうか。

まあ、それよりも何よりも、日本の人々にとって大事なのは、ボロボロのハトさんを、どうやって援護射撃(まさにハトを射る!)するかでしょう。ハトを撃ちながらアメリカを撃つ! これが上手くいけば、鳩山由紀夫総理は歴史に名を残しますね。せっかくですから、息も絶え絶えズタズタになっていただいて、アメリカまで飛んでいってもらいましょう。

そして、そのアメリカでもやっと動きが起きているようです。

まずは谷岡郁子参議院議員、(鳩山総理の意を受けて?)単身ワシントンに乗り込んで、すごいこと言っちゃいました。彼女の講演の日時も(アメリカ東海岸時間でしょうが)5月4日...

Foreign Policy:Japanese lawmaker: Obama pushing us toward China
http://thecable.foreignpolicy.com/posts/2010/05/05/japanese_lawmaker_obama_pushing_us_toward_china

すみっち通信:鳩山首相沖縄訪問への米メディア反応
http://sumichi7878.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-0fe9.html

池田香代子ブログ:谷岡郁子にクシニッチ、米は変化の兆し メディアは論調を変えよう
http://blog.livedoor.jp/ikedakayoko/archives/51404294.html

そして、元CIA顧問の大物政治学者なるアメリカ人まで、こんなことを言い始めました:

DIAMOND ONLINE:元CIA顧問の大物政治学者が緊急提言
「米軍に普天間基地の代替施設は必要ない!日本は結束して無条件の閉鎖を求めよ」
独占インタビュー チャルマーズ・ジョンソン 日本政策研究所(JPRI)所長

http://diamond.jp/articles/-/8060

Los Angeles Times:Another battle of Okinawa
Despite protests, the U.S. insists on going ahead with plans for a new military base on the island.
By Chalmers Johnson May 6, 2010

※日本にとっての沖縄は、アメリカにとってのプエルトリコのようなものだとか、普天間基地を造ったとき、ボリビアに移民を強いられた住民もいたとか、アメリカ人の読者に、沖縄と米軍基地の関係が把握しやすいように説明してあります。もっと詳しくは↓すみっち通信で

すみっち通信:アメリカよ、目を覚ませ!
http://sumichi7878.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-81da.html

ここで再び、「反戦な家づくり」明月さんの記事に戻ります。ハトさんがどこまで自覚してズタズタになろうとしているか知りませんが、やはり、結果的にはこういうことだと思います。そういう目で読むと、このところの鈴木ムネオさんの書き方にも納得がいきます。以下、明月さんの記事から(端折りがたいので)長文ですが転載しておきます(一部強調はsuyap)
ハトさんがここまで身を捨てて飛び込んだ以上、私たちに出来ることは、徹底的に叩いてあげることだ。

ハトさんは、どうしたって近々にワシントンに出頭して「如何しましょうか ご主人様」と言わされる。
属国の代表として、ここまで逆らってきた以上、それなりの仕打ちをされるのは、間違いない。

その時に、アメリカの目から見て 「どう考えても日本国内に新基地を作るなんて無理だ」と思わせるくらい、ハトの「変節」を叩くしかない。
叩いて叩きまくることが、そのまま、日本の民意の力になる。

民意の力なしに、ハト首相がホールドアップしたら、それこそケツの毛までむしられる。
軽々しい揚げ足取りや、アメリカには絶対に矛先を向けない退陣論などは、なんの力にもならない。

飛び込んだハトの覚悟に見あった決意でハトを刺す。
その刃でアメリカを串刺しにする。
鳩山首相の姿を見ると、どうもこんな最終手段しか残されていないのかと思わざるを得ない。

ズタズタになったハトさんが、命脈を保つのか、政治的ご臨終をむかえるのか、今はわからない。
ただ、昨日の沖縄での惨めな姿をあえて全国に公開した鳩山氏の姿は、自らの口を開くことのできない属国の将の悲しい姿であったと思っている。
ああなることは、行く前から100%わかりきっていたのだから、見せたくなければそういう日程も組めたはずだ。
それを、あえて徹底的に曝したと言うことは、ボロボロに叩かれた自分の姿こそが、自らは言葉にできない「言葉」であると覚悟を決めたのだ と私は理解した。

不穏当かもしれないが、敢えて言えば、普天間問題のみが鳩山政権の解決しなければならない問題ではない。
だから、今ここで倒れてもらっては困る。
あまりにも、手を付けていないことが多すぎるうえに、現時点では余人をもって代え難い。

しかしそれでも、ここまで踏み込んでしまった以上、もう後戻りは出来ない。
「変節」の代償を全身に刻んで、ズタズタのままワシントンへと行ってもらうしかない。
そして虫の息で報告する。
「仰せの通り『抑止力』と口にしたとたんに こんなことになりました・・・」

沖縄に基地はいらない

日本に基地はいらない

グアム移転には六〇億ドル以上出せない

これ以上出すなら日本が持っている1兆ドルの米国債で拠出せよ


ハトは民意の矢を背中に刺してアメリカへ飛べ

悲しいニュースが入りました。ヤップ島の若者がまたひとり、アフガニスタンで戦死したそうです...


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PALAU SENATE OFFERS HOME TO OKINAWA MILITARY BASE
Resolution asks president to offer Angaur

KOROR (Palau Horizon, April 28, 2010) - The Senate has adopted a resolution asking President Johnson Toribiong to offer the state of Angaur as an alternative location for the U.S. Futenma Airbase in Okinawa, Japan. Resolution 8-53 states that under the Compact of Free Association, the U.S. military has the option to use lands in Palau. The senators also noted that two Japanese lawmakers recently visited Tinian in the CNMI which is now being considered by Japan as a likely relocation site for Futenma. Palau senators said Angaur was used by the U.S. military during World War II. A 10,000 feet runway was constructed on Angaur on Sept. 17-30, 1944, and this newly constructed airfield provided much needed support for the invasion and the eventual U.S. victory in the Battle of Peleliu, the resolution stated.

※ソースはハワイのEast-West Centerが発行しているPacific Islands Report、私訳は以下の通り:

パラオ共和国上院が沖縄海兵隊に基地を提供
アンガウルを提供するよう大統領に要請する議決

コロール(パラオ・ホライズン 2010年4月28日)

上院は沖縄の普天間基地の代替としてアンガウル州を提供するよう、Johnson Toribiong大統領に要請する決議を採択した。その決議8-53号は、(米国との)自由連合協定の下、米軍はパラオ共和国領内に基地を置くオプションも持てるとする。また、普天間の移転先候補地として話題になっている北マリアナ諸島のテニアンに、日本から国会議員2人が訪れたことにも注目している。パラオの上院議員によると、アンガウル島は第二次世界大戦中、米軍に使用されていたという。決議文は、1944年9月17日から30日のあいだにアンガウルに1万フィート(約3000メートル)の滑走路が建設され、この新滑走路を使用したサポートのお陰で、米軍はペリリューでの激戦を乗り切り上陸作戦に成功した、とする。
by suyap | 2010-05-08 15:29 | ヤップでつらつら政治など
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