写真は
ミル・チャネル某所の
アンナウミウシちゃん。好物のカイメンを食べて、すくすく成長中♪ そして、わたしといえば、ある仕事がひと段落したので、フライデーナイトとサタデーナイトの両夜を、ふらふら「呑み会」に繰り出した。
あまり「外交的」なニンゲンではないので、呑み仲間はたいてい同じ顔ぶれになるのだが、フライデーナイトは、すでに出来上がったそういう呑み仲間に捕まってしまった、あるチャモロ人(グアム島やサイパン島の先住民)と同席することになった。グアムに本社があるミクロネシア地域の名門企業のヤップ支店長さんである。
わたし:米軍再編であなたの会社はいまブイブイだっていうじゃないの?そうとうの金がすでにグアムに入ってるんでしょ?
S氏:ああ、それは確かだ。(不況で倒産の続く米本土と違って)うちの会社は、資金面では今のところ心配ないだろうね。
わたし:グアムには外からの労働力がけっこう入ってきているらしいけど、そして、それは2014年がピークで、2016年以降はゼロと米国政府は想定してるというけど、ハコモノ(基地)だけ造って、ほんとうに流入労働力が出て行くと思う?
S氏:アイ・ドント・シンク・ソー!今だってね、来ているのは米本土のヤツラばかりなんだ。あいつらは米国市民だからビザもいらないし、帰る必要もない。
わたし:知り合いのチャモロ人の誰もが、沖縄からの海兵隊移転を歓迎してないけど、あなたはどうなの?
S氏:もちろん歓迎なんかできるもんか、仕事の話は別にしてね。ニュースで読むと、米国政府が日本政府に、グアムに移転させない、沖縄に大基地を造れ!と言ってるように思っている日本人が多いようだけど、海兵隊の大部分がグアムに来るのはもう確定してるんだよ、動き出してるんだよ。
わたし:昨今の日本のいろんな政治家の発言は、陽動作戦+欲得ずくの希望的発言だと思ってて良いと思うよ。ホントに筋道がわかっている政治家は、ごくわずかでしょう。わたしも早く沖縄や日本各地から米軍が撤退して欲しいと思ってるけど、これからグアムや、ヤップのような近隣の島々の負担が増えるのは、気が滅入る話だね。
そんな話をした翌日、
グアムの新聞をネットで読んでいたら、今は民主党の小林興起衆議院議員が、グアム大学で講演をしたとあった。いったいなんでまた...と不安に思いながら読み進むと、
「沖縄に米軍基地はいらないという人もいて、彼らは民主党にチェンジを求めているが、われわれは同時に、2006年の日米合意(「再編実施のための日米のロードマップ」のこと?)も尊重しなければならない。」
「それと同時に、鳩山首相は、いろんな人の不満を和らげたいと思っている」「われわれは、そういう人々の声を聞いているように見せたい」
「(しかしながら)結論は、2006年の合意から、そんなにはずれたものにはならないだろう。国家としての安全保障のために(米軍)基地は必要だ。自分をはじめ政治家は、国民にそのことを理解させなければならない」
(英文抜粋)
"Some people think they don't need ... American bases in Okinawa," said Kobayashi, who spoke yesterday at a University of Guam forum. "People expect the Democratic Party of Japan to make some changes. We need also to respect the U.S.-Japan agreement made in 2006."
At the same time, Kobayashi said Prime Minister Yukio Hatoyama "wants to ... soothe some of the complaints of the people."
"We want to show the people that we are listening to them," Kobayashi said.
The lawmaker said the Japan government will have to come to a conclusion that's not too far from the 2006 agreement.
"There cannot be any big changes or drastic changes," he said. "We need the base to keep the peace and prosperity in the nation. Politicians like myself need to persuade people why we need the base."
お~~~い、コーキくん、なにを寝ぼけたこと言ってるんだ?君も辺野古に土地買ったのかい(怒)
で、挙句の果てに、元米国会グアム代表を務めたグアム大学の学長さんに、こんな冷めた(笑)コメントされちゃって...
アメリカが他の国からどう見られているかを知ることほど、興味深いことはないですね...
(英文抜粋)
Underwood said Kobayashi's comments were interesting.
"Nothing is more interesting than to see how America is seen by other countries," Underwood said.
もういい加減に、民主党幹事長室は国会議員のグアム・サイパン遊行旅行を止めさせてください!恥だから。
<2010年3月26日 至急追記>
〇
ヤップのラジオ放送でも流れた小林興起衆議院議員のグアムでの発言
http://suyap.exblog.jp/10272686/
それにしても、鳩山政権の大根役者たちにはあきれるばかりだ。もうこうなったら、わざと大根を雇っているんじゃないかと思っちゃうよ:
〇
日本軍事情報センター:県内経済関係者 1020ヘクタール人工島を提案 勝連沖案で北沢防衛相と面談
http://www.kamiura.com/whatsnew/continues_364.html
海自のことを忘れていたのか、それとも海自から馬鹿馬鹿しい案に付き合えないと嫌われたのか。また、嘉手納米空軍基地のことも触れられていない。米空軍からも相手にされなかったのか。
プッ(爆笑)
〇
海鳴りの島から:勝連沖案と宮古へのカジノ設置
http://blog.goo.ne.jp/awamori777/e/c726ff2df4a99ee6789a039af7774a38
一方で、こんなにコツコツと頑張っている議員さんたちもいるってのに:
〇
ムネオ日記:2010年3月20日(土)自民党政権時代、「密約はない」と言ってきた。しかし、密約はあった。ということは、自民党政権は国民にウソをついてきたのだ。
政権交代して旧政権のウソを暴き、膿うみを出すことができた。私は歴史の検証として、事実関係だけは明らかにし、しっかりと国民に情報開示しておきたい。今を生きる政治家として、歴史の真実を残すことが当然の責務である。
密約文書が破棄されたことについて、単なる犯人捜しをするのではない。どうしてこの様な事態に至ったのか。国益の観点から、国民から選ばれた立法府の者は、国民に対して説明責任がある。このことに関して、与党も野党もない。
自民党政権時代には、ここまで出てこなかったわけだから、こういうニュースを聞くのは嬉しい限り。でも、ここで安心ばかりはしておれない。普天間移転案件については、以下のブログの見立てが、とりあえず的を得ているような気がする。鳩山政権は、フテンマでしくじると、ほんとうに
あきれられ、見限られるよ:
〇
ぬぬぬ?:何もかもがインチキ野郎な沖縄普天間移設問題に「異説」 @米国+官僚カイライ“密約”談合自民党政治の汚物処理に怒り
http://interceptor.blog13.fc2.com/blog-entry-2094.html
〇
マスコミに載らない海外記事:番外編・普天間問題のボタンのかけ違いはここから始まった・もう沖縄は騙されない
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2010/03/post-b54b.html
多くの民主党支持者&全面支持はしないがとりあえず去年の総選挙で「勝たせる」側についた人々(わたしも含めて)は、こういう民主党の迷走振りを見て、いまかなり揺れているのではないか?しかも刻々流れていく日々の積み重ねの中で、将来まで見通して現時点の判断を下すのは並大抵のことではない。
しかし、今の状況を、これからも時間のかかる緩やかな政治革命のヒトコマとしてとらえると、けっこう判り易いのではないだろうか。もっと簡単に言うと、国家権力(+米権力の裏側)に痛めつけられてもなお踏ん張って、ほんとうに命を懸けて頑張っている政治家たちを、ちゃんと見抜いて応援したい。だから、ムネオさんやイチロウさんには、やがて彼らを乗り越えられる若手が育つまで、まだまだ頑張ってもらいたいと思う。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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