3月2日、ヤップデイ会場で篭ごと手に入れた
ダル芋。まだまだたくさん残ってる。(そうそう、今年のヤップデイの記事まだでしたね~、そのうちに-汗)。
ヤップ語で
ダルと呼ばれるこのイモは、ヤムイモの一種で、日本の自然薯に近い味がして、太平洋地域で食べられている多くのヤムイモが生食できないのにたいして、このイモは、やろうと思えばトロロにもできる。ヤップ人にそれを言うと、ゲ~という顔をされるけど。
トロロでもOKとは言っても、やはり日本の自然薯の風味とは違うし、トロロをぶっかけるご飯をわざわざ炊くのも面倒なので、ダル芋をベースにしたお焼きを作ることにした。このブログのうんと初期にも紹介したレシピと同じだけど、好きなんですねえ、こういう「粉」系の焼き物^^
で、まずはダル芋をすりおろし...
アクが強いので、すりおろすはしから茶色くなっていく。おろしながら、他の材料を先に用意しときゃよかったと後悔するも、手はすでにズルズル。ちなみに、入れ物の底に透けて見えるのは、我が家のフロアでござい。日本と同じく、ヤップ人はみんな家の中に入るのに履物を脱ぐので、フロアはタイルだけど、タタミの床と同じ感覚、こういう作業はテーブルでやるより床に座り込んだほうが、わたしの年代にはやりやすいもんね(笑)。
すりおろしたダル芋に、塩を適量加えると、なななんと、やや色白になるのです~~♪
今回はそれに、ニンニク、タマネギのみじん切りとインゲン豆をさっと炒めたのをまぜまぜ。どうせ加熱するのにどうしてわざわざ炒めるのかというと...別に理由はござんせん。なんでも良く火が通ったもののほうが好きなので、なんとなく(笑)。
それにお粉を加えていきま~す。だいたい、こういうお焼きとか、お好み焼きとか、イタリアのピザとか、スペインのトルティーヤにしたって、台所の残り物処理レシピからスタートしたと信じているので、そこら辺に残ってるものをかき集めて、その都度工夫するところに意味があるのであって...
というわけで、今回入れたお粉も、袋に5分の1くらい残ってた全粒小麦粉と、4分の1くらい残ってた中力小麦粉、足りるかな~、ま、いっか!でお粉まぜまぜ終了。
次は、わたしのキッチンで何十年にも渡って現役第一位の座を確保している1920年代のアメリカ製鉄鍋(その重いのなんのって...)にたっぷりと油を引いて、材料を流し込む。
このお鍋と、もうひとつ深めのと2つ、若い頃アメリカ西海岸をほっつき歩く旅してたとき、蚤の市で一目ぼれして買ったもの。その後の旅の荷がどれだけ重くなるかなんて、な~んも考えずにね。「この年代の鉄の品質は、今の時代じゃもうできないよ」と自慢してた市のオバチャンの言葉に、うっとりしてしまったなあ。でも、その言に嘘は無かったと今でも思ってる。
あとは、このミラクル鉄鍋にまかせて、火をこれくらいにして、ゲストの置いていってくださった古い新聞紙でふたをして、テキトーに時間を待って裏返すだけ。どれくらいのテキトーかって聞かれても...
今回は粉が少なめだったので、意外と時間がかかり、片面40分くらいだったかな。ひっくり返すときには、まだ中はズクズク、油を多めに引いていて良かった!
新聞紙をこんな使い方して、まあ危ない!と思う方もいるかもしれないけれど、こういうお焼きには適度に熱がまわって、なおかつ水蒸気も適度に吸い取ってくれる日本の新聞紙はサイコーどす。
は~い、できあがり♪
両面は(ちょっと焦げすぎくらい)カリカリだけど、中身はトロ~リ、ヤムイモのねっとり感と、お粉のサクサク感が混じって、わたし的には大満足なのでございました^^
ヤップで栽培されているヤムイモには、
ドォグ芋という別の系統があって、こっちはすりおろすという芸当はできないほど固い。だから、自然薯に近いこの
ダル芋を見つけたら手に入れたいのだけど、成長に時間がかかるせいか、あまり作ってないみたいで、1シーズンに手に入るのはほんのわずか、でも今年はひと篭も手に入ったのでうれしい限りだけど、今度は手間隙かけて料理する時間が...(笑)。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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