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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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タグ:環境問題 ( 61 ) タグの人気記事

どこからこんがらがったのか...自然との共生

a0043520_11373539.jpgウォネダイ・チャネルのすぐ外で潜っているとき、シャコガイがどっさりといるスポットを見つけた。しかも成長に時間のかかるヒレジャコ、ヤップ語ではこれらをトゥと呼んで、成長の早いオオシャコガイ、ファシュウと区別している。ニンゲンが手を出しさえしなければ、ヤップの自然資源は豊富なんだよなーとしみじみ。

a0043520_1138758.jpg昔はねえ、ヤップでもちゃんと計画してサカナを獲っていたし、農業にも漁業にも細々したルールがあって、みんな当たり前のように守っていたもんだよねー、それが崩れたのは、外国人が持ち込んだ「金」によって、自然からもらった生活の糧が「売り買い」できるようになったからだ...などど、G嬢相手に話あった。人類と生まれたからには、生活時間の6分の1くらいは食糧生産に従事しないと、ご飯をもらえないシステムにすれば良いのに...とも。

さて日本の将来を大きく左右する衆議院選挙をあと3日後に控えているわけだけれど、沖縄のサンゴやジュゴンのために頑張っておられるリーフチェッカーのさめさんからトラックバックをいただいた。

衆議院選挙に役立ててください
http://shark.ti-da.net/e2775219.html

a0043520_11384021.jpgさめさんたち「沖縄環境マニフェスト市民の会」では、沖縄選挙区から立候補している15名に対して、沖縄の環境問題について、どのような認識と政策を持っているかアンケート調査をしたという。

詳しくは上記リンクをお読みいただきたいのだけど、調査が沖縄選挙区に限定されているとはいえ、それぞれの政党がもつ傾向をしっかり反映していて、来る衆議院選挙の判断にはとても参考になりますねっ!

以下、さめさんの記事より、結果の一部を抜粋:
回答:7人
 社民党2人(2区・照屋寛徳、3区・新川秀清)
 民主党2人(3区・玉城デニー、4区・瑞慶覧長敏)
 共産党1人(1区・外間久子)
 自民党1人(4区・西銘恒三郎)
 無所属1人(3区・小渡 亨)

無回答:8人
 幸福実現党4人(1区・平良成輝、2区・富川昇、3区・金城竜郎、4区・富川満也)
 自民党3人(1区・国場幸之助、2区・安次富修、3区・嘉数知賢)
 国民新党1人(1区・下地幹郎)

---------中略--------

@再三の督促にもかかわらず回答者は7人と50%以下であった。無回答の候補者については、環境意識のなさ、無関心を憂慮するものである。

@回答をいただいた7人の中にも落差が見られる。沖縄のさまざまな環境問題・課題に対して誰が真摯に取り組もうとしているのかが読みとれる。

@政党別の評価
 社民党:立候補者2人全員に詳細な回答をいただき、その政策が具体的に理解できる。
 民主党:立候補者2人全員に回答いただいた。内容についてはかなり大雑把な面も見られる。
 共産党:立候補者1人中1人に丁寧な回答をいただいた。 
 自民党:立候補者4人中1人に真摯な回答をいただいた。3人は無回答。これまでの政権党として責任ある回答が欲しかった。
 無所属:立候補者1人中1人に回答をいただいた。環境はあくまで努力目標であり、まず「環境ありき」ではないとの立場を明らかにしていただいた。
 幸福実現党:立候補者4人全員が無回答。
 国民新党:立候補者1人中1人無回答。1区において優勢と伝えられる候補者だけに、無回答はきわめて残念である。

-------------------------------------------

アンケート結果:
各党の議員のこちらからの質問への回答は以下の表にまとめました。

pdfバージョン:
http://reefcheck.net/senkyo/kankyogiin.pdf
エクセルバージョン:
http://reefcheck.net/senkyo/kankyogiin.xls
泡瀬干潟を守る会が実施したアンケートもどうぞ:

http://www.awase.net/maekawa/ankesougou.htm



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by suyap | 2009-08-27 11:30 | ヤップの自然・海

壊すのは一瞬、でも回復は...?

a0043520_23394756.jpgきのうの記事を書いてから、近年のオオオカガニの減り様が気になっていたので、G嬢に聞いてみた。彼女いわく:
ずいぶん減ってると思うよ。昔は今頃のシーズンになると、うちの家の下の海辺には今の10倍くらいのカニがいたような気がする。原因は近くの森を切り開いてヤップデイ・サイトを作ったこと、そしてその後、そこへ他所の村の人や車がどんどん入るようになったこと、などだと思う。村内の他の場所でも土地を削っているし...
ああ、ヤップにも開発の波が押し寄せている...
a0043520_2341686.jpg沖縄でサンゴのために頑張っているさめさんからも、悲しい知らせが届いた:

リーフチェッカーさめの日記:泡瀬干潟埋め立て再開
http://shark.ti-da.net/e2658838.html
「経済的合理性はない」と判決が出たのに、浚渫汚泥の捨て場として埋立が強行されてきました。その経緯をふりかえり、あらためて抗議と、保全要請を送っていただければうれしいです。。
ほんとうに、信じられない!!!経済的合理性はないという判決まで出たのに、どうしてこんなことができるんだろう。

a0043520_23414691.jpg泡瀬干潟の破廉恥な埋め立て工事については、

泡瀬干潟のホームページ
http://awase.net/

埋立をやればやるほど赤字=経済的合理性がない実証
http://awase.net/maekawa/sub.x.htm

↓こちら↓にも書いたから、読んでみてください:
干潟-このモノたちをさしおいてヒトだけ生きながらえられるというのか?

a0043520_23425279.jpg上記さめさんの記事には、できることや連絡先が詳しく載ってます。遠く離れていても、いますぐ簡単に意思表明できることのひとつに、ウエブ署名という手もあり:

泡瀬干潟と浅海の埋め立て中止を求めるWEB署名(第3期)
http://www.shomei.tv/project-631.html

a0043520_23433193.jpgきょうの写真は、上から、

①土地造成や車が増えて住みづらくなり、どんどん仲間の減っていると訴えているヤップのオオオカガニくん。
②ヘルシーで元気なキクメイシの仲間。
③白化して息もたえだえのキクメイシの仲間。翳った部分は水中の泥が積もって死んでます。
④誰かに踏みつけられて頭を壊されたコユビミドリイシ
⑤完全に死んでしまったハマサンゴが残した空き家

~~以下ひとりごと~~
こんな世を嘆くことは簡単だ。恨んで愚痴ることも簡単だ。でも、それじゃ何も解決しないし、良い方向にもっていけない。嘆いたり恨んだり愚痴ったりするんじゃなく、絶対に状況は良い方向にいくという確信をもって、何か行動すること!が大事じゃないか?

えっ、確信が持てないって?

そんなん簡単じゃん、ただ、持つ、と思い込む、それだけだと思うよ。
それから、自分らしい何か、をすりゃいいんじゃないかな?
~~~~~~~~~~

いまニンゲンが地球でいちばんのお邪魔ムシなんだから。それに、一度壊した環境を、元に戻すのは大変なことだし、もう永久に戻ってこない生物だってある。

まして、参入する企業のあてもないのに、政治家・土建屋・官僚の懐と名誉のために、これらの生物を抹殺するなんて、とんでもない!

それに、今後(工事続行派にとって)より厳しい状況になる前に、できるだけ工事を進めちゃえ!土砂を投げ捨てちゃえ!ってんで再開したんでしょ>>泡瀬の埋め立て屋さん(怒)

生物には革新も右も左もありません。目先の(ニンゲンだけのための)利益じゃなく、長い目でニンゲンが地球(+宇宙)とうまく折り合って生きていける政策を取るのが、ほんとうの政治家というもんじゃないですか>>沖縄市長東門美津子サン(怒)。



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by suyap | 2009-05-20 23:24 | ちょっと情報

サンゴとカイメンとニンゲンと

a0043520_161044.jpgきょうは朝からまったりと晴れあがった。北東の貿易風もそんなに強くないし、マリーナの桟橋下でもそこそこ水が抜けていた。

左の写真は、ダイブサイトナマコヘブンで潜ってて、その形や出方が面白かったので撮ってみたリーフスポンジ(カイメンの仲間)、ナガレハナサンゴの間からぺろりと舌を出しているみたい。たぶん両者のあいだでは熾烈な生存競争が続いているのだろうけど、弱ったサンゴをリーフスポンジがじわじわ侵食しているのだろう。

a0043520_16104236.jpg→こっちではもっとすごいことになっていた。息もたえだえのアザミサンゴの上に、3種以上のカイメンが覆いかぶさっていて、カイメン同士も「領土拡大」の戦いを繰り広げている模様。

ヤップで潜り始めて20年近くなるけれど、ナマコヘブンあたりの環境の変容もすさまじい。はっきりいって、ヤップ中の水路のサンゴの多くが、息もたえだえになっていると思う。原因は陸から流入するシルト(土地造成や埋め立てで出る泥の粒子)の増大、水質の変化、それにともなうオニヒトデの恒常化,etc. 水温は現在28度だから、いちばん下がった年より1度くらい高め。これは嵐のひとつでも来て大雨が降ればすぐに下がる。

わたしの経験によるとサンゴが弱れば、カイメン類が元気になるようだ。でもその後カイメン類まで弱ってきたら…ちょっと深刻かもしれない。み~んな家(サンゴ)を出ていってガレバと化した場所に、いろいろな海藻が生えて徐々に新しい家(サンゴ)が建てられて、店子(サカナや他の生物)が増えていくには、また長い時間がかかるのだ。ニンゲンの行為で環境を変えてしまうと、そのプロセスさえできなくなって、誰~もいない寂しい海になってしまう。

そういうところばかり造っていたら、ニンゲンの淘汰も速くなるだろうにねえ。

泡瀬の生物生き埋めの暴挙に、「公共事業チェック議員の会」が動き出したようです:
●リーフチェッカーさめの日記:1/23 泡瀬干潟 公共事業チェック議員の会
http://shark.ti-da.net/e2515058.html

はやく、こんな馬鹿な自然破壊はやめるべきです。

いっぽう辺野古の埋め立てで被害が出ることが予想される大浦湾の自然の写真展が、関東方面で開催されるとのこと:
写真展 大浦湾の生き者たち&SAVE サンゴ・イベント
http://shark.ti-da.net/e2514710.html



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by suyap | 2009-01-24 16:01 | ヤップの自然・海

ミルチャネルのオニヒトデ

a0043520_2321192.jpgまだ10月なのに、もう貿易風っぽいのが吹き始めたり、かと思うと大雨がザーッときたり、不安定な天候が続いている。そんななかで、今回はミル・チャネルサンゴの状態を、ちょこっとメモしておきたい。

まず左上の写真は、上げの潮できれいにブルーに抜けた、わりと水路入り口に近くい場所。4年前の台風のあと、島のあちこちでオニヒトデがわ~っと増えて、たくさんのサンゴがダメージを受けたが、

a0043520_23231142.jpgその後、サンゴが回復したところとオニヒトデがまだ頑張っているところが、まばらに存在するようになった。でもやはり、サンゴの元気なところには、サカナが多いなあ。

ミル・チャネルの内外のサンゴにも、去年あたりからオニヒトデの食害が目立つようになった。

a0043520_2322987.jpgそんな中でも、水路の入り口からちょっと入ったところからマンタ・リッジの手前までの浅瀬では、まだまだ元気なサンゴがたくさん見られる。

ところで、サンゴにとっての心配は、オニヒトデだけではない。

a0043520_2324213.jpg写真→のように、誰か(スノーケルをするツーリスト、あるいはサカナ獲りのローカル)に踏みつけられて壊れたサンゴをちらほら見かけると、悲しくなる。

島の食料/観光資源としてだけでなく、サンゴの存在が、島やひいては地球全体の生態系にとってがいかに大切か...、それに、そもそもサンゴとはなにか...、そういう教育というか、情報伝達する努力を、もっともっとせねばなあ。

a0043520_23243387.jpga0043520_23253938.jpg
ところで、「まだまだ元気なサンゴがたくさん見られる」場所にだって、実はしっかりオニヒトデさんはいるのである。昼間はサンゴの陰に隠れて、↑このように↓ ひっそり生きているけど、彼らのまわりには、食べられて白くなったサンゴがあるから、見つけるのは簡単だ。

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そこで、さしずめ日本のダイビング・サービスならオニヒトデ退治ツアーなんかを組めるんだろうけど、ヤップではそんな動きはないし、やたらめったらオニヒトデ退治することには懐疑的だ。無計画で中途半端なオニヒトデ退治は、かえってオニヒトデをだらだらと繁殖させる-という観察結果に、わたしは同意する。
オニヒトデ対策

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ミル・チャネルでも、マンタリッジから内側の浅瀬では、オニヒトデに食われて死んでしまったサンゴが目立つけど、

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↑こういうふう↑に、まばらに回復しているのがいたり、元気なベイビーが成長しつつあったりしていたりと、まったくの荒れ果てたガレ場ではないわけで、なんだかサンゴオニヒトデが無言の押し競饅頭をやっているみたいで、しょせん海の中ではお邪魔虫のニンゲンでしかないわたしとしては、サンゴオニヒトデのどっちかいっぽうだけに味方するわけにもいかず、お互いに頑張って生きてねーと、両方の生の充実を祈るしかないのだ。

それよりも何よりも、陸上や海中の本来の自然環境を、できるだけいじらないでおくことこそが、ニンゲンのできる最高の恩返しなのだよなあ。しかしまあ...、問題山積みでありますなあ...ヤップでもね。


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by suyap | 2008-10-25 10:16 | ヤップのオニヒトデ

頑張れライオンかとり線香

日本の夏は、今でも蚊取り線香が活躍していますか?

ヤップでは、蚊取り線香のことはセンコー、オープンエアのレストランなどで蚊取り線香が欲しいときには、プリーズ・ブリング・ミー・センコーと言えば通じます(ただし「蚊取り」の部分は省いてね^^)

a0043520_15441653.jpga0043520_162535100.jpg
かれこれ20年、わたしが知っている限り、ヤップではセンコーといえば、↑この黄色い箱↑でした。ライオンケミカル株式会社Lion-Tiger MOSQUITO COILS心持ちTigerの字が小さいのは笑えます)、正面には堂々たるWAKAYAMA, JAPANの印字、ヤップで頑張る日本製品、頼もしいですねえ。現在の価格は10巻で1ドル25セントです。

ところが最近、↓中国製のライバル↓が登場して以来、Lion-Tiger MOSQUITO COILSかな~り売り上げを落としているようなのです。

a0043520_15455587.jpga0043520_15464736.jpg
そのライバルとは、Zhongshan Lanju Daily Products Co., Ltd.の、BLACK MOSQUITO REPELLENT INCENSE(HPではアフリカではナンバーワン・ブランドだと言っている...中国はすでにアフリカにしっかり入り込んでるからなあ)、価格はライオンケミカル社製(以下ライオン)より巻が大きく、10巻で90セントなり

それでは、気になるローカルの評判は?
A: 黒いセンコーはすごいよ。緑のはリグリグ(ブヨ)には効かないけれど、こっちは一発だ。でも、あの臭いを長く嗅ぐと気分悪くなるなあ。
B: 初めのころな、緑のと同じつもりで黒を使っていたら、次の朝、家族中の声が出なくなってたんだよ。それからは夕方だけ焚いて、家の外に出すことにしている。
C: 黒いのは長持ちして強力ね、夕方つけたら朝まで持ってる。だけど、これは家の中で使っちゃ駄目よ。外だけにしないと、頭が痛くなるから。
わたしは緑のライオンばかり使っているので気がつかなかったけれど、いやはや、Lanjuはたいへんなセンコーらしいですね。それなのに、安いし長持ちするし強力な効き目なので、ヤップでもすごい勢いで緑のライオンを追いやっているみたい...

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付属のスタンドはライオンが1個入りのところ、Lanjuは2個もついてくるけど、チャッチくて、すぐ壊れるから2個入りで正解(笑)。いつまでも長持ちするライオンのスタンドにLanjuを差しているのも、よく見かける光景、またライオンが内袋で湿気を防いでいるのに対して、Lanjuは箱の外からフィルム包装してるから、少しだけパリッとして見えます。

箱に書いてある説明を見ると、喉をやられ気分が悪くなり頭が痛くなるLanjuには、合成殺虫剤アレスリン0.33%、いっぽうライオンは、アレスリン0.24%、でも、この違いだけが原因かなあ?

今まで蚊取り線香の説明文など読んだこともなかったけど、これを機会に読み比べてみると、ライオンの箱にはちゃんと、室内で使うな、人間にも有害と書いてある。ところが、Lanjuにはそういう注意など全くなしで、それどころか、自然原料をハイテクで加工してあるから効果は強力で人間には無害、湿気を帯びにくく壊れにくく、緑の製品に比べて長持ちする...なんてことが、ヘタクソな英語(よって一部意味不明)で書き連ねてありました(緑の製品とは、明らかに日本製品を指している)。

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両方に点火してみました。ライオンのほうからは、あの懐かしいニホンの蚊取り線香!の匂いが漂い始めましたが、Lanjuのほうからは... 安っぽい香水というか、トイレの芳香剤というか、その手の強烈な臭いが流れてくるのです(この臭いだけでも、参りそう...)。そして、あれ あれ あれ? 巻きが反対だ~~~!



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by suyap | 2008-07-19 22:29 | ヤップで頑張る日本製品

シッポウ(蛮刀)の使い方

またまた、長い間ブログをさぼってしまいました。
実はこのページの写真だけは数日前にアップしていたのですが、書いてる今はもう... あっ、10日だ!とらちゃんくろにーさん眠り猫さんHirokuniさんきるりさん、萌える旅人さん(こっそり) ありがとうございました!

a0043520_22225556.jpg先月のある日、今年88歳になるTおばあちゃんから、ジャングル・ワークのお呼び出しがかかった。実はわたしの仕事に関係することで、おばあちゃんの村の奥地の、今ではうっそうと草木が生い茂る熱帯雑木林になっている場所の草刈りを、村の若い衆にしてもらう段取りをお願いしていたのだ。それがいつの間か、孫たちを引き連れて、おばあちゃん自身が総指揮を取りに出向くということになってしまった。いつになく張り切っているおばあちゃんに、あんたも、来るでしょ?と、(もちろん日本語で)言われたら、これはほぼ命令に近い(笑)のだから、駆けつけないわけにはいかない。

a0043520_222297.jpgさっそく、いつも車に積んでいるわたしの蛮刀を取り出してみた(写真右)。長いのは刃渡り50センチ、短いのでも30センチはある。ヤップ語では、これらの刃物はシッポウ(sipow)というが、このタイプの刃物は日本では鉈(なた)というんじゃないかなと思って調べてみたら、やはり鉈とは少し形が違うみたいだね(なた・おの 河合のこぎり店)。

ヤップで売っているシッポウはアメリカ製が多く、英語ではマチェテ(machete)と呼ばれている。たぶん日本語で蛮刀と呼ばれているのは、このシッポウ(ヤップ語)、マチェテ(南米インディオ・ルーツの?英語)のことだろう。これらは、バナナを切り倒したり、ジャングルを切り開いたり、ココヤシの実を割ったり、とにかく南の島の暮らしには毎日必要な道具だから、10歳にも満たない子供ですら、刃渡り50センチもある刃物を器用に振り回している。

a0043520_20572576.jpgところで左の写真は、いつもわたしのバッグに入っている小さなナイフ。この手の刃物はヤップ語ではヤール(yaer)と呼ばれ(なぜか貝貨と同じ名前だ)、やはりヤップの暮らしには欠かせないツールだ。これを失くしたり忘れたりすると、何をするにも誰かの道具に頼らなければならないから不便この上ないし、そんなことより、いつも自前のを持ち歩いていないのは恥ずかしい。しかし、こんな出で立ちのままで日本に上陸したら、いま流行の職務質問とやらに引っかかり、ヤバイことになるかもね(笑)。

a0043520_2223488.jpgそれはさておき、ジャングル・ワークの現場では... おばあちゃんの孫や親戚の若い子に混じって、わたしもエッチラ・オッチラ、研ぎがあまく手入れの悪い自分のシッポウを振り回していた。すると、わたしの怪しい動きを見たおばあちゃんの鋭い声が日本語で飛ぶ。そんなに振ったら危ないよそうじゃない、向きが違うほれ、手を切るなっ。孫娘の中に長いことグアムで育ったのがいて、その子にもわたし同様におばあちゃんの声が飛んでいる(もちろんこっちはヤップ語で)。



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by suyap | 2008-07-07 21:53 | ヤップな日々

出し汁

a0043520_2245979.jpgすごく美味しい素麺をいただいたので、昆布と鰹節からお出しをとってみました-と言いたいところだけど... これは現在、うちの水道の蛇口から出てくる水の色です。このときほどひどくはないけれど、こんな日に洗濯するのは悲しい。この鍋は粉せっけんを溶かす専用にしていて、実はこれからお湯を沸かしてせっけんを溶かすところ。ヤップじゃ粉せっけんは売ってないから、日本に行くたびに2キロくらいかついでくる。わたしは、海を汚す合成洗剤は、ぜ~ったいに使いません^^ ほんとうは廃油からせっけんを自作したいところだけど(苛性ソーダも買ってあるけど)、そこまでやってる時間がないし、わたしの食生活では廃油もでないし... かといってヤシ油をせっけんにするのは、もったいないし... まあ、この辺の話は、またいつか。

ヤップのお天気は、昨夜から下り坂になってて、きょうは午後からけっこうまとまった雨が降った。それで貯水池が濁り、フィルターが詰まったわけじゃないだろうが、こんなことはときどきあるから驚かない。水道の水は、基本的に洗いものオンリー。歯磨きや、茹で上がった麺の荒熱を取るために洗うときは水道水、最後の仕上げ洗いに2回ほど飲料水を使う。でも、さすがに、きょうのような色だと、荒熱を取るためとはいえ、これで麺類を洗う気はしなくなる。ああ、素麺が食べたいなあ、こんなときに限って...(笑)。



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by suyap | 2008-06-25 22:02 | ヤップな日々

木を見て森を見ず

八つぁん: ご隠居、ご隠居、てえへんだ~!!!

ご隠居:  まあまあ、八つぁん、落ちつきなさい。いったい、どうしたってえんだい?

八つぁん: そこの横丁の緑豆屋のジュン公とトオルのダンナがしょっ引かれたっていうじゃねえか。

熊さん:  なにを今ごろ寝ぼけたこと言ってるんだい。もう3日も前の話じゃねえか。それにお上とつるんだ津軽の岡引どもは、また昨日になって、あのふたりを牢から出すもんかって決めやがった。

ご隠居:  熊さんや、いったいジュン公らに何が起きたのか、ハチ公にわかるように説明してやっておくれ。

熊さん:  合点だ、ご隠居さん。オイ、ハチ公、耳をかっぽじってよく聞けよ。おめえは鯨問屋と悪徳網元らがこっそりご禁制の鯨を取って闇市場に流しているってのを知ってたかい。ジュン公らはな、どうにかそれを暴いてお天道様の裁きを受けさせようと思っていたんだが、鯨捕りの銛打頭やその手下まで、おこぼれのご利益に蒙っておるのを、偶然、元銛打頭の手下からチクリがあって知ったわけさな。そもそもだな、鯨漁をご禁制にするってんで、前々から鯨問屋には、ご公儀の金が、そりゃーたんまりと出てるときてるんだが、それにもかかわらずご禁制の鯨を獲って闇市場に流して儲け、そういう悪だくみを見知っておる手下までが、こっそり鯨肉をへずって横流ししておるというのが見えてきた、こりゃー、大ドロボーもいいとこだろってえんだ。

八つぁん: それじゃなんで、ドロボーを追ってたジュン公らが、ドロボー呼ばわりされて捕まっちまったんだい?

熊さん:  まあ聞きねえ。確かにジュン公らは先を急ぎすぎたかもしれん。ただ海産物総元締代官や果ては老中までグルになって甘い汁を吸っておるような大それたドロボー仕掛けのシッポをつかむのは、なかなか容易なことじゃねえ。そこでジュン公らは、鯨獲りの手下どもの小さな荷抜けの証拠をつかむことにしたってわけだ。鯨問屋の河岸から荷を追ってって、津軽の飛脚屋の荷分け所に忍び込んで、たくさんある鯨肉が入った樽の中のひとつだけを失敬してきた。不思議なことに、その樽には中身は「紙」だと書いてあったそうだ。やっぱり、手下どもとはいえ、奴らにも「正直に鯨肉と書くのはマズイ」っていうのはあったんだろうな。こりゃ、やっぱりドロボーだもんなあ。

八つぁん: それで、ジュン公らは、そのドロボーの盗品をドロボーして、その鯨肉を食っちまったのかい?

熊さん:   とんでもねえ。そんなことしたら本当のドロボーだろうが。ジュン公らは樽の中身が鯨肉だということを確認してから、江戸は北町奉行所まで持っていって届け出た。そのときに、どうやって樽を入手したか、どうしてこんなことしたか、ぜんぶ正直に申し上げておるわけだ。それに、必要とあればいつでもご説明に参上すると言ってあるし、どこにも逃げも隠れもしておらん。

八つぁん: それでも、ジュン公らにとって、世間の風当たりはえらく強そうじゃねえか。いったい、どうしてなんだい。

熊さん:   そこが問題よ。ハチ公、世間、世間と気軽にいうがな、それじゃ、いったい何が世間なんでえ? ご隠居さん、お前様は世間でござんすかい?ハチ公よ、おめえは世間かい?みんながみんなして世間と言いやがるが、じゃ、誰が世間かって聞くと、誰も名乗らないじゃねえか。そんなお化けみてえな世間様のご意見なんざ、あっしはちっとも怖かねえ。まっ、緑豆屋もジュン公も、はなからそういう覚悟でやったんだろうから大丈夫だろうが、世間様は、ちったあ、ジュン公らの心意気を見習ったらどうでいってんだ、えっ?何万両もの大金が、悪徳老中、悪徳代官、悪徳問屋に銛頭らを肥え太らせるために使われ、田舎の百姓は年貢米をがっぽり搾り取られてるってえのに、おれら長屋の住人は銀シャリも拝めない日もざらってのによ。

八つぁん: 鯨肉の樽ひとつを掠めただけで、しかもその樽はちゃんと奉行所に返したってえのに、40人もの岡引が1日中出張って、緑豆屋だけじゃなく、ジュン公やトオルのダンナの長屋まで漁りまくったそうじゃねえか。ありゃ、なんだい?

ご隠居:  見せしめじゃろうのう。緑豆屋をいかにも悪者のように仕立て上げ、それに密告者への脅しもあるのじゃろ。誰が緑豆屋にチクッたか、正体を探るつもりもあったやもしれん。

ところで、日頃は悪徳老中や代官をなんとかせんといかんと言っておきながら、この緑豆事件については、ドロボーはいかんと妙に四角いことを言いおって、陰も形も見えぬ「世間」に同調しとるフリをする輩、あるいは心底そう信じきっておるノーテンキな輩が多いのも、いやはや気色の悪いことよのう。

熊さんに八つぁんや、こういうのを、木を見て森を見ずというのですぞ。些細なことだけにとらわれて全体を見ないと、気がついたら山中が杉の木だらけになってしまい、そこら中に花粉症が蔓延することになる。まあ、この国の「世間」とは、そういうレベルのものじゃ。けだし、世間を主語にして意見を言うような奴らには、今後とも要注意ですな。

紹子どの、他人事じゃない、わしは、おまえさんのことを言っておるのですぞ(渇っ)

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Release our activists!(グリーンピース職員の逮捕と不法拘留に抗議!)
グリーンピース:告発レポート「奪われた鯨肉と信頼 ―『調査捕鯨母船・日新丸』での鯨肉横領行為の全貌」 (PDFファイル2.3MB)
天木直人:グリーンピースジャパンのメンバー逮捕は裏目に出るのではないか
植草一秀:政治の対立軸(2)三つのトピックス
カナダde日本語:グリーンピース職員の即時釈放を


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by suyap | 2008-06-23 18:18 | 新聞捨ててテレビを消そう

シロクマさんとCO2

a0043520_22353613.jpgもうすぐ北海道の洞爺湖でサミットが始まるとか、そういや東京は桜田門本舗に勤務する知り合いと4月に再会したとき、本舗でもリストラが進んでいる上に、このサミットのお陰で仕事が倍増し目が回りそうだと言ってましたっけ。そうそう〇〇ちゃんも、いまごろ北海道だよねー、ご苦労様です>サミットな皆さん。

ところで、いつの間にか自民党エコサイトというのが立ち上がってましたー。エコロジミンだって(プッ)。ポスターにはシロクマさんが起用されてるけど何で?夏だから氷の上で涼しさ演出ってか? それにしても、フクダさんと並んで立っているシロクマさん、ずいぶん姿勢が良いですねえ、あんた着ぐるみでしょ(笑)。どうぞ2人で仲良く昇天してください。

すでにカナダde日本語の美爾依さんとこでも掲載されてるけど、ヘンリー・オーツの独り言さんから、こんな楽しいパロディ・ポスターが届きました。
(画像をクリックするともっと大きな画をご覧になれます):
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シロクマさんの右手の下に小さく常温核融合ってあるのは、オマエ(常温核融合技術)は引っ込んでろってことかしらん?

さて映画やマスコミのプロパガンダキャンペーンが功を奏して、CO2の増加によって地球温暖化が進んでいる、たいへんだ、みんなで電気消して省エネしなきゃ!というのが世界中のジョーシキになっているようですが、言いだしっぺの元アメリカ副大統領アル・ゴアさんの省エネぶりは、こんな感じだそうです:
ジャパン・ハンドラーズと国際金融情報「10年か15年に一度、気候変動が惨事を生むとの風説が流れる」
ゴアさんはお金持ちなんだから、これぐらい良いんじゃないの?とおっとり構えていられるほどお人よしにはなれませんってば。反戦な家づくりさんの一連の記事は、たいへん参考になります:
学校の先生は、温暖化を教える前に必ずこの本を読んでください。
『気象兵器』 と 温暖化
ドル暴落と地球温暖化サギ
温暖化脅威論は原子力利権そのもの
人類総家畜化計画=「CO2脅威論」
そして『気象兵器』の話を聞くと、わたしはいつも2004年4月9日にヤップを直撃したスーパー台風のことを思い出すのです。あの熱帯低気圧があんな風に発達して直前に進路をヤップ島に向けるなんて、こんなのありかよーと当時もみんな不思議に思ってた。それに台風直後のFEMAの対応の速さに加えて、アメリカがヤップの復興援助に大統領決済で$32M(約32億円!)も支出するという決定も、ものすごいスピードで進んだし... 台風Sudalが『気象兵器』HAARPの実験の結果だったのなら、その後の顛末がすごく納得できます。温暖化の胡散臭さと『気象兵器』についてはこちらの記事も参考にどうぞ:
ゴーヤンのぼやき日記:地球温暖化の嘘と、それによって金儲けを企む連中


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by suyap | 2008-06-22 22:27 | 新聞捨ててテレビを消そう

オニヒトデの嗜好について

北東の貿易風が弱まる季節になって、東側のリーフに潜る機会が増えた。ヤップ島の東側一帯のサンゴは、4年前の超大型台風以来、物理的ダメージ+高潮によって流出したシルトによる窒息>>オニヒトデの大発生という経過をたどって、まだまだ往時のような状態に戻るには時間がかかりそうだ。オニヒトデが最も猛威を振るっていたのは2年前だが、現在もちらほらと見かける状態が続いている。

a0043520_9225358.jpgところで、最近、オニヒトデが食べているサンゴの種類に、地域による偏りがあるのに気がついた。まだまだ十分な証拠ではないが、ちょこちょこ撮った写真をアップしておく。

まずこの季節にマンタを見るためにダイバーがよく潜るゴフヌー・チャネル付近では、オニヒトデが取り付いているのは、ほとんどコブハマサンゴPorites lutea)だ(写真左上)。

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ところが、ゴフヌー・チャネルを出て数分南にボートを走らせたところにあるワニヤン・リーフガッポウオニヒトデが取りついているのは、ほとんどキクメイシ科のナガレサンゴLeptoria phrygia)なのだ。近くにコブハマサンゴPorites lutea)もあるのに、これはいったいどうしたことだ...?

a0043520_9244146.jpgいっぽう、まだサンゴが元気な南西側のリーフでも、たまにオニヒトデを見かけることはあるが、彼らが取りついているのは、ほとんどミドリイシ類のようだ。写真はスパニッシュ・ウォールハナバチミドリイシAcropora cytherea)をむさぼるオニヒトデくん。

こういう地域ごとのオニヒトデの食性の違いに気づいたのは最近なので、まだまだ調査が足りないけど、これからも注意して写真を撮り貯めていこうと思ってます。

あっ、それから、ぜんぜん違うイッシューですが、グリーンピース・ジャパン事務局長の星川淳さんのブログをご紹介しときます:

二つの疑問
http://www.greenpeace.or.jp/info/staff/jun.hoshikawa/21?gv

結びの部分だけ引用すると:
国民/市民みずからNGO市民セクターを無法者扱いし、白と黒のあいだの多様な選択肢を否定することは、国家/政府/公権力に対するチェック責任を放棄することにほかならない。その結果、国家/政府/公権力/軍による最悪の暴走を許してしまったのが、つい60数年前の日本だったのではないか。
個々の環境現場とグリーンピースのかかわり方については100%支持できない部分もわたしにはあるけど、今回の「横領鯨肉奪取」については、グリーンピースの方法論を全面的に指示します。上記はとても示唆にとむ文章なので、一読をお薦めします。

もうひとつ、沖縄のリーフチェッカー’さめ’さんから、埋め立てで殺されるサンゴたちの悲しい報告が入りました:

悲しい方の顔
http://shark.ti-da.net/d2008-05-30.html



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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ヤップのマンタ:
http://yaplog.jp/mantas/
ヤップ島あれこれ:
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http://www.naturesway.fm/index2.html
by suyap | 2008-05-30 10:18 | ヤップのオニヒトデ