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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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踊り上げな週末-ソル村

また長いことブログを放り出して、諸々の用件でバタバタしておりました...。わたしがここに書く駄文をチラ見しながら安否を気づかってくれているリアル友もいるようで、ついに「ヤップにいるの~?生きてる~?」とDMまでもらっちゃって...ありがとねー^^

さて、そのバタバタの理由のひとつは、先週末、両日にわたって行われた、ふたつの村の「踊り上げ」だった。それぞれの村に、ちょこっとわたしの関係している人たちがいて、ヘタクソな映像ながらビデオを撮って、あとでDVDにしてあげることを期待されている。数ヶ月にわたって練習し、本番のパーフォーマンスを終えたたくさんの踊りが、この2日間で「上げ」られた。

以下、ビデオから起こした画像で、この「踊り上げ」のイベントを、2回にわけて掲載しよう。
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土曜日の午後は、まずトミル地区のソル村で。ここはヤップ島のまんなか辺の火山性赤土地帯だから、土の赤と濃く染まった木々の緑がよく映える。参観者が大勢で集っているにもかかわらず、踊りが入場する前の村の公民館(ペバイ)前の舞台(マラル-外国人には「石貨銀行」と呼ばれている場所)は、ひっそりと静まり返っていた。
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ヤップの伝統踊りは、ニンゲン界だけのパーフォーマンスではなく、本来はあっち(天上)の世界ともつながっているものなのだ。だから何かの行事のためにある踊りを提供するとなったら、まずその踊りを「降ろして」練習し、本番前の「検分式(Thuum' Buw)」を経て、「本番」で披露し、最後に「踊りを上げる」というプロセスを必ず行う。この最後の「踊り上げ」を表わすヤップ語を直訳すると、「踊りを天上に上げなさい(Mu Taey Churuq nga Laang)」となり、まさに言葉そのものなのだ(だから、わたしは「踊り上げ」と訳している)。

また「踊り上げ」のイベントは、踊り手たちに慰労と感謝を差し出すも場でもある。舞台に入場した踊り手らに、まず↑村の長老が貝貨を献上し↑、その後、大勢の親戚縁者や友人らが、それぞれ創意工夫したギフトを持って出てくる。これらのギフトのことは「鳥の餌(Gaan nu Qarcheaq)」と言われるが、(天界からの)感謝の気持が鳥に運ばれてやってきた(あるいは、こっちの感謝の気持があっちに行く)ってことなのかな?(というのは、わたしの想像だけど)。

この日はふたつの踊りが上げられて、それぞれに「鳥の餌」が行われたのだけど、長老の後にしばらく続いた初めの踊りのそれはここでは省略して、パーフォーマンスの映像と踊りの説明を続けよう。
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ヤップの伝統踊りにはいろんなスタイルがあるが、この日に「上げ」られたふたつの踊りは、ガプンゲク(gapngeg)というカテゴリーに入る。それらは身体中の筋肉を緊張させて、非常にゆっくりした動きで踊られる男の踊りだ。

ソル村の、マレイ・ニ・イルウェルという名を持つこのガプンゲクは、ふたつの踊りがペアになっており、ひとつは年配男性によって、もうひとつは若者によって踊られる。この日、最初に「上げ」られたのは、年配男性のバージョンからだった。
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とはいっても、両隣のマ村やマダライ村と合わせても人数が少ないので、年配者の踊りにも若者や子供が混じり、若者の踊りにも年配者が助っ人で入っている。つまり、ほぼ同じ人たちが、ふたつの踊りをやるわけだ。

年配者のバージョンが終わって40分の休憩を置いた後、若者のバージョンが始まった。踊り手が舞台(マラル)に入場後、「鳥の餌」が始まって、たくさんの人がいろんなものを持って出てきて、踊り手の周りを巡っていく...あれれ?
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↑大きなバルーンをもらってる↑子がいるぞ。今までいろんな「鳥の餌」を見てきたけれど、バルーンというのは珍しい。わたしのまわりの参観者たちの間からも驚きの小声が広がり、やがてザワザワとみんなの詮索が始まって(笑)、ようやく遠くのほうから口伝えで、この日がこの子の誕生日だってことがわかって、みんな納得したのだった(笑)。

「鳥の餌」は、踊り手たちの前を一巡して披露されたあと、自分の意図する踊り手にあげても良いが、参観者に投げ与えられることも多い。わたしのところにも、この日、キャンディやパンをつなげたネックレスと、離島の女の人が織る腰巻布(ラバラバ)1枚が飛んできた。ラバラバくれた人にもDVDをコピーしてあげなきゃ...(笑)。
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そろそろ「鳥の餌」セレモニーも終わりに近づいて、↑端っこの小さい子供たち↑が、自分たちの前に置かれたキャンディやパンやラーメンを、嬉しそうに小さなバスケットに詰め始めた(笑)。

そしてバルーンをもらった誕生日の子の前で、弟がなにか叫んでる?「母ちゃん、もう踊りが始まるってのに、兄ちゃんの「鳥の餌」がたいへんだよ!」(下左)。

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そこでバルーンとギフトの回収にやってきた母親...(上右)。さっきの子供たちも、結局、自分らでは処理しきれず、やはり大人が助っ人に乗り出していた(笑)。

やがて踊り手たちの「鳥の餌」がすべて片付けられ、再び場の雰囲気が引き締まったところで、マレイ・ニ・イルウェルの若者バージョンが始まった。
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この踊りは、大昔、何らかの事情でソル村に住みついた離島の男が作者とされている。だから言葉もヤップ語ではなく、ヤップ州離島のしかも古語なので、踊っているヤップ人らには当然チンプンカンプン、現代の離島人でさえ、すぐには意味がわからないという。だから踊り手たちは、言葉ひとつひとつを理解しているのではなく、伝えられたストーリーを斟酌しながら、踊りの所作をやっているわけだ。まあ、わたしから見ても、ガプンゲグは筋トレ踊り、究極のエアロビクスと思えるので、ストーリーは2の次でも良いのかもしれない。
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ともかく、そのストーリーとは、カヌー船団を組んで航海に出た父と息子が、目的地に向かう途中、大嵐にあってカヌーが離れ離れになってしまい、その後、島から島を渡りながら、息子が父を思い、父が息子を思い...という、そういう状況を語っているらしい。おそらく年配者バージョンが「父」の側を、若者バージョンが「息子」の側を表わしているのだろう。

こうして静止画にすると動きを感じにくいけれど、↑これらのすべての動作↓は、すっごくゆっくりと行われる。それにヤップの男の踊りでは、踊り手の両手の平が常にヒラヒラと小刻みに動いていることが要求され、それには手の平だけを動かすのではなく、上腕の筋肉を極度に緊張させて、手の平が自然に震える状態にするのだ。
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年配者バージョンも若者バージョンも、それぞれ踊りは35分から38分も続く。上腕筋の緊張だけでも大変なのに、中腰、抵腰、足上げを延々と、しかも踊り手も唱和する謡は長~いフレーズで(ということは、腹式呼吸の吐く息が長くなり)、これって、太極拳にも似てるかも?

あまり気にしないで見たら、ふたつともまったく同じように見えるのだけれど、よく見ると、若者バージョンのほうが、やはり筋肉のきつい動きがたくさん織り込まれているようだ。動作の激しい踊りよりもガプンゲグのほうがキツイと、ヤップの男たちも認めている。
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今回の「踊り上げ」は、3月のヤップデイで披露されたマレイ・ニ・イルウェルの年配者バージョンと、最近、コロニアで行われたあるイベントで披露された若者バージョンを、合わせて行われた。マレイ・ニ・イルウェルは本来、年配バージョンと若者バージョンをペアで踊らなければならないのに、踊りの持ち時間が限られているヤップデイではふたつを同時に披露することができず、ヤップデイの後、若者バージョンを「本番」に出せる機会を待って、ようやくこの日、両方の踊りを天上界に還すことができたというわけなのだった。


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by suyap | 2011-06-30 23:33 | ヤップの伝統文化

<失敗>自家製ビールと魚肉ローフ缶

a0043520_10501245.jpg気休めだのデマだの言われようが、世界中に放射能が降り注いでいる現実を認めるにしろ何にしろ、元気はつらつ楽しく生きるのために、体の免疫力を高めるに越したことはないのは事実-しかも誰にでもできる方法でね(あ~だか~だの文句は、まず自分で人体実験してから言ってくれって)

てなわけで米研ぎ汁乳酸菌をはじめ、様々な発酵食品の「手作り」に関心を高めた結果...というかビール好きの当然のなりゆきとして、ついに自家製ビールにまで手を出してしまった。とはいっても、まず手はじめに試みたのは、たまたまヤップのYCAストアで見つけたアンチョコのビールキット

そしてついに待望の第一作目が...実は大失敗で(苦笑)。ボトリングのときに炭酸化のために入れる砂糖(うちには白砂糖は置かないので、ビール作りもすべて黒糖)の分量を、小さじと大さじを取り違えて5倍も入れてしまい、めたらやったらアルコール度が高くて甘~いビールが出来上がってしまった。ビール作ってるのよ~出来たらふるまうからね~♪と前宣伝しておいたビール飲みの友達の間では、やはりめちゃくちゃ不評で...。今に見ておれ、そのうちタロイモ・ビールやサワーサップ・ビールを作ってみせるから!とひとり闘志をかきたてながら、甘くて強いビールをチビチビやっている毎日なのだ(爆)。

a0043520_10435227.jpgそれで、その甘いビールのアテを特に捜していたというわけではないけれど、たまたま店で見かけた不思議な缶詰に興味をそそられ、添加物がごちゃまんと入っているのを承知で、それでも好奇心に勝てず、ついにひとつ買ってしまった。

ツナ・ローフって何だろう?どんな味だろう?日本の魚肉ソーセージみたいなのかな?家にたどりつく前から、もう頭の中はこの缶詰のことだらけで、甘いビールと一緒の画も脳内に浮かんで...やっぱり、わたしの生命力の源泉は、食い意地から来る底無き探究心なのだ~~~って?(ただし「陸上の肉系」には手を出す気はないけれど)

a0043520_10451950.jpg速攻でビールを開け(これがまた大変で、多量の糖分のお陰で炭酸化が進みすぎ、ペットボトルの栓を開けるにも工具が必要なんですネ)、いよいよツナ・ローフ缶をサクサク缶きりで開けてみる...アッチャ~!何これ~?

オモテに出ていたようなソーセージ状のものが缶を開けるとスルッと出てくると思ってたのに、すべてがベトッと缶の中に張り付いており、逆さまにして振っても、果てはかなづちで底を叩いても、まったく出てこようとしない。食べるの...気持わるい...?いや、でも95セントもしたのだぞ...と内面の葛藤が始まる。そういやコレ、あまり売れてそうに無かったよなあ...(後の祭り)。

フィリピン製のようです:
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ええい、毒を喰らわば皿まで、消費者にも購買責任というものがある!(なんじゃ、そりゃ?)

a0043520_2129065.jpg結局、スプーンと箸でほじくり出したブツは←こういう状態で。

おそるおそる口に入れてみると、なにやらネットリとしているけれど、味はまさに魚肉ソーセージ、ただしトウガラシのホットさに他の何やらわからない香辛料がたっぷり入った不思議な味で、ふ~ん、フィリピンや東南アジアではこういうのも受けるのかもな~と思いながら、甘いビールをすすっているうちに、いつのまにか完食してしまっていた。

もう二度と手を出さないけれど、とりあえず食い意地の探究心を満足させられたので、ひと安心(笑)。


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by suyap | 2011-06-24 21:34 | ヤップな日々

ごきぶり退治にも米研ぎ汁乳酸菌

a0043520_13461145.jpg我が家が、ネズ公やゴキやらクモやらゲッコーやらの共用住宅でもあることは、何度もこのブログに書いてきた。木造トタン屋根築ウン十年、しかも熱帯の...古い家だから、これも仕方がないと受け入れてきたのだけれど、米研ぎ汁乳酸菌との共同生活を始めた今、彼らとの暮らしにも変化が出てきた。

毎日、朝に晩に思いつくたびに、スプレー容器に入れた米研ぎ汁乳酸菌液を、シュッシュッシュッと家の隅から隅まで吹きかけるようになって早1ヶ月、天井の四隅に陣取るクモさんたちにも吹きかけていると、な~んとなく彼らの旺盛な住宅建築活動がスローダウンしたかなという気がしている。

そして昨夜、天井近くの壁にへばりついているゴキさんを見つけたので、こいつにもシュッシュッシュッとやってみた。すると...思いがけぬスプレー攻撃に、飛ぶか走るかしてすぐに逃げるかと思いきや、あれまあ、じっと固まっている!

a0043520_13462119.jpgこっちも面白くなって(どSかも?)、さらにシュッシュッシュッとやっていると、だんだんに触覚がしおれてきた。殺虫剤噴射でさえへこたれない、あの強靭なゴキがですよっ!

ゴキブリ退治には台所洗剤が良いと聞いたことがある。洗剤も、乳酸菌液の「酢」も、ともに「油」を溶かすので、アブラムシとも呼ばれるほど体表を「油」に覆われた(ほんとうか?)ゴキブリは、大量の乳酸酢を浴びて、動けなくなったのかな? 用もないのにあまり殺生をするのは好きじゃないので、そのまま放っておいたら、今朝にはもう姿が見えなくなっていた。あのままご臨終になり、ゲッコーさんの朝ごはんとなられたのか、それとも息を吹き返してどこかに去ってしまわれたのか、真相は不明だが。

ところで、本日は6月23日である。

あの敦賀のもんじゅ菩薩の運命の日となるかも...なのだ。

livedoorニュース:もんじゅ、23日午後にも装置引き上げへ
http://news.livedoor.com/article/detail/5655696/

高速増殖炉って何ですか
http://www.geocities.jp/tobosaku/kouza/fbr1.html

どうか、どうか、何事も起りませんように...。


3.11以来の、夜もまともに眠れなかった悪夢のような日々がよみがえる。

閲覧しているメルマガのひとつ、PUBLICITYより:

原発に夢中06~点と線と面
http://melma.com/backnumber_163088_5216434/

にリンクしてあった、6月11日のTBS報道特集を見た:

「福島原発作業員が実名で語る“過酷”」
http://www.dailymotion.com/video/xj8m3f_yyyyyyyyyyyyy-yy_news

よく言われていることだが、原発で働く作業員たちは孫受け、ひ孫受け、ひ々孫受け...数十万円あったはずの日当が、中間でどんどん「抜かれ」、末端では手取り1万円未満、しかも彼らが被曝の末に発病しても、ほとんど労災認定されないという現実。こういう人々の搾取の上にようやく成り立っている原発が、この国の明るい将来を築けるはずはない。

東京電力の安全ブリーフィングでは自分の健康は「自己管理」せよとまで言われ、「(暑いときは、マスクは)ちょっと開けるくらいならいい」とも言われ、まだ給料をいくらもらえるかわからない...。

1960年代末から稼動してきた日本の原子力発電所で働いた労働者のうち、被曝が原因と見られる病気になっても、今まで労災として認定されたのは10人のみという。そして驚き記憶しておくべきことは、そのうちの9人は、5年間で100ミリシーベルト以下の被曝で発病していた(そして、労災認定された)のだ!

また、法律では年間被曝量が5ミリシーベルトを超える環境で労働したことが証明できれば、労災として認定されるとあった。それじゃ、福島の子供たちはどうなるの?子供にとっては、通学は労働のようなものでしょ?まして「義務」教育でしょ?どうして大人の労働者の労災認定される被曝許容量が5ミリシーベルトで、子供が20ミリシーベルトなんだ?

ともかく、今まで(意図的に)無視されてきた、あるいは見えなくされてきた、原子力発電所で実際の過酷な労働にたずさわる人々のことが、もっと明らかにされなければならない、知ろうとしなければならないと激しく思った。

PUBLICITY:原発に夢中06~点と線と面より:
(鎌田慧は)「原発に反対してきた、といっても、なんの言い訳にもならない。それは敗戦のあと、戦争には反対だったんだ、と弁明するのに似ている。結局、戦争を止める力にはならなかった」とも書いている。

http://gyazo.com/cbb2481883aca2653553c088200db091.png

なるほど。こういうものだったのかもしれない、戦争に負けた後の気持ちは。


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by suyap | 2011-06-23 10:46 | No Nukes!

また産みの苦しみ?

先週末からず~っとグズついたお天気が続いている。そしてまた、ヤップの北西海上に熱低が発生した。

下の衛星写真はヤップ時間で今朝08時32分の雲の様子だ:
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今回の熱低発生コースは、ちょうど一カ月前、ヤップの南東海上から島のすぐ南方を通過して、北西海上に抜けて台風となり、フィリピンをかすめて日本に向かった台風2号(ソングダー)とかなり似ている。グズグズと大量の雨を降らせているのも同じだが、ひとつ助かったのは、ヤップ島から南へかなりの距離をあけて通過してくれたこと。おかげでお天気は悪いが、海は(リーフの中にいる限り)たいして問題なく静かだ。ただし雨のため、透明度はテリブル!だけど。

いつも北西太平洋の台風情報ではお世話になっているJoint Typhoon Warning Centerのサイトでは、この熱低は07W (Seven)と識別されていて、今後のコース予想はこちらで:

http://www.usno.navy.mil/NOOC/nmfc-ph/RSS/jtwc/warnings/wp0711.gif

07Wというのは、北西太平洋で今年発生した7番目の熱低/台風という意味だけど、日本の気象庁は日本の海域に影響を及ぼさない台風はカウントしない(?)ので、07Wがもし台湾近くまで元気に成長して、日本に接近する様子を保ったなら、たぶん台風5号(メアリー)と命名されるだろう。メアリー(Meari)というのは、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)から提供された台風の名前で、やまびこという意味だそうだ(台風の番号と名前)。

5月の台風2号(ソングダー)以降、6月に入って発生した台風3号(サリカ)も、台風4号(ハイマー)も、あまりパワフルではなく、双方とも短命で西に流れて日本に当たらなかったけれど、はてさて、この熱低07Wちゃん、今後、どう成長していきますことやら…。

ともかくヤップはいま、彼女を産みだす苦しみから、ようやく抜け出せるかどうかってところで、空にはまだとんよりと低い曇が垂れこめているのだった。


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by suyap | 2011-06-22 09:14 | ヤップな日々

身近な薬草で子育てバッチリ!

a0043520_2254860.jpgこの週末にかけて、また熱低の「できかけ」がヤップの南を通過して北西の方向へ抜けたので、晴れたり、降ったり、曇ったりと、めまぐるしく変わるお天気が続いている。それでも今日はわりと晴れ間が多かったので、忙しい月曜日、あちこちと動き回るのに助かった。

そんな午後、あるお宅にお邪魔しておしゃべりしていたら、そこの家の若い奥さんが、ヤップではアール(qaar、標準和名:タイワンウオクサギ、学名:Premna corymbosa var. obtusifolia)と呼ばれる植物の大きな枝を抱えてきて、そこについている葉っぱを摘み取り始めた。太平洋の島々で、アールは海岸近くに普通に生えている潅木で、日本では奄美大島あたりが北限らしい。

このブログでも以前、アールの葉を使ったヌーヌー(花のレイ)作りを紹介したことがある:

香りのアート:ヌーヌー(レイ)の組み合わせ
http://suyap.exblog.jp/6800038

若い葉から漂ってくる、気分がリフレッシュするようなサッパリした匂いが特徴の植物で、葉っぱの若芽部分を摘んで揉み、耳にひっかけて香りを楽しんでいる人もいる。ヤップ人は匂いのセンスが良いからなあ。

a0043520_22541863.jpgまさかヌーヌー作りにあんなに大量の葉っぱが必要とは思えなかったので、はは~ん、何かの薬かも...と思って、そおっと何気なく聞いてみた(薬は秘伝だから、あんまりせっかちに聞くと教えてもらえないし...)

それによると、これらの葉っぱは、生後6週間になる彼女の赤ちゃんに、ココナッツミルクを飲ませるのに使うのだという。この葉の上に完熟したココヤシの実(コプラ)の果肉を削ったものを適宜乗せて巾着状にまとめ、その底に爪楊枝の先ほどの小穴をあける。それを小皿に用意した少量の水にちょこっと浸して、赤ん坊の口の上で絞って飲ませる。お乳を飲ませる前に毎回これをあげると、丈夫な子に育つのよ~♪と、誇らしげに説明してくれる彼女。

そうだ、これ、うちのスタッフG嬢からも聞いたことがあったっけ...。母乳の出が少ない場合は、こうして飲ませるココナッツミルクが代用乳になるので早めに始めるが、そうでなければ、離乳食を始める前あたりから、これを始めるそうだ(G嬢談)。そしてココナッツミルクと一緒に柔らかく煮て潰したバナナやパパイヤなど、固形の離乳食が食べられるようになるまで続けるという。事情で生まれて1週間で母親から離されたG嬢の甥っ子のひとりは、G嬢母がこうして与えるココナッツミルクと、湯煎で暖めたココヤシの実のジュースだけで離乳まで育てられた。

a0043520_22544478.jpg離乳食はね、初めは陸上のものだけよ、すり潰して汁だけね。地下のもの(芋など)や海のものはそのあとね... アールの葉を摘み取っていた彼女は、今回が2回目の子育てだが、わたしに離乳食の手順まで熱心に教えてくれた。赤ん坊は生まれて1年くらいは母乳だけで十分育つのだから、本来、水すら与える必要はないのよ...

ヤップでも、離乳食にインスタントラーメンを与えたり、甘い市販飲料や粉末ジュースを哺乳瓶に入れて飲ませたりと、すっかり「ふっ飛んで」しまっている若いお母さんが増えているけれど、こういう人もまだいるのを見ると、すごく心強い。幼いうちから、彼女のようなやり方でしっかりと体の基礎をつくってもらった子供たちが、放射能の舞い散ったこれからの地球を生き抜いていけるんだね...。日本には日本の伝統的な子育て法があるのだから、がんばってね>日本のお母さん!わたしも乳酸菌生活、がんばろうっと!

乳酸菌生活開始!
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by suyap | 2011-06-20 22:56 | ヤップの伝統食

ヤップ de 脱原発&米研ぎ汁乳酸菌生活

こちらで宣言したとおり、ヤップのわたしも脱原発アクションをコツコツと続けていま~す^^
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後続車の中には、ポスターをちゃんと「読もう」として車間距離を縮めてくるのもいて、そういうときには、こちらもスピードを緩めて協力し、うっふっふとほくそ笑みながらドライバーが誰なのか確認したり(笑)。小さな島だから、わたしの車にこんなポスターが貼ってあることに、みんなすぐに慣れてしまうだろうけど、すでに数人が「どうして、こんなの貼ってるの?」と聞いてきたし、こうして何かのきっかけで話題になればいうのが、わたしの狙い。

ところで昨日の夕方、左側のブレーキ・ランプが切れていて、後ろから来ていたパトにつかまってしまった。こういうときは、けっこうオマワリくんの腹の虫の居所次第で、切符切られたり見逃されたりするのだけど、昨日は、「これから真っ直ぐ家に帰って、明日点検して直せよ」ってことで見逃し~、これも「脱原発」ポスターのお陰かもね^^

さてニホンでは、どこかの大馬鹿モンが、放射能の影響を心配することを「集団パニックだ」と言ったそうだが、そういう本人こそ、原発利権が途絶えるのを憂えてパニクっているんでしょ?(嘲)
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上の原発分布世界図は、木霊の宿る町-おのまさんの記事から拝借したもので、こうして見ると、世界の原発分布がすごく偏っていることがよくわかる。オーストラリアやニュージーランドに原発がないってことには驚いたけど、アフリカや南アメリカにもほとんどなくて、多くは北アメリカ東海岸、西ヨーロッパ、そして日本に集中しているんだね。

日本同様、地震が多く人口も密集しているイタリアで、9割を超える国民が脱原発の意思表示をしたことは、たいへんマトモで健全な判断であると思う。

この期に及んで、いまだに脱原子力の意思表示をしない(できない)者は、ほんとうの馬鹿(自らの生存をかけて情報を集め、最良の選択をしようとしないもの)か、原発によって現世的な利益を得ているものかの、どちらかだ!

こうして原発に対する立ち居地から世の人々を眺めれば、モノゴトがすごくわかりやすくなったと思う(笑)。

↓こちら↓もやはり、木霊の宿る町-おのまさんの記事から拝借した日本の原発分布図(ちょっと古くて1998年):
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これらのひとつでも福島のようなことになれば...日本中、どこへ逃げても安全な場所など無いってことは、自分で考える力とフツーの想像力を持ったひとなら、すぐに気づけるはずだ。

ここに来て、放射線障害と見られる症状を訴えている子供たちの存在が、ようやく(でもひっそりと)大手メディアに出てくるようになった:

Goodbye! よらしむべし、知らしむべからず:大量の鼻血、下痢、倦怠感... こどもに体調異変 ~福島・郡山
http://c3plamo.slyip.com/blog/archives/2011/06/post_2102.html

ほんとうは福島県だけでなく、関東や首都圏近辺でも、3月後半あたりから花粉症の症状っぽいのが長引いたり、喉がヒリヒリしたりと、体の変調に気づいた人が多くいた。それらの「人生の一大事」に直面したとき、現実から逃げないで対処策を選び行動できるか、現実を無かったことにして変わらぬ日常に埋没するかで、その後の人生は大きく変わる。

量の差こそあれ放射能が世界中にバラ撒かれ、いまだに空気や食べ物から体内に入ってきている現実は、もう当分(たぶん長いこと)変えられない。しかし、そんな中でも元気に生き抜く術(すべ)があって、それは誰でもできるカネのかからない方法で、実行するしないの選択は、あなた次第、わたし次第。それなら、やるっきゃないでしょ、米研ぎ汁乳酸菌生活~

先ごろ、興味を持ったヤップ人のJWさん夫妻にも、米研ぎ汁乳酸菌の作り方と使い方を実演してあげた。

乳酸菌生活開始!
http://suyap.exblog.jp/12722303/

JWさん自身が喘息持ちでもあるので、なかなか真剣だ。塩はイオン交換樹脂で作った輸入物のサラサラの塩じゃなく、自然塩が良いよと言うと、料理用の岩塩をアマゾンで捜して取り寄せなきゃというので、ちょっと待って! この万人ができる健康法の大事なポイントは、カネをかけずにできることヤップにいるわたしたちには、海水があるじゃないっっ、キリッ

というわけで、米研ぎ汁乳酸菌作りのヤップ・バージョン、海水を使った米研ぎ汁乳酸菌作りを、これから海水配分の試行錯誤実験をして、そのうち公開しま~す♪


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by suyap | 2011-06-18 11:16 | No Nukes!

やっぱり海の民

晴れたり降ったり、まだ少しお天気は不安定だけど、束の間の晴れ間にトコトコ歩いてコロニアの橋を渡っていると、海の上をゆるゆるこっちに向かってくるトタン製カヌーあり...あれっ、双胴船仕立てだ。
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また子供たちがカヌーで遊んでいるんだろうと思って手を振ると、向こうでも手を振ってくれたので、写真を撮るポーズをして撮影許可を乞うと、OKのサイン。早速、いつも持ち歩いているポケデジを構えていると、双胴トタン・カヌーはどんどん近寄って来てくれた。

遠目では子供だとばかり思っていたのに、乗っていたのはオッサンたちだ(笑)。

まさか、彼らの年で昼の日中にトタン遊びはしないだろうと思って、魚とりに行ったの?と聞くと、そうだよ、不漁だったけどなの返事。まさかコロニアのど真ん中で魚獲りするわけないだろうから、延々と、リーフエッジ近辺まで行って来たのだろうけど、彼らの推進力は、手製の木製パドルと竹ざおだけだ(笑)。帰りは追い風で楽そうだったけど、行きは風に逆らって進むわけだし...すごい !

ヤップのガソリン値段は、ただいま1ガロンで5ドル5セント。1ドル84円とすると、1リットル約118円くらい。日本の相場より高いのか安いのか知らないが、こちらでは油の値段がじわじわ上がり続けているので、車やボートを動かすにもヒヤヒヤものだ。

今までわたしはトタン・カヌーを子供の遊び道具だとばかり思っていたけれど、こうして双胴船にすれば、安定するし物も積めるし、まあ竹いかだのトタン・バージョンだと思えば、実用にもなるわなあ...。時間に制約された仕事ではないので、こうしてゆるゆる時間をかけて、その日の糧を得に漁場へ行き、またゆるゆる戻ってくる。そして、そういうゆるゆるな時間も、生活の一部として楽しんじゃう。これぞ、ホンモノの自給的生活、世界で何があろうとも、こういう暮らしが出来る人たちは強いです!


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by suyap | 2011-06-17 00:50 | ヤップな日々

ぜいたくな悩み

a0043520_23542373.jpg一日中しとしと雨が降るという、ヤップでは珍しい、まるで日本の梅雨のようなお天気だった昨日。午後8時を過ぎて家に戻った頃には、たまたま雨が途切れていて、ふと見上げた屋根の上に、うすぼんやり靄のかかった十四夜の月が浮かんでいた。そういえば翌早朝には皆既月蝕が見られるんだっけな...と、それから時間まで調べておいた(ヤップでは午前2時半ころに開始)のに、晩ご飯を食べると早々に瞼がダウンしてしまい、ブログの更新さえギブアップする始末で、残念だった。今朝のヤップでも、月蝕が見えたのだろうか?

ところで、いま家の中では、一気にいろんなフルーツが食べごろを迎えていて、甘酸っぱい香りを放って大変なことになっている。
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完熟直前のパイナップルにパパイヤに、ついでにバナナの花も写っているけど、これもそろそろ食べないと、直にしおれて黒ずんでしまう。毎日、せっせと作り続けている米研ぎ汁乳酸菌で、豆乳ヨーグルトを作ろうにも、次の船が来るまで豆乳がないし...豆乳ヨーグルトさえあれば、もっとサクサクとフルーツを食べられるんだけどなあ(元来わたしはそんなに果物を食べるほうではない)、困った困った。

a0043520_23515793.jpg実は冷蔵庫の中にも、もうひとつ完熟を過ぎたフルーツがあって...。はい、おなじみのサワーサップさんです。

ずいぶん表面が黒ずんできたけれど、今ならまだ中身は大丈夫、今朝もこれを切ろうかパパイヤにしようかと散々迷ったあげく、ようやくパパイヤ2個を一気にやっつけたところ。あとは大きなサワーサップとパイナップルをどうしようか...。

ああ、どうしてこう一気に熟れてしまうんだろう...、これも家中に充満した米研ぎ汁乳酸菌のせいかな?(笑) それならそれで嬉しいんだけど、わたしはフルーツバットじゃないんだから、毎日フルーツばっかり食べられないよ、ああご飯も食べたいのに、もうお腹いっぱい、とほほのほ。


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by suyap | 2011-06-16 08:55 | ヤップの伝統食

朽ちゆく座礁船を見ながら

静かなウィークデイの午後、近くのスモール・ビジネス・センターの裏で、ある女友達と、まったりおしゃべりの時を過ごした。目の前の海に見えるのは、7年前の台風で座礁したあと、どんどん朽ち果てながら打ち捨てられている小型貨物船。
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うちの子がいまパラオから戻ってきてるのよ...だから、いろいろ大変で...。もう6月半ば、島外の学校に行っていた子供たちは、学年末を迎えてヤップに戻ってきている。親たちとしては、なんとなくホッとしたり頭を痛めたり。ティーンエイジャーの子を持つ親の心配はどこの国でも同じだろうけど...。

うちの子じゃないんだけど、亡くなった妹の子がね、米軍に入りたいって言ってるの...。目下侵略戦争中の他所の国の軍隊に入りたいと、ある日突然、自分の子が言いだす心配は、とりあえず日本の親御さんにはないだろう。

おばあちゃん(彼女の母)の家に住んでいるんだし、あの子やその下の子供たちの学費もファミリーで面倒見るから、米軍に入るなんで考えないでって言うと、下を向いてボロボロ泣くんだよ...。9.11のあと、アメリカのブッシュ前大統領が「テロとの戦い」を宣言して以来、人口がたったの11万人しかいないミクロネシア連邦からも、多くの若者が米軍に「志願」した(1100人‐総人口の1%!‐が現在も軍籍にあり)。そして、この10年間で今日までに、なんと16人(うちヤップ州からは4人)が「職務中」に死んだ。もちろん、その多くがアフガニスタン、イラク、そしてクウェートでの「戦死」。

あの子はね、私たちの世話になるのが気兼ねでそう言ってるんじゃないの。米軍に入ると「家」が持てて、弟妹と一緒にアメリカに住めるからって夢見てるんだよ。それを強く止められる両親はもういないし、やりきれないね...。

つい先月も、米軍のリクルーターがヤップに来ていた。米軍に入りたいという子供に、諸手を上げて賛成する親はそんなにいないが、それでも志願する若者は後を絶たない。今回は何人、出て行くのだろう...。


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by suyap | 2011-06-15 02:00 | ヤップな日々

中国の「投資家集団」がチャーター機で飛来

金曜日の午後、たまたま所用で空港にいると、友人のWさんの車がスーッと寄ってきて窓が開き、「スーもチャーター・ジェットを見に来たの?到着は何時だっけ?」

「えっ、何それ?」と聞けば、その日、中国は四川省の首都・成都(Chengdu)の投資家グループが、チャーター機でヤップにご到着になる予定なのだという。そういえば、数ヶ月前からそれらしき人たちが下見に来ていたっけ...ふう~ん。
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つい先日も、南太平洋ポリネシアのサモア独立国で、中国資本によって客室500室の同国最大となるホテルを建てる計画が進んでいるというニュースを読んだばかりだ。いよいよ中国の大型資本の波に、ヤップも洗われ始めるのかなあ...。

それでも、サモア独立国は、面積はヤップの30倍以上、人口は約20倍、山の高さだって10倍以上のがゴロゴロあるところだから、大型ツーリズムへの耐性はヤップよりも高いだろう。しかし海のない中国内陸部から(当然泳げない人が多い)、魚も米も芋も食べないツーリストがわんさか太平洋の島々に押し寄せるようになると、彼らはいったいそこで何を期待するのだろう?カジノ?ゴルフ?

「心配いらないと思うよ。ちょっと考える頭のある中国人なら、ヤップみたいに資源も環境も中途半端なところには手をつけないだろうから」とWさん。
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そんな話をしながらフェンスにかじりついていると、ようやく機内から人影が降りてきた。彼らはExhibition and Travel Group (ETG/会展旅游集团)の社長を含むご一行様とのこと、金曜日夕方6時のご到着後、ヤップ州政府のレセプションを受けたあと、土曜日は1日観光をして、日曜日にサモアに向けてご出発だそうだ。えっ、それではやっぱり、あのサモアに500室のホテルを建てるというのは、この人たちのことだったの?

a0043520_1553011.jpgこのチャーター機の起点が中国のどこかは知らないが、ミクロネシア連邦ではまず東のポンペイまで飛び、そこから西のヤップに戻って来て、これからうんと南東のサモアに向かうという。機材はボンバルディア チャレンジャー 600か?これなら航続距離は6千キロ以上らしいから、ヤップ―サモアもノンストップで飛べるのかも(でもギリギリっぽい)。クルー4名(キャプテンと正副パイロットにフライトアテンダント)が乗り組み、運行会社はシンガポールにベースを置くアメリカの会社とのこと。それにしても太平洋を東に西にまた東南に、いやはや、すごいフライト・スケジュールだこと。

(6月16日追記)
彼らの行程は、どうやらヤップ>ポンペイ>サモア>ポンペイだったようです。ご一行は本日(6月16日)の午後、給油のために再びヤップに寄って数時間を過ごし、中国に戻って行きました。

a0043520_155487.jpgご到着メンバーに、わりと年若い女性が目立ったのだけど...いやいや...それは...考え過ぎでしょう?(笑)。

レセプションに送り込んでいた出席していたスパイ(笑)によると、ETGの社長さんはスピーチの中で、「ヤップやミクロネシア連邦に、今すぐに投資は考えていないこと。(彼らが目指す)大型投資は、地元の人々との関係をしっかり築きながら、地道に進めないと上手くいかないこと」などを語ったそうだ。

a0043520_1553953.jpgそれを聞いて少しは安心したけれど、じゃ、なんでミクロネシア連邦の首都ポンペイに飛んだり、ヤップに来たりしたんだろう?ま、お金持なのはわかりますが...やっぱり、社長のプライベートなご旅行?(...だけじゃ、もちろんないだろう)

未確認情報では、今日、ヤップから政府関係者数人が、ご一行様と一緒にサモアまで飛んで行き、一週間後にまたヤップに送られて戻ってくる予定という。へえ~、わたしの生まれた国では昔から、タダほど高いものはない...という諺もありますし、ヤップの高官方、なにとぞご用心のほどを(爆)

(6月16日追記)
こちらもガセだったようで、ポンペイからミクロネシア連邦大統領がサモアまで同行したとのことです。


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by suyap | 2011-06-12 15:08 | ヤップな日々