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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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ミクロネシア諸島自然体験‐2008年少年少女自然体験交流-異文化交流

a0043520_11464199.jpgさて明けて7月26日(土)は、このプロジェクトの目玉である<野外生活体験、異文化交流、家庭訪問>を一気にやっちゃおうというわけで、ご一行(子供24人、大人7人の総勢31人。旅行会社添乗員はホテルに居残り)は、例年のプログラム通り、小学校へ移動しました。今年選ばれたのは、ウェロイ地区のバエル小学校、写真は卒業式前に撮られたもので、きれいなデコレーションがなされていますが、もちろん日本のお子様団体を迎えるためにそんなことなどしていしません。なにしろタダで泊めろっていう連中ですからね!

a0043520_2383282.jpg男子と女子に分かれて教室に荷物を置いたあと、隣のオカウ村にあるユース・パークに移動して、なんとな~く時間を過ごしました。なんたって異文化交流しなきゃなんないから、前もって日本に人質にとられた招待された10人のヤップの子供たちが、空港到着以来、とっかえひっかえ、州青少年課や父兄の車で連れてこられるので、たいくつはしません。

a0043520_2393157.jpgお昼はオカウ村婦人会が担当しました(この費用はいまだに支払われていません)。どぎつい人工着色料で染めたライスやタピオカ餅が、日本の子供たちを歓迎しています。

州青少年課はタダで食事を提供しろと言ってきましたが、青少年課を退職したオカウ村出身の人がいます。彼は在職中に、私が言い続けていることを身を持って体験しているので、このプロジェクトには用心しろという情報を、村の衆にそれとなく伝えているようです。村役たちが青少年課とかけあった結果、旅行会社添乗員のいる間に請求書を上げれば、食事費用だけ支払う、と言われたそうです。しかしご一行様がヤップを去っても、費用はいまだに支払われておりません。

a0043520_23102586.jpg「食事だけ」という条件付なので、こうしてヤシの葉細工を指導にきたオカウ村のご婦人方の日当も、まったく出ないということです。それでも出てきてくれるのは、善意だけというより、上に言われて仕方なく、という気持ちのほうが大きいようです。そんなオバチャンの気持ちも知らず、日本の子供たちは楽しそうですが。

このあと近くの石畳の道を歩き、村の集会場なども見て、バエル小学校に戻ったご一行様は、アティリウ村婦人会が用意した夕食(この費用もまだ支払われていません)を取り、一日の活動を終了しました。

7月27日は、アドブウェ村婦人会の用意した朝食(これもまだ代金を払っていません)を食べたあとは、「ホーム・ビジット」です。つまり、日本の子供が2人ずつヤップの受け入れ家庭に引き取られ、そこで昼食と夕食を振舞われるのです。受け入れ家庭はバエル小学校の校区から選ばれましたが、謝礼もなにも出ないと知って不満に思っている人も多いそうです。土産もお礼もなしでドカドカ他人の家に上がりこんで飯食わせろ(それも2食!)という見ず知らずの客人が、どこの世界で歓迎されるでしょうか?今回受け入れた家庭の多くは、子供に罪はないのだから仕方ない...とあきらめているのです。中には日本政府はこのプロジェクトでヤップ州に大金を援助しているから、自分らが子供を受け入れるのはそのお返しだ-と本気で信じている人もいるとのことですが、いったい誰がこんなデマを流しているのでしょうか?

それに日曜日は、ヤップが誇るオリンピック選手マニエル君の壮行デモンストレーションがコロニアであったのに、こんなの引き受けた家庭は見に行けなかったでしょうね。

子供たちを受け入れた家庭は、その日の夕方6時30分までに、バエル小学校に子供を返すことになっています。それから、このプロジェクト恒例のキャンプ・ファイヤーです。キャンプ・ファイヤー用の薪は、コミュニティが事前に準備すること、と日本側が作製したプログラムに書いてあります。これらも無料で提供されています。

ヤップにはキャンプファイヤーの習慣などありません。まして子供が火を焚いて騒ぐなど(それも日没後に)、村の中ではとんでもないご法度です。そこでカッコーの歌などをうたって踊って楽しんでいるのは、ヤップの習慣やヤップ人の気持ちを理解しようとしない日本人だけです。その場に連れてこられた居合わせたわずかばかりのヤップの子供たちも、もの珍しさから楽しんだでしょうが、大人たちはなんだかなーと眉をしかめていたようです。その場にいた知り合いのヤップ人に聞いたところ、Some were enjoyed but some were NOT.という答えでした。相手の環境の中に、一方的に自分らの流儀を持ち込んで騒ぐのが、果たして異文化交流でしょうか?

翌日の7月28日の朝食もアドブウェ村婦人会が用意しました(代金未払い)。その後、すぐ近くのアドブウェ村公民館(伝統建築)に行き、石畳の道を歩いて男の家(伝統建築)を見学しました。それから、村の道のまわりに落ちているゴミ拾いをしました...とはいっても、村の中はいつもきれいに掃除されていますから、ほとんど拾うゴミは無かったでしょう。しかし、こんなことを堂々とプログラムに入れちゃうと、いかにも「わたしたちはヤップの村の美化に協力しました、ヤップの村は散らかっているので、きれいにすることを教えてあげました」という美談として日本側に伝わりますね、実際は反対なのに。今年は集めたゴミの処理はどうしたのでしょうか?以前はこんなこともありましたし...

a0043520_11472414.jpgゴミ拾いのあと、ご一行はマアプ地区オチョラプ村のビレッジビュー・ホテル前のビーチに移動しました。昼食は近くにあるムーンライズ・カフェだったようです。その後、潮の上がるのを待って、小さなボートで沖合いまで行き、伝統カヌーに体験乗船しました。

このカヌー乗船料も、まだ支払われていません。団体ということと小中学生ということで、通常の5分の1以下の料金にまけてもらったにも関わらず、旅行会社添乗員は、あとで金を送るからと言って帰ったそうです。どうやって、誰に送金するのでしょうか??? もっとも前年までは、州青少年課に言われるまま、TNS(伝統航海術協会)では一切料金を請求しなかったのだそうです。

たとえば日本の博物館か何かに、このプロジェクトで招待されたミクロネシアの子供が連れて行かれた場合、そのツアーを扱っている旅行会社は、日本とミクロネシアの親善のためだから無料で入館させてくれ、と要求するでしょうか?学割・団体料金はもらっても、無料で施設を使うことは絶対にないと思います。とうして、ヤップの人々に対して、それと同じ常識を働かせられないのでしょうか?ヤップやミクロネシアの人々と政府を舐めているのでしょうか?こんなことしてて異文化交流なんて、ヘソが茶を沸かします。

子供をカヌーまで運ぶために調達された小さなボートの持ち主は、6ガロン(21.6リットル)のガソリンだけを州青少年課からもらったそうです。ボートの使用料は支払われておりません。またホテルのビーチを午後いっぱい占領されたビレッジビュー・ホテルのオーナー(ヤップ人)にも、ビーチ使用料は支払われてはおりません。

そんなことは一切知らず、日本のお子様はカヌー・ライドを楽しまれて、夕方コロニアのホテルに帰還され、ホテルで夕食を召し上がりました。


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by suyap | 2008-07-31 23:24 | ヤップと恥ずかしいニホン

ミクロネシア諸島自然体験‐2008年少年少女自然体験交流-島内散策

さて、こちらの記事に書いたようなことがあったのち、ヤップから10人の子供と2人の大人が日本に行って帰ってくると、7月24日夜、今度は日本から24人の小中学生(小5から中2まで)と、8人の大人(旅行会社添乗員、ディレクター、コーディネーター、通訳、看護士、チームリーダー3人)、総勢32人がやってきました。
a0043520_2443954.jpg

到着の翌朝は、午前8時の朝食のあと、コロニアのコミュニティー・センターで、ヤップ州知事や歴史保存局長のお出ましもお願いして、午前10時からオープニング・セレモニーが行われる予定だったのですが... ↑の写真は、午前10時にホテル前で撮られたものです。その頃、コミュニティ・センターではすっかり準備が整って、ヤップ州関係者も勢ぞろいしておりました。

a0043520_249098.jpg午前10時05分、子供たちの一団が、やっと歩き始めました。募集案内によると、初日は〇自然体験「ヤップ島内を散策します」となっていますから、やはりここは遅刻をしても、交通渋滞を引き起こしても、何が何でもお子様たちには歩いてもらわなかればならないのでしょう(笑)。

a0043520_250316.jpgそれにしても... あのう、ヤップは右側通行なんですが...

1列にならず、ぐちゃぐちゃと道幅を占拠しながら歩く集団を見て、白いセダンがびっくりして左に避けているのがわかります。

a0043520_2515162.jpg10時14分、やっとガニール橋のたもとに到着しました。ホテルからコミュニティ・センターまで、子供たちの足では20分くらいの距離です。こんな時間帯に、団体で車道を歩くグループなんていませんから、通りすがる車はみなびっくりしています。

a0043520_2531966.jpg左の写真はちょっと戻って、パスウエイズ・ホテルの前を通行中のご一行様。

あのう、ヤップは右側通行なんですけど...

a0043520_2542316.jpgようやくヤップで一番大きな交差点に差し掛かりました。もし将来ヤップに信号機が設置されるとしたら、第一号機はこの場所に置かれるでしょう。三叉路なので、それぞれに一時停止標識が立っています。横断歩道のペイントなど無いけれど、朝夕のラッシュ時には一時的に渋滞も起きたりします。歩行者が横断したいときは、まず止まって、一時停止中の車と目配せしながら、足早に横断します。それが...

a0043520_2553142.jpgオ~イ、危ないよ!

ここは歩行者天国じゃないのです。ヤップでも(日本でも)、たとえ深夜であっても車道のど真ん中を歩く人はいないでしょう。

a0043520_2563547.jpgほら、危ないったら!!!

ウイークデイ(それも金曜日)の午前10時すぎ、この場所(YCA前の交差点)にこのような歩行者集団が登場したら、まわりがどんなに迷惑するか、ヤップに来たことのある人ならおわかりいただけますね。

a0043520_2574136.jpg徒歩集団は、ついにうちの店の前にやってきました。いちおう、なんとなく3グループに分かれて、波状的に通過して行きました。時刻は既に10時22分、大遅刻ですね~~~!

コミュニティ・センターで待ちぼうけくらった州知事、歴史保存局長らの挨拶が終わると、すでに昼休み時間に入っているにもかかわらず、ご一行は予定してあった州議会議場見学に行きました。きっと州議会議長サンと州議会職員サンも、ランチ・タイムを延期して待っていてくれたのでしょう。

ご一行はその後またコミュニティ・センターに戻り、ヤップ州青少年課が用意した昼食を食べました。それから、ヤップ州教育省の学齢期前教育(保育所)の送迎車3台に乗り込んで、ファニフ地区イイン村のビーチに行って、スイミングや浜遊びを楽しみました。

このビーチの使用料は、ひとり$2.50なのですが、ビーチのオーナーに聞いたところ、ヤップ州青少年課の職員が来て、ヤップと日本の友好のためだから、タダで使わせてくれ、と言ったので、金を取らなかった、そうです。

タダのビーチを楽しんだあと、ご一行は無事にホテルに戻り、夕食を召し上がりました。


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by suyap | 2008-07-30 23:37 | ヤップと恥ずかしいニホン

ミクロネシア諸島自然体験‐2008年少年少女自然体験交流-幕開け

♪ 夏が来れば思い出す、破廉恥な声、黒い腹... ♪

お待たせしました~、いよいよ本ブログの目玉、ウンカのsuyap VS 森喜朗(シンキロー)シリーズです(笑)。この件に関する過去記事をまだお読みになっていない方は、ぜひ↓こちら↓から順番に読んでいってくださいませ~♪:
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というわけで、今年も性懲りも無く、同じようなお騒がせお子様軍団がヤップにやってきました。そして6日間のドタバタの末、きょうの夕方ようやくヤップを飛び立っていきました。

去年の同じ時期に1つだけ記事を挙げて以来、そのまま約束も果たせずにいましたが、やはり鉄は熱いうちに打て、軍団がヤップ滞在中に同時進行で調査を進めないと、後からではなかなか難しいことを痛感しました。幸い今年はお子様軍団到着の前から、たくさんの協力者が名乗りを挙げてくれたので、かえってわたしのほうが煽られるくらい情報やコメントが集まりました。それらを早く書きたくてムズムズしていたのですが、関係者を刺激しないために、きょうまで待っていたのです。

まず今年は、5月24日の夜に起きた、ある事件が口開けとなりました。その夜、パラオ行きの飛行機に乗るゲストの見送りで搭乗ゲートの側に立っていたとき、なにやら視線を感じてトランジット・ルームの中に目をやると、3人の日本人のオッサンが立ち上がってこっちを見ていました。そして、なんとそのうちの1人はビデオ、もうひとりはデジカメで、堂々とわたしを撮っていたのです。おそらく彼らは外からは見えないと思って安心していたのでしょうが、ご愁傷様、ヤップのトランジット・ルームは外からも丸見えなのです(怒)。
a0043520_0292768.jpg
彼らに向かって
何してんのよっというジェスチャーを思いっきりしてから、こっちもデジカメを向けると、やっとコソコソと隠れるように、わたしに背を向けて座りました。赤い矢印の先にいるの奴らです。

a0043520_0323113.jpgわたしは、この3人には見覚えがありました(ヤップは小さい島ですからね-笑)。5月15日夜にグアム方面からヤップに到着して、どこのホテルにチェックインしたかも覚えていました。早速その場で身元調査を開始して、すぐに今年のお子様軍団関係者であることがわかりました。しかも、彼らは行く先々で名刺をばら撒いていたので、次の日には名前と会社名、役職まで判明しました。かわいそうだけど、以下に晒しておきます。

全く身に覚えがないか、あるいは何故あんな行為をしたのか、DMでも良いので名乗り挙げて説明してくれれば、これら名刺の写真ははずします。
a0043520_055164.jpg

a0043520_0555665.jpg

a0043520_056308.jpg

この破廉恥事業がスタートして以来、ずっと旅行手配を担当していた日本旅行赤坂公務営業部サンから、今年は日本通運東京旅行支店法人営業部サンに代わったのですね。両社は厚労省の慰霊事業などでもよく仕事の取りっこ競合しておられます。さすがに森のオッサンも1社だけにまかせているとマズイと思ったのでしょうか?

しかし旅行会社が変わっただけで、他の段取りはもう何年も変わらない募集案内のデザインにいたるまで、すべて去年と同じです。かつて久間元防衛大臣が原爆は仕方なかった発言をした麗澤大学ゆかりのモラロジー研究所モラロジー青年活動ネットワークが深くかかわっているのも一緒です。いちおう、主催は独立行政法人国立青少年教育振興機構社団法人中央青少年団体連絡協議会になっていますが、募集案内では、独立行政法人国立青少年教育振興機構のウエブサイトが子どもゆめ基金http://yumekikin.niye.go.jp/)になっているところに、この事業のボロが出ていると思います。

おそらく、独立行政法人国立青少年教育振興機構の中でも子どもゆめ基金を扱う基金部は、治外法権のような部署なのでしょう。そして、そこには文部科学省から森善朗氏(シンキロー)一派の息のかかった官僚が天下り、社団法人中央青少年団体連絡協議会も同様...で、お金がグチャグチャ...ウヤムヤ...になっているような気がします。

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by suyap | 2008-07-30 22:49 | ヤップと恥ずかしいニホン

ヤップのオリンピック選手

a0043520_23591936.jpg先だっての日曜日の午後、店のあるマリーナの駐車場も、その前の路上もYCAの交差点のほうまで、車で埋め尽くされた。その日のお昼からずっと、ESA Bay View Hotelのレストランで友人とおしゃべりしていたのだけど、マリーナのほうから大音響のミュージックや歓声が聞こえてくるので、心配になって帰ってきたら、この有様だった。

a0043520_00335.jpgいったい何事かと、近くのコミュニティ・センターに行ってみると、うわぁ~、人だらけだ~!午前中に店を離れたころには人っ子ひとりいなかった場所が、すごいことになっていた。あふれた若い連中は(いつものことだけど)、うちの桟橋の前に生えている大きなゴムの木やテリハボクの木陰まで占拠していた。

人だかりの中から知った顔を見つけて、コミュニティ・センターで何やってるの?と聞くと、もうすぐマニュエルが重量挙げをやるんだという。えっ、それ本当?それならカメラとってこなきゃ...と、車に残したバスケットに入れてあるデジカメを取りにいくわたし。

マニュエルとは、重量挙げ(軽量級というのかな...ランクはよく知らないが)でアテネ・オリンピック堂々10位入賞の、マニュエル・ミンギニフェル(Manuel Minginifel)君のことだ。彼の亡くなったお父さんに、わたしはたいへんお世話になったし、うちのスタッフ、チョメの親戚でもある。そうこうしているうちに、怒涛のような拍手に迎えられて、マニュエル君が登場した。
a0043520_005916.jpg

a0043520_024552.jpgマニュエル君のお母さんは彼が10代の頃に亡くなり、小柄なヤップ人の中でも超小柄なひとり息子のマニュエル君をなんとか強い男に育てたいと思ったお父さんは、彼を連れて島外の重量挙げのコーチを訪ね歩き、その指導を仰いだ。その甲斐あって彼の腕はめきめき上がり、ミクロネシア内の競技会で名が知られるようになった頃、ある日、ひとりで魚とりに出たお父さんは、そのまま帰って来なかった(後日、無人のボートだけが見つかった)。

そんな悲しみを乗り越えてマニュエル君は訓練に励み、ミクロネシア連邦が2000年のシドニー・オリンピックに初めて招待出場することになると、彼も重量挙げの選手として選ばれ、そのときから国の援助が多少もらえるようになり、1年の大半をフィジーのコーチの元でトレーニングを受けるようになった。

a0043520_033393.jpgさあ、重量挙げのデモンストレーションの始まり、始まり!まずはウォーミングアップということで、100キロを軽々持ち上げてみせた。ウォ~という歓声と大拍手!

シドニー・オリンピックの入場行進では旗手もつとめ、大活躍が期待されたにもかかわらず、競技前の練習中に足首を痛めて競技出場を断念するという、選手としては大変つらい経験をした(そのときは、ヤップに帰ってきても、ちょっと荒れてたね...)

それでもしっかり立ち直って、アテネ・オリンピックでは堂々10位入賞!といっても、大会中は11位だったのだけど、上位入賞者がドーピングで失格となって、彼の順位も繰上げとなったのだったが。

コミュニティ・センターの会場では、110キロ、115キロをクリアしたマニュエル君が、いよいよ120キロに挑戦する段になった。



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by suyap | 2008-07-29 23:28 | ヤップな日々

犯人は...

a0043520_232529100.jpg家の前に植えている3本のノニ(ヤップ語ではマガルウェグ)の木の根元が、しばらく前から、何者かによって荒らされるようになった。根元を保護して肥やしになるように、落ち葉やトリムした小枝を根元に集めてあるのだけど、それらがグチャグチャに散らされるのだ。

同時期に、その前に停めてあるわたしの車のタイヤが4つともナイフで傷つけられるという事件も起こったので、すわっ、タイヤ切り犯人が窓の下まで侵入か!と不安になったが、大家さんにいうと、心配ないわよ、たぶんイヌかニワトリよ、と笑っている。それもそうだな、と思って、集めては散らされ、また集めては散らされ、のイタチゴッコを続けているわけだが、きょうやっと、その犯行現場を押さえることができた(笑)

a0043520_23261295.jpg犯人は、大家さんのいうとおり、ニワトリでした!まだ若い雌鳥が、せっかく集めた落ち葉を蹴散らしながら、何かを探してついばんでいる。どうやら、ノニの種を食べているらしい。

収穫する前に完熟して落ちた実も根元に集めているし、ノニ・ジュースの絞りかすも肥やしになるだろうと根元に置いている。今まで荒らされたことなどなかったのに、どうやら、それらがある日!ニワトリに発見されたらしい。荒らしているのが、この若い雌鳥だけなのか、他のニワトリにも餌場として知れ渡っているのかわからないが、とにかく、わたしが近寄るのにも気づかず、一生懸命に餌をついばんでいた。ニワトリもノニが大好きとは知らなかったなあ(笑)。自然界の動物は、本能で身体に良いものを知っているのだね。やれやれ、集めては散らされ、のイタチゴッコは、まだしばらく続きそうだ。



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by suyap | 2008-07-28 23:18 | ヤップな日々

海底に沈んだ伝説の島、シピンに潜った!

a0043520_3563362.jpgヤップ近海の7月は、一年中でもっとも海況が安定する時期。ずっと穏やかなお天気と海が続いており、行くなら今!という気持がどうにも押さえきれなくなったので、シピン行きを決行することにした。

この油代高騰の折に、なんとも贅沢な行為だと我ながら呆れるが、止めてくれるなおとっつあん、ベベンベンベン(笑)、無風でザンザカ降る雨が弱まるのを待って、午前7時50分、ボートはマリーナ桟橋を出発した。左上の写真は、マアプルムングを進行方向左手に眺めながら北上中にパチリ。

ヤップの伝説では、シピン(Siipin)は、ヤップと言葉を同じくする人々の住む「島」だったが、ある日突然、海底に沈んだという。海図上ではハンターズ・バンクとなっており、ヤップ島の真ん中あたりからシピンの南端までの距離は約25海里(46.3キロ)くらいだ。下の写真は、そのシピン南端からヤップ島を望んだところ。写真ではわかりづらいけれど、肉眼ではファニフダリペビナウウェロイの高い丘がはっきり大きく見えた。(近隣の島々概略図

a0043520_3581318.jpg

今回は、数日前に行った連中が海底に引っかかった魚網を発見したというので、そのインスペクションにと海洋資源局長が自ら資源局の高速ボートを出してくれた。燃油と予備あわせて約50ガロン(ドラム缶1本に近い量!)$300.00をわたしが提供し、シピンへの経験が豊富で海への勘に信頼の置ける、釣りが3度の飯より大好きなローカル男をあと2人招待して、総勢4人で出発となった。

さすが高速ボートだけあって、25マイルの距離を1時間半で乗り切り、ヤップの上にかかっていた雨雲もすっかり切れて、シピンの南端に到達するころには、薄日が差し始めた。しかもGPSのお陰で目当ての魚網にも1発であたり、一行の気分は高まった。

a0043520_3592745.jpg

魚網が引っかかっている海底は38mから40mあり、そこから竹竿に浮玉を通したものに吊り下げられるようにして、魚網の半分が中層に立ち上がるような形で浮いている。その先に長いロープが連なり、これも峯打って水中を漂っている。

シピンはヤップ近海の最高の漁場であるが、ゲストを連れてここでダイビングをしようというサービスはまだない。海さえ穏やかなら片道1時間半から2時間くらいの距離だけど、そんな時期は1年のうちのわずかしかないし、上記のような燃油代がかかるし、そこまでして潜っても大物に当たる確率は、そんなに高くない。また棚の上でも水深が30m前後になることが多く、突然流れが変わったり強まったりするので、かなりのダイビング経験を要求される。というわけで、今回のわたしのように、完全に「商売抜きの趣味の世界」にとどめて楽しむほうが良さそうだ。
a0043520_402229.jpg

この流れ着いた魚網が「漁礁」の役割を果たしているせいか、潜降を開始してすぐ、ブラックフィン・バラクーダSphyraena qenie)のお出迎えを受けた。シピンにしては珍しく、わずかばかりサンゴも育っていて、そこにはコショウダイの仲間など、根つきのサカナが集っていた。
a0043520_421989.jpg

魚網の上部分の様子↑と、下の部分↓
a0043520_433287.jpg

その脇には、この網に設置されていたラジオ・ビーコンが沈んでおり、それを回収・有効利用したいというので、手伝った。

a0043520_45961.jpg今回わたしと一緒に潜った彼は、絡まっているロープを切りさえすれば、ビーコンは付属の浮によって自力浮上すると踏んでいたようだが、長い間の嵐や大深度によって、浮は完全につぶれていた。20キロ以上もあるビーコンを40m近い海底から持ち上げるという思いがけない作業が加わったので、わたしたちには、ゆっくり景観を見回す時間はほとんど無くなってしまった(涙)。



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by suyap | 2008-07-26 23:29 | ヤップの自然・海

夏休みもあとわずか...

けさ立ち寄ったコーヒー・スタンドで、高校生らしい男の子が3人、いそいそとチェスの用意をし始めた。
a0043520_23482756.jpg

ひとりは、その店のバイトの子、カウンターの中から、まだ仕事は終わっとらんぞと声が飛んでも、馬耳東風(?)、3人で神妙にガラスのチェスを並べている。

わたし自身、チェスには疎いし、こんなガラス製のを見たのも初めてだったので、思わず、ねえねえ、写真撮って良い?ガラスのチェスなんてあるのねえ?なんて言ったら、変な顔された。

店に帰ってG嬢にその話をすると、高校の先生によってはチェスを授業で教える人もいるそうだ。数学に強くなる...という理由づけで。ふう~ん、日本にも将棋とか囲碁とかあるしねえ...、わたしはそのどっちも駄目だから、数学弱いんかなあ...(爆)。

5月末から始まった長~い夏休みも終わりが近づいた。公立の小学校は、8月4日から新学年が始まる。続いて私立、公立高校も、9月初めまでには、それぞれスタートする。エネルギーをもてあまして、することもなくブラブラしている子供達が学校に行ってくれると、とりあえずホッとするオトナも多いと思う。


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by suyap | 2008-07-25 23:44 | ヤップな日々

でっかいカヌーも完成間近

a0043520_14233942.jpg島内観光でマキ村のカヌー建造現場に行ってきた。石積みの桟橋も整備されて、カヌーへの乗下船も楽にできるようになっている。

きょうはカヌー乗船はなく、建造現場の見学だけだったのだけど、去年から建造を始めたでっかいカヌーが、すでにペイントされていたのには驚いた。ここにきて(お金の下りる期限の関係か)、すごいスピードで作業が進んでいるようだ。

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来る8月23日(土)に、このカヌーの進水式をやるという。この日のあたりにヤップに来る予定の人は、進水式のセレモニーが見られます(K先生もラッキー!)

カヌー建造場がマキ村に移ってから、行くたびに自分のポケデジでもちょこちょこ写真を撮っていたので、このカヌーの建造の様子をちょっと振り返ってみよう。まず下は2月中ごろ↓の様子から。まだそれぞれのパーツを削っているところ。
a0043520_14253958.jpg

3月初めのヤップデイが終わってから、作業はどんどん進んでいった。カヌーの建造風景でも紹介しているけれど、↓は3月末の状態。パーツが組みあがって仮留めされ、チョウナで表面を滑らかにする作業が行われていた。

a0043520_14261598.jpg

↓は5月末の段階。3月末からたいして変化がないように見えるが、船べりとアウトリガーの腕木がついている。カヌーの表面はスムーズに削りあがっている。
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↓こちらは7月初めの様子。それぞれのパートの合わせ目をパンノキ樹脂でシールしている。
a0043520_14275522.jpg

それで7月24日に見たのが、船体のペイントも終わって最後の仕上げ段階というところ。水に浸かってしまうとわかりにくいが、両側の舳先部分が、微妙な角度で水を切りやすくしてあるのがよくわかる。
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a0043520_14311637.jpg棟梁の指導で、アウトリガーが腕木に取り付けられていた。クギなど一切使わず、すべてロープだけでくくっていく。

こうして見ると、やはりデカイなあ。アウトリガーのサイズは、カヌーのサイズから自ずと決まってくるのだそうだ。伝統的にちゃんと計算方法があるようだ。

a0043520_1430550.jpgこちらは、アウトリガーの反対側にある「桟敷」。こっちも、やはりデカイなあ... 8月23日の進水式のあと、このカヌーはパラオに向けて処女航海する予定らしい。

長年途絶えていたヤップ島様式のでっかいカヌーが、ほんとうに久しぶりに完成しつつあるわけだが、日ごろ見慣れたヤップ州離島様式のカヌーとは、やはり違うなというのがわかる。

まず大きな違いのひとつが、カヌーの舳先についているプルーと呼ばれる部分だ。このV字の間に星を入れて、カヌーの位置を測ったりするのに使う。下の写真はヤップ州サタワル島で建造されたカヌーで、ヤップ-パラオ間を何度も往復しているシメヨン・ホクレア号だが、

a0043520_14315575.jpg

いま建造中のヤップ島式カヌーのプルー(写真下)と比べてみると、確かにヤップのは丈が高く大きいことがわかる。
a0043520_1433285.jpg

この他にも、ヤップ式のカヌーは船底のVがきつく(喫水が深く)、離島のは船体が太く丸い感じ、すなわち、ヤップ式のは逆風を切り昇るにも強くスピードが出るが、離島のは荷物や人員の運搬に優れる、などという違いがあるようだ。ただし、これらの違いは、よく気をつけて見てようやくなるほどという程度で、全体のスタイルや塗装は、ほぼ同じに見える。それぞれの使用目的に応じた工夫と改良を経ながら、1枚帆のシングル・アウトリガー・カヌーは、ミクロネシア全域に広がっている。

まだあまり内情を書けないけれど、ヤップ島と州内の離島をミックスして始まったNPOのTraditional Navigation Societyは、いまでは、なんとなくヤップ島の伝統カヌー術の復興に傾いているようだけど、それはそれで良いことだと思う。TNSの今後の方向性を見守っておくのは、おもしろいかもしれない。


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by suyap | 2008-07-24 22:01 | ヤップの伝統文化

[ダイビング]やあ久しぶりだね、トサカリュウグウウミウシくん!

a0043520_22343257.jpg海の中でなつかしい生物に再会した。その名はトサカリュウグウウミウシNembrotha cristata)、いつも特定の場所に、ある時期わ~っと現れて、突然いなくなる-というパターンを繰り返している。大きいのは体長5センチ以上もある、なかなかシックな色合いのウミウシくんだ。

a0043520_22352271.jpg上のトサカリュウグウウミウシが食べている深緑の物体を拡大してカラー調整したのが、左の写真だ。標準和名はミドリトウメイボヤ(学名:Sigillina signifera)とされたらしいけど、通称ワライボヤでよく知られている。確かに、大口を開けて笑っている人の顔に見えないでもない。こちらの小野にぃにぃの写真では、もっとリアルに笑ってます:
ホヤもおもろいで 2
ワライボヤの標準和名
どうやら、ある場所にこのホヤが登場すると、トサカリュウグウウミウシその特定の場所に戻ってくるというわけらしい。でも、ミドリトウメイボヤ(もしくはワライボヤ)がいるところに、必ずしもトサカリュウグウウミウシが生息するとは限らない。なぜだか住まい選びにはかなりうるさいヤツらしいのだ。

a0043520_2236533.jpgところで、久しぶりに戻ってきたトサカリュウグウウミウシの集団住宅のすぐ上の浅いところで、今度はアカフチリュウグウウミウシNembrotha kubaryana)を見つけた。

このウミウシの好物もミドリトウメイボヤ(もしくはワライボヤ)だと聞いていたのに、すごい勢いで這い回っているこの個体がいる場所には、まったくホヤが見当たらなかった。

a0043520_22391319.jpgトサカリュウグウウミウシも、アカフチリュウグウウミウシも、ミドリトウメイボヤの色のせいで、ミドリのボディになったのではないかと思っていたので、ホヤのついてないイシサンゴの基盤の上を、大急ぎで這い回る姿に、おーい、君、迷子になったんじゃないかい?と声をかけたくなってしまった。

体長は約5センチ、トサカリュウグウウミウシよりやや細めに見えたのは、急いで前進していたせいかもしれない。



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by suyap | 2008-07-23 22:06 | ヤップの自然・海

[ダイビング]ミルチャネルはとっても静か~♪♪

とっても静かな海況が続いています。
いいなあ、夏休み前の、暇~で静かなヤップの海(笑)。

ところで、一部マスコミ(どこの?)+情報サイト(どれよ?)では、今の時期のミル・チャネルは、「シーズンではない」という意味不明のデマ(もしくは誤報)が意図的に流されているようですが、と~んでもない。むしろ風が南東気味のここ数日などは、ゴフヌー・チャネルよりミル・チャネルのほうがコンディションが良いくらいなのに。マンタは一年中、彼らの気分次第で、ヤップ中の水路を行ったりきたりしています。北東の貿易風が静まってゴフヌー・チャネルのコンディションがダイバーにとって良くなるだけで、マンタには関係ないのです。
a0043520_22253680.jpg

それでもなぜか、3日ほど前からゴフヌー・チャネルでのマンタの遭遇率が落ちていて、本日は静かなミル・チャネルに集まるダイバーのほうが多かったようですが、マンタもその期待に応えて(笑)、わたしたちの前にはなんとか2回登場してくれて、そのうち1回は超接近でした。

a0043520_22261586.jpgほぼ安全停止に入ってて、目の焦点も小さいものに合っていたときの突然の接近で、思わず慌ててカメラを構えるダイバー。その気持ち、わかります。

潮時表の満潮時間は9時43分なのに、10時を過ぎても水路に潮は入ってきていました。ブルーに抜けた水路では、大きいのも小さいのも、いろんなサカナを楽しむことができました。たとえば、

a0043520_22265484.jpg

↑こんなでっかい物体が頭上を泳ぎすぎたり...(イソマグロです)、

a0043520_2227337.jpgふだんは臆病なメガネモチノウオ(通称ナポレオン)も、ずいぶんのんびりと目の前を泳いでいたり、やっぱり、インカレント(潮が流れ込んでいる)時のミル・チャネルは、ヤップのダイビングの目玉のひとつです。

こういう状態を狙うには、「満月か新月の数日後」を日程に入れるように来て下さい。



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by suyap | 2008-07-22 23:01 | ヤップの自然・海