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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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ヤップ空港の入国審査がオンライン化

a0043520_9351490.jpg左の写真はヤップ国際空港の到着ゲート。手前のテーブルが税関で、その向こうの赤い矢印のところに、もうひとつ鉄格子がある。ヤップに到着するとタラップを使って飛行機から降り、地上を歩いてそこに至って入国審査を受けてから、「檻」の中に入る(笑)。そして檻の中で預け荷物がトラックで運ばれてくるのを待ち(ターンテーブルなんてない)、荷物を受け取った人から税関のテーブルへと進む。出迎えの人たちは、その一連のプロセスを税関の外からぜんぶ眺められるっていうわけだ。

a0043520_9353212.jpg3月27日から、それまでマニュアル作業だったヤップの入国審査がついにオンライン化された。パスポートのバーコードをスィーっとやって読み取る機械が導入されたわけだ。右の写真は上の矢印の先を拡大したものだけど、モニターが見えるでしょ。

機械で読み取れるパスポートでないとアメリカに入れなくなって、まだ有効期限が残っているのにパスポートを作り変えるはめになったのが3年前(グアムという米領を通過しなければヤップに入れないからね)、ミクロネシア連邦のパスポートも順次マシン・リーダブルになっている。スィーとやられたあと、あのモニターにはどのような個人情報が写っているのだろうか。こうして世界中の人の動きを監視されるってのは、考えてみたら怖いことではないか。

今回はパスポートのオンライン・チェックだけで、ミクロネシア連邦では、まだ外国人に対する虹彩写真と指紋の採取は始まっていない。



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by suyap | 2008-03-28 09:24 | ヤップな日々

[ダイビング]オニヒトデはいま...

a0043520_931120.jpgヤップの海の中も春うららになってきた。マンタもまあまあダイバーの前に姿を見せてくれているミル・チャネルの外では、浅いところで小さなメガネゴンベ(Paracirrhites arcatus)が日向ぼっこしていた。ヤップの海中ではどこでも見かける光景だけど...

a0043520_934983.jpgちょっと気になるのが、この→お方の動向。オニヒトデAcanthaster planci)が、数はそんなに多くはないけど、ミル・チャネルの中や外(北西側のリーフ)のあちこちでちらほらと見かけられるのだ。リーフの切れ目など濁った水が入りやすいところほど、食われちゃったサンゴが多いみたい。でもそのすぐそばでベイビー・サンゴも着生しているから、オニヒトデ大王がめたらやたら食い尽くしているというわけではない。

a0043520_941859.jpgオニヒトデAcanthaster planci)様が大好きなサンゴはミドリイシの仲間かと思ってたら、ショウガサンゴ(Stylophora pistillata)も食べられてた。でも一箇所だけかじって、マズッと言いながら、もっと美味しいサンゴの所に行った可能性もある(笑)。

ところでオニヒトデ駆除については、わたしも琉球大学の山口先生と小野にぃにぃのスタンスに激しく(笑)同意します。
小野にぃにぃの海と島んちゅ生活「保全ダヨ」
http://ononini.exblog.jp/1397189/
記事中の山口先生のHPのURLがリンク切れなので、小野にぃにぃの引用を下に孫引用させてもらった(*をはずしたり改行など一部に手を加えました):
オニヒトデとはどのように付き合うべきか

オニヒトデによるサンゴの食害は一時的な問題である(正常な環境では、サンゴ群集は自然に回復・復活するはずである)。

サンゴ礁景観を復活させるためには、減少したサンゴを人為的に増やすことを考えるよりも、サンゴの生育環境を健全な状態に保つことが基本である。

沖縄・奄美では、オニヒトデを取り除くだけで、「サンゴ群集の作る美しい海中景観を守る」という目的を忘れた「駆除事業」が、実際には手遅れになってから「間引き」が、行われただけであった。駆除数だけが「実績」として記録されるのは全くばかげている。

そもそも駆除をするべきかどうか、やるならどこを選んでどのような規模でなすべきか、という出発点で必要な情報収集と戦略についてほとんど何も検討されてこなかった。関係した事業担当責任者の認識不足が問題である。

これまでの駆除事業の報告では、オニヒトデの駆除数とそのための経費が記載されているが、肝心のサンゴがどうなっていたのかは記載されていない。事業の事後評価もされていないで、ほとんどの場合、潜水漁業者に作業の丸投げをしただけのやりっぱなしであった。

沖縄県内全域の沿岸で1970年代から1980年代にかけてオニヒトデ駆除事業が継続され、累計で6億円以上の経費が使われ、1000万個体以上のオニヒトデが駆除されたと報告された。

1989 -1992年に環境庁による第4回自然環境保全基礎調査の一環として「海域生物環境調査」でサンゴ礁の実態調査が実施されたが、その結果、沖縄県ではサンゴの被覆率が50%を越えた場所はほとんど見られず、大部分で被度5%以下の丸坊主状態であった。

オニヒトデの根絶は、その生態的な特性(海流による幼生の広域分散)から見て無理な相談である。

特定の場所でサンゴ群集の海中景観を保全するためには、オニヒトデの生息密度(摂食速度)とサンゴの生長(回復力)のバランスを計算して、許容密度を設定し、それ以上にオニヒトデが増えないように抑えるべきである(そのための基礎データはすでにある)。
こ-ゆー考えもあるわけだから、ガイド中にわたしがオニヒトデを退治しないで無視しても、睨まないでね~^^


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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ヤップのマンタ:
http://yaplog.jp/mantas/
ヤップ島あれこれ:
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ヤップ島の旅案内:
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by suyap | 2008-03-25 23:00 | ヤップのオニヒトデ

完熟キュウリのお手軽スープ

たくさんのTBとコメントをありがとうございます。
いま全部に目をとおしてお返事する時間がないので、この記事をアップして書き逃げしますが、あとでゆっくり読ませていただいて、お返事しますね。

a0043520_22482523.jpgそれでは、こちらでお約束した完熟キュウリの料理法をご紹介...といっても、かなりテキトーなもんですけど(笑)。ちなみにこのキュウリの長さは20センチ-25センチくらいで、太さは5センチ-7センチといったところ。それに皮は「木」の感触がするほど硬くて...

a0043520_2249468.jpgそれをスパッと輪切りにすると、中身は意外にジューシーで、とくに種のまわりは熟れたメロンのようだ。とはいってもメロンのように甘いわけはなく、若いキュウリの実のようにさっぱりした水っぽさでもなく、酸味がかなり強くなってて、種は口に残るほどしっかり成長して硬い。

a0043520_22502675.jpgまず「木」の皮のような風格のある立派な外皮はさすがに剥いて(というか木の皮を削りとるという感じで)、中身の種と酢っぱいジュクジュクはそのままで、5ミリ幅の半月切りに。白い身の部分はトウガンのような感じで、生で食べられないこともないけど、やはり煮たほうがおいしそう。



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by suyap | 2008-03-24 22:45 | ヤップの伝統食

ある日のフリー・マーケット

またブログの更新に間があいちゃいました~、すいません。
昨夜はなぜだかプロバイダー・サイト以外へ全くアクセスできず、今朝は早起きしてとりあえず軽く1本(笑)。

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うちの店の近くにあるヤップ・スモール・ビジネス・センター(小規模起業家を援助する-はずの-施設、米国機関の援助で運営)の前で、ときどきフリー・マーケットが立つ。といっても並ぶのは毎回ほぼ同じ顔ぶれのオバチャンやオジチャンたちが持ってくるローカル農産物。それでも普通の店で買うよりもうんと安いので、時間があるのきはのぞくようにしている。上の写真は、パッション・フルーツ(左)とバナナ。それぞれ手編みの篭つきで1山$2.00

さあて、お次のこれ↓は何でしょう...?
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答は完熟キュウリ!これも1山$2.00なり~♪(計算が楽で良いけど、いったいどういう値段のつけかたしてるんだろう?)

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by suyap | 2008-03-22 23:03 | ヤップな日々

アンパング

a0043520_2365344.jpgヤップではアン入りの揚げドーナツみたいなのをアンパンという。もちろんニホン語のアンパンから来ている言葉だ。でもヤップ語はNで終われないという特性があるので、ローマ字表記ではAnpangとなる。どこのパン屋でも作っていて、右の写真のように、でっかいのが4個入りで2ドルちょっとくらい。

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上のラベルにBeansとかMilkとか書いてあるのは、アンの種類のこと。

a0043520_2392951.jpgそして中身はこんな感じ。Beansは日本と同じ小倉あん、Milkはコンデンス・ミルクがそのまま入っているので、めちゃくちゃ甘い。アンがえらく少ないように見えるけど、パン生地もかなり甘めだし、このくらいでないと甘すぎちゃうかも。よほどお腹が空いてないと、とても2個は食べられない。


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by suyap | 2008-03-21 23:02 | ヤップの伝統食

ミャンマーとチベットとヤップの暮らしと

a0043520_651546.jpgヤップではおだやかな春の日々が続いているが、石油の高騰とともに光熱費がシャレにならないくらい値上がりし、生活に大きな影響が出始めている。

ときどき店のパソコンを使わせてあげているビルマ人の若い友人が、読んでいたメイルから顔を上げて、軍政府がまた僧院を包囲しはじめているようです-と悲痛な声をあげた。チベットの騒ぎと関係があるのかしらね...と、わたし。

日本でもチベット人への中国政府の弾圧は大きく報道されて、中国政府のやり方に非難が寄せられているが、なぜこの時期にチベットでこのような騒ぎが起きているのかという問題の核心に触れる記事が表に出てこないのは不気味に思う。わたしもビルマ人の友人も、昨年の夏から秋にかけてミャンマーで起きたことと今回チベットで起きていることに、同じ臭いを感じているのだ。

昨年のミャンマーのムーブメントについては、わたしもFree Burma! 追記ありという記事を書いたが、なにか腑に落ちないものがあったので、「追記」として少し書き足しておいた。ミャンマーやチベットの人々が、表現信仰教育結社通信などの自由(基本的人権/ヒューマン・ライツ)を武力によって奪われているのは事実であり、彼らがヒューマン・ライツと取り戻せるようにサポートするのが、国際社会(他の地域に住むわたしたち)の義務だと思う。それはまた、わたしたち自身のヒューマン・ライツを向上させることでもあるのだから。しかし、どうやって?

去年のわたしの中では、オノ・ヨーコさんのメッセージが強烈に響いた。
彼女は事態の真相を知っている。だから、こういうメッセージを発表したのだ。
と思った。命を差し出してまで「自由」を求めて闘っている純粋な僧侶や民衆に、祈るような気持ちで発せられた悲しく重いメッセージである。

オノ・ヨーコがミャンマーの僧侶たちへ“生きる”というメッセージ
http://www.latina.co.jp/html/topics/
topics_disp.php?code=Topics-20071005113237
メッセージは、反政府抗議行動を行った僧侶のリーダーたちに送られ、ヨーコは多くの志をもった僧侶たちが「平和と健康のうちに生きること」を願っていると伝えた。
「私は行動を忘れはしません。今、あなた方(僧侶たち)のやってきたことを世界中に伝える仕事がはじまりました。あなた方が生きて健康でいてくれることを願います。世界は、知性と優しさのスピリットを必要としています。あなた方は、シンプルに生存するという事実を通して、世界中の人々を助けてあげて下さい。お願い、この世で生きるということを大切にして下さい。私も同じことをします」(オノ・ヨーコ)
今回は、ダライ・ラマさんが同じようなメッセージをチベットの民衆に送っている。

ダライ・ラマ、「チベット情勢悪化なら引退」
http://www.afpbb.com/article/politics/2362740/2752459
【3月18日 AFP】(3月18日 写真追加)チベット仏教最高指導者のダライ・ラマ(Dalai Lama)14世は18日、亡命先のインド北部ダラムサラ(Dharamshala)で記者会見し
   ~~中略~~
チベット独立は「問題外」
 チベット独立については「問題外」との見方を示し、チベット人と中国人の共生を呼びかけた。
われわれは中国人と良い関係を構築しなければならない
暴力は誤りだ。反中国的な感情を煽るべきではないし、中国人とは共生しなければならない
 一方でダライ・ラマは、暴動を陰で操っているとの中国政府の主張は否定している。


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by suyap | 2008-03-20 05:16 | 戦争はビジネス(怒)

[ダイビング]なんとなく春の海

1年中おなじように見える熱帯の海にも、季節の変化はそれなりにある。3月も半ばを過ぎて、ヤップの海も「春めいて」きた(笑)。ここんとこ海の報告をサボっていたので、数日分のまとめでどうぞ。
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上の写真はヴァーティーゴのドロップオフで見たツノダシZanclus cornutus)の大群。ツノダシはヤップでもニホンでも珍しくないサカナだけど、たいていは単体か数匹で連れ立っていて、このように100匹を越えるような群れで見るのは珍しい。ヤップで群れを見るのは春先が多いような気がするが、魚類図鑑の解説でそこまで言い切ったものはまだ見たことがない。

ところでツノダシはチョウチョウウオの仲間と思われやすい姿かたちをしているけれど、実はれっきとした1属1種の主さま(笑)。近い親戚はニザダイさんなのだそうだ。


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by suyap | 2008-03-18 11:52 | ヤップの自然・海

日本のトイレット・ペーパー

円高がどんどん進んでいる。
これからニホンの製品は高くなるなあ...と思っていると...

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なんと!ニホン製のトイレット・ペーパーが商店の棚に並んでいた。ヤップで売られているトイレット・ペーパーはアメリカ製か中国製がほとんどで、ニホン製のトイレット・ペーパーなんて、今までお目にかかったことはなかったけどなあ。

a0043520_10491152.jpgちなみに右はヤップのオリジナル・トイレット・ペーパー、野山のお供にどうぞ(笑)。ハイビスカスの仲間で、ヤップ語の名前はビッドという。同じくハイビスカス・ファミリーのオオハマボウ(ヤップ語ではガル)にとても似ているが、うっかり間違えてガルの葉を使ったりすると、破れやすいうえに使用後にイガイガ感が残ったりするのでご用心を。



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by suyap | 2008-03-17 10:40 | ヤップで頑張る日本製品

大型クルーズ船入港

今朝8時前に出勤すると、うちの店が入っているヤップ・マリーナの反対側、ヤップ商業港桟橋に、巨大なクルーズ船が着岸していた。まるで大きなデパートが引っ越してきたみたいだ。
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これはホーランド・アメリカ・ラインスタテンダム(Statendam)、総トン数5万5千819トン、全長218m、全幅30m、乗客定員1258人、乗員557人だという。ホーランド・アメリカ・ラインは10年くらい前にも鳴り物入りでヤップ入港を試みた(当時の州知事は受け入れ準備のために公立学校を休校にした)が悪天候で水路に入ってこれず、今回はそのリベンジ(?)成功-というわけだ。

上の写真で船からうぁ~っと出てくる乗客が見えますね。人口が7000人ちょっとの島で、1年間の延べ観光客数が5000人にも満たない場所に、いっきに1000人近い人間が吐き出されたのである。こちとらダイビングの出航準備でバタバタしている最中で、このイナゴの大群の一部がのこのこマリーナの中までカメラ提げて徘徊し始めたので、わたしはメイン・ゲートを閉めてしまった。今回はニュージーランドから日本に向かうクルーズらしく、日本人らしい乗客も多く見かけた。

船旅はわたしも大好きだけど、ヤップにたまにやってくるクルーズ船の行状を目にしてからは、たとえ高価な船賃を出してくれるという人がいても、このような船には絶対に乗るまいと思っている。クルーズ船観光は小さな島を荒らします

a0043520_23112832.jpgずいぶん昔(90年代初めの頃)、ある日本の文化人類学の先生から、カリブ海の島々を訪れる大型クルーズ船によって島が荒らされ、そういうマスツーリズムへの反省からエコツーリスムという発想が生まれた-というようなお話を伺ったことがる。

ヤップの場合は水路が狭く入港が難しいことが幸いして(笑)、他の島に比べるとクルーズ船の寄航はそんなに多くないが、それでも大なり小なりのクルーズ船が年に数回は来ており、最近はそれが増加の傾向にある。日本系の船会社では飛鳥も来たし、ぱしふぃっくびいなすも2年前に入港を試みた。今回のスタテンダム(Statendam)はそれらよりも大きい。

ところで飛鳥は接岸したけど出航のとき強風でお尻が振れて桟橋のフェンダーを壊し、ぱしふぃっくびいなすは水路の入り口まで来てキャプテンの判断で入港をあきらめた。ぱしふぃっくびいなすの場合、この船の陸上観光を手配をしている旅行会社を知人を介して紹介され、ヤップでのツアーのセットアップをしぶしぶ引き受けていたのだけど、入港キャンセルとなったとたん、この旅行会社は手配料、通信費、受け入れる村の準備費用など一銭も払わずにとんずらしてしまった。先方に押し切られて前払い金を取らなかったのが失敗の元だったけど、クルーズ船に群がる有象無象の旅行ビジネスは、このような傍若無人のマスツーリズム(量を押し付け現地を買い叩く)をどこでもやっているものだ。

しかし、わたしがクルーズ船観光を否定的に見るのは、上記のような直接的損害を蒙ったからではない。クルーズ船の入港は、島の人の心をかき乱すだけかき乱し、そのわりに島に落ちる金(経済効果)は微々たるもので、おまけに大型クルーズ船入港のために港湾拡張などを要求して環境破壊を誘発し、小さな島にはメリットよりも明らかにデメリットのほうが大きいからなのだ。



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by suyap | 2008-03-15 23:07 | ヤップな日々

2008年のヤップデイ-あきれた編

a0043520_21585053.jpgいきなりですが、わたしもたったの数人にとはいえ給料を払う立場です。 何が言いたいかというと、給料を払う立場と給料をもらう立場の間には、いかに和気あいあいの友達づきあいしてるように見えても浅からぬ溝があるということを、払う側はいつも自覚しておかなければならない-ということ。ざっくばらんに言いたい放題やりたい放題してるように見える従業員でも、これ以上言ったら給料に響くかも、クビになるかもという恐れを大なり小なり持っているのは当然で(わたしが彼らの立場でもそうなる)、その口から出る言葉がそのまま彼らの本音とは限らないことを知り、その言葉の裏にある彼らの葛藤や哀しみ、あるいは狡さなどを、敏感に感じ取る努力を忘れてはいけない-と思っている。それを常に肝に銘じておかないと、わたしは自分に都合の良いことしか見えない聞こえない、ただのジコチュー・オバサンになってしまう(笑)。

a0043520_21592690.jpgヤップデイの最後の記事をなんでこんな書き出しから始めたかというと、現在ヤップに派遣されているJICA/JOCV(青年海外協力隊)の面々のあまりのノーテンキさに、あきれかえるを通り越して腹立たしさを禁じえないからだ。彼らが持っているのは民間パスポートではなく、ニホン政府お墨付きの、いわゆる外交パスポート。そしてニホン政府は、ヤップ州を含むミクロネシア連邦に対して、(よけいなお世話も多いのだが)いまだにかなりの援助を行っている。これが何を意味するかというと、雇用者と被雇用者の関係のようなものは援助をする側と援助を受ける側にも成り立ち、外交パスポートによってニホン政府に後ろだてされたJICA/JOCV関係者は、現地政府+住民にとっては援助する側の代理人とみなされるということだ。かくしてニホン国=JICA/JOCV様のなさることには、とりあえず表立ってノーと言えない/言わない-という現地側の対応になる。

以前も書いたように、ヤップデイは:
どんどん変わっていくヤップ人の生活の中で、せめてこの日くらいは自給自足で暮らしていた昔を思い出し、衣服も昔のとおり腰みの・フンドシになり、ヤップの伝統芸能である踊りを思い出し、自給自足の生活術を思い出そう。それは将来きっと役に立つはずだから、途絶えさせないでおこう。
という高邁な理想と情熱をもって始まったものだ。わたしは初代ヤップ州知事の故ジョン・マガフェルさんから直接この話を聞いた。

初回から30年以上を経過して、催しは年々派手になり、食べ物や土産を売る出店も増え、ヤップ人は全員伝統衣装参加が原則だったはずが、その比率は年々減少し(それでも半分以上は伝統姿、腰みのがないからヤップデイに行かなかったという人も多い)、それらは毎年ヤップ人の間で「ヤップデイの本旨を思い出そう」という「反省」を呼び起こす。

出店は事前に届出して出店料を払えば誰でも出せるので、過去にもJOCVはタコ焼きやお好み焼きなどニホン的な食べ物の屋台を出していたこともあった。規模もそんなに大きなものではなかったので、他の食べ物屋台と並んでそんなに奇異には見えなかった。

それがかなり雰囲気が変わってきたのは去年から。何をやってんだかわかんないけど、いつ前を通りかかってもニホン人ばかりたむろしている場所のように見えた前回。そして今回は去年よりも広いスペースにテントを張り、巨大なアルミ缶の壁がおっ立てられた(気持ち悪いので写真は撮っていないけど)。そこでは空き缶を2個持ってきたら投てきをやらせるというアトラクションをやっていたんだそうな(ニホンの縁日じゃないんだってば)。わたしは恥ずかしいのでこの場所だけは避けて通っていた。



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by suyap | 2008-03-06 11:39 | ヤップと恥ずかしいニホン