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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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静かな夕暮れ&広がる言論統制&戦争の仕掛け方

a0043520_2148189.jpgヤップの静かな夕暮れ。

仕事帰りにふと西の空を望めば、まったりした黄昏にヤシの葉がそよぐ。美しきかな、Mother Earth こんなに素敵な地球を、どんどん破滅に追いやっているのは誰?

        ☆ ☆ ☆

a0043520_23175788.gifわたしもリンクさせてもらっている「カナダde日本語」の美爾依さんは、トラックバック・ピープルのリンクリスト「安倍ND」の管理者だが、トラックバック・ピープルからこんな依頼が来たそうだ。


ついにトラックバック・ピープルから記事削除の依頼が来た!
以下の記述を拝見いたしますと、当方が話題の承認をさせていただいた主旨からずれているように思われます。
http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2006/06/noabend_fba0.html

具体的には特定の政治家を誹謗中傷するための手段してトラックバックピープルをご利用していただきたくないというものです。(そのため、最初の申請は否認させていただきました)


a0043520_23194367.gifバナーはsobaさんから借用しています。


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by suyap | 2006-08-30 23:17 | ヤップな日々

[ダイビング]ヤップカバーンズを彩るものたち&開戦の仕組み

a0043520_0493892.jpgきのうに引き続き海の話。東側のサンゴが悲惨な状況なのに比べて、島のリーフの先端を少し西にかわしたヤップカバーンズから北では元気いっぱい、生き生きした海を感じられる。サンゴはサカナや他の生物にとっても「家」であり、シェルターであり、また「餌」でもある。サンゴは動物だけど、陸上でいうと森をつくる木々のようなものかな。

サンゴが元気いっぱいになると他の生物も元気よくなる。今回は普段は背景の色どりのひとつとしてしか意識されていない、小さくカラフルな生物をちょっと紹介してみよう。

a0043520_050839.jpgこのオレンジ色のマシュマロみたいなのはMinabea aldersladeiという学名のついたソフトコーラルの仲間。手持の日本語の図鑑にも英語の図鑑にも通用名が出てないが、ヤップでは(特にヤップカバーンズでは)普通に見られる生物だ。大きさ5~6センチで海中の壁にくっついている。ソフトコーラルというのは、ハードコーラル(炭酸カルシウムの骨格をつくるサンゴ「硬い」サンゴ)に対して、炭酸カルシウムの骨格を作らず柔らかいサンゴのこと。昼間から触手を出しているのもいるけど、暗くなってから触手を出して「変身」する奴も多い。この種もそうだ。触手を出してないので、わたしは長い間カイメンかホヤの仲間だと思っていた。


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by suyap | 2006-08-28 21:35 | ヤップの自然・海

[ダイブログ]ルンルンのマジックキングダム&開戦の仕組み

2週間以上も西~南西の風が続き、ヤップ島の西側のリーフは大きなうねりと風波が入ってて潜れるコンディションではなかった。それがやっと!回復したので、今日はルンルンと南西のメジャー・ポイント、ヤップカバーンズとマジックキングダムへ。

a0043520_6364087.jpgこれは、かつてマジックキングダムの名物だったリュウキュウキッカサンゴ、別名キャベツ・コーラルの今の状態だ。90年代初めには、このサンゴの見事な群生がこのポイントの売りだったけど、93年の台風以来衰えて、数年前の台風でほとんど壊滅状態となったが、いままた盛んに生育を始めている。このまま大きな嵐がなければ、数年すればまたあの見事な群生に戻るだろう。

2年前の台風直後に見られたオニヒトデも今日は見かけず、ミドリイシ類とくにテーブル状のサンゴの回復は目覚しく、これもあと数年何事もなければ、見事なコーラル・ガーデンに回復するだろう。今でも十分素晴らしいけど。

こんなの生き生きしたサンゴの原を見ながら、わたしは数日前に「殺した」オニヒトデたちのことを考えた。う~ん、自然のことは自然にまかせて、わたしたち人間は人為的な自然の改変を自粛するほうへ努力を向けるべきなのだなあ、と。

a0043520_6371673.jpgリュウキュウキッカサンゴは21m以深から回復してきているので、ちょっと深場から振り向くと、向こうからアオウミガメがのんびり餌をあさりながら泳いできて、わたしたちの近くに座りこんだ。体長1mはありそうなメスで、身体は甲羅もすべすべしてて綺麗だ。健康そうなヤングギャルって感じ。


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by suyap | 2006-08-27 23:34 | ヤップの自然・海

ミクロネシア諸島自然体験‐2006年少年少女自然体験交流-その五-やっぱり・・・

a0043520_2218222.gif今をときめくAbeの晋ちゃんに至るまで、どんどん日本を奈落の底に蹴落としている自民党森派。その頭領シンキロウ氏(あえて音読みしています)が、長年可愛がっているミクロネシアの小さな国々。もちろんミクロネシアへの政府開発援助(ODA)を通して転がり込んでくる大枚の政府資金のキックバックがお目当てなのは見え見えだ。(バナーは雑談日記のsobaさんより借用)

奴らが日本やミクロネシアの子供をダシに使って、胡散臭い金を「子ども夢基金」からぶんだくるための仕掛けが「ミクロネシア諸島自然体験‐少年少女自然体験交流」

(参照)
1)いきなり、ぶっちまけ

2)ミクロネシア諸島自然体験‐2006年少年少女自然体験交流-その壱

3)ミクロネシア諸島自然体験‐2006年少年少女自然体験交流-その弐-(財)モラロジー研究所との絡みは何だ?

4)ミクロネシア諸島自然体験‐2006年少年少女自然体験交流-その参-ご到着1日目

5)ミクロネシア諸島自然体験‐2006年少年少女自然体験交流-その四-使い捨て皿にプラ・フォーク?!

a0043520_22194243.jpg毎年、鳴り物入りでやってきて、現地政府を無償でツアー・オペレーターとしてこき使い、胡散臭い金で現地感情を撹乱し、挙句の果てが...この通り。

写真は、ベチヤル村のビーチで「ミクロネシア諸島自然体験‐2006年少年少女自然体験交流」ご一行が過ごした2日後に撮ったもの。


a0043520_22213715.jpgベチヤル村の近くにあるマアプ小学校で2泊していたお子様団体はコロニアから仕出し弁当(この日本製のプラスティック容器を見よ!)を取って食べ、帰りがけにゴミをまとめたものの置きっぱなしで行ってしまったから、この通り犬に食い荒らされて大散乱。

去年も今年も、彼らはベチヤル村の管理者に何の断りもなく、いきなり大挙してやってきて、入域料も支払わず勝手にヤシの実を取って飲み、あげくに大量のゴミを置き去りにした。ベチヤル村では去年からヤップ州に入域料の支払いを求めているが、いまだにうやむやで終わっている。そこにもってきて、また今年も...ということで、一同あきれ果てた顔。こんなことで「交流」と言えるんですかねえ???

一方、同じ時期、少人数ながらヤップのある村に9日間も滞在して、ほんとうの村の生活を体験していた日本の子供グループがいた。彼らは自炊かホストファミリーで出される食事を取るので仕出し弁当のようなゴミは出さないけれど、それでも自分達の出したわずかな自然に返らないゴミ(プラスチックや紙類)を集めて、ぜんぶ飛行機で持ち帰ろうとした。それで空港チェック・インのとき、「ゴミは荷物としてお預かりできません」といわれて、出発間際に慌しくヤップ州管理のゴミ捨て場に持って行くことになったけど、限られた土地で分別収集やリサイクルもできない島に、できるだけインパクトを残さないで帰ろうとする姿勢に、島の人たちは先のグループとの大きな違いを見たことは確かである。

a0043520_22223524.jpgところで、「ミクロネシア諸島自然体験‐2006年少年少女自然体験交流」の方は、もう一つ傑作な話題を提供してくれた。例年のごとく最終日の夜、ヤップ州もちで「送別レセプション」をやらせたのだけど、なんとそこで踊られたのがソボウ(ヤップ語でイ〇キ〇タムシ)と名前のついた男の立ち踊りだったとのこと。昔は女は絶対に見てはいけなかった下ネタのエロ踊りを、10歳から14歳の日本のお子様は「ヤップの文化に触れる」体験として、真剣に観賞なさったということだ。

教訓:カシラ=シンキロウがアレだと、催行する奴らもコレで、実情を知らずに子供を送った親と参加した子供が馬鹿を見るってこと。そして大枚の血税が消えていく。


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(参照:森喜朗@ミクロネシア)
いきなり、ぶっちまけ
http://suyap.exblog.jp/2350980/
ミクロネシア諸島自然体験‐2006年少年少女自然体験交流-その壱
http://suyap.exblog.jp/3543578/
ミクロネシア諸島自然体験‐2006年少年少女自然体験交流-その弐-(財)モラロジー研究所との絡みは何だ?
http://suyap.exblog.jp/3699066/
ミクロネシア諸島自然体験‐2006年少年少女自然体験交流-その参-ご到着1日目
http://suyap.exblog.jp/4030932/
ミクロネシア諸島自然体験‐2006年少年少女自然体験交流-その四-使い捨て皿にプラ・フォーク?!
http://suyap.exblog.jp/4050590/
ミクロネシア諸島自然体験‐2007年少年少女自然体験交流-その壱
http://suyap.exblog.jp/5926151/
ミクロネシア諸島自然体験‐2008年少年少女自然体験交流-幕開け
http://suyap.exblog.jp/7354074/
ミクロネシア諸島自然体験‐2008年少年少女自然体験交流-島内散策
http://suyap.exblog.jp/7354154/
ミクロネシア諸島自然体験‐2008年少年少女自然体験交流-異文化交流
http://suyap.exblog.jp/7356708/
ミクロネシア諸島自然体験‐2008年少年少女自然体験交流-海辺の活動
http://suyap.exblog.jp/7357656/
ミクロネシア諸島自然体験‐2008年少年少女自然体験交流-現地州政府はツアー・オペレーターか?
http://suyap.exblog.jp/7357784/
ミクロネシア諸島自然体験‐2008年少年少女自然体験交流-ヤップでの(推定)支出額
http://suyap.exblog.jp/7357817/
新型インフルエンザもなんのその、今年もやってきたミクロネシア諸島自然体験‐2009年少年少女自然体験交流
http://suyap.exblog.jp/8689974/
余ったヤシノミ・ジュースは海に捨てましょう!?-ミクロネシア諸島自然体験‐2009年少年少女自然体験交流
http://suyap.exblog.jp/8692927/
怪しい会計報告書-ミクロネシア諸島自然体験‐2009年少年少女自然体験交流
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はやく日本に帰りた~い-ミクロネシア諸島自然体験‐2009年少年少女自然体験交流
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by suyap | 2006-08-25 22:08 | ヤップと恥ずかしいニホン

干上がったリーフ@ベチヤル村

a0043520_1942533.jpg8月24日は大潮、午後2時16分が暦上の最干潮だった。
写真はマアプ島ベチヤル村の海岸から沖を望んだところ。水が引いて藻場が完全に露出した。

藻場というのは、アマモやスガモなどの海草(ウミクサ)類や海藻(カイソウ)類が生えている浅い水辺をいう。ヤップの海岸の波打ち際、あるいはマングローブの際から沖は、たいてい広い藻場から始まって、この藻場を抜けていくと少し深くなって砂地に小さなサンゴがポツリ・ポツリと出てくるようになる。大潮ともなると干満の差が1.2~1.5mもあるから、ずっと沖まで藻場が露出するのだ。もちろんボートも竹筏も通れないから、必要とあれば歩いて沖に出ることになる。

どんどん水が引いていくと太陽熱で水温はお風呂以上に沸き立つので、こんな環境に生きる動植物はそうとうタフな奴らに違いない。動けるサカナらはたいてい沖の水の多いところに逃げているだろうし、ゴカイや貝類、エビ類など砂に潜ってやり過ごすもの、海草類など身体を倒してわずかな水に漬かっているもの、色々な過ごし方で次に潮が上がってくるのを待つ。

a0043520_19432187.jpgヤップには昔からサンゴ石を積んで作った漁礁があった。ヤップ語でアッチと呼ばれるこの石積み漁礁はサカナの通り道を横切るようにして石壁が造られ、壁にあたったサカナはそれに沿って泳ぐ習性があるので、その先に袋状に石を積んで囲いを造っておくと、だんだんサカナが溜まってくる。よく手入れされたアッチは、冷凍設備のない時代に工夫されたサカナの貯蔵庫ともいえた。写真は、かなり壊れてはいるが、そのようなアッチの名残だ。

a0043520_19435322.jpg潮の引いた静かな浜で、ヤシの葉ずれの音だけをBGMに何もしないでボーッとするのは、とっても素敵なひとときだ。2年前の台風で全壊したベチヤル村の「男の家」もこの通り新築され、訪れるものには日影を提供してくれる。やがて静かに満ちてくる潮をここから眺めているだけでも、すごい自然観察になると思うのだ。

◆8月24日22時58分現在のヤップ気象データ
天候: 曇
風向: 北西
風力: 5ノット
気圧: 1012hPa
湿度: 77%
気温: 27.6℃
過去24時間の最高気温: 31.7℃
過去24時間の最低気温: 22.8℃
(注)「天候」「気温」に関しては、観測時間によってデータに大きく差がでます。一般的に夜は雲が多く気温も低いです。

◆世界のニュース・ウォッチ
総理がカザフスタンとウズベキスタンで「エネ」と「カネ」の話
関組長からのメルマガ情報です。
小泉総理が8月28日から31日の日程で中央アジアを訪問しカザフスタンのナザルバエフ大統領と、ウズベキスタンでカリモフ大統領とそれぞれ会談する。
          ☆☆☆
小泉総理がカザフスタンとウズベキスタンを訪問するのは要するに「エネ」と「カネ」の話である。
お目当ては、世界2位のカザフスタンのウラン、世界10位のウズベキスタンのウランである。
このあたりの利権の閨閥(=けいばつ)は『世界金融戦争』(NHK出版)に詳しく書かれている。
コイズミ&戦争屋一味は、ウランで何を企んでいるのか?



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by suyap | 2006-08-24 23:24 | ヤップの自然・海

[ダイブログ]マンタのID&レバノン戦争停戦

この記事の前半はヤップ関連、後半は時事雑感です。


a0043520_741469.jpg「マンタはいらないから透明度の良いサンゴのきれいな海を」というお客様のリクエストに答えてリーフ・ダイビングばかりやってきたけど、潮もそろそろ良くなってきたので1回くらいはマンタをと説き伏せて(?)、早朝の1ダイブをゴフヌー・チャネルで潜った。案の定、マンタお待ちかね(笑)。満潮の上げどまりくらいにエントリーしたが、まだ透明度は20mくらいあって良かった。

a0043520_7421868.jpg今日出てきてくれたのは、メスのF-60。ヤップでは各サービスがてんでバラバラにマンタを名づけているのだけど、うちではハナコとかジャックとか擬人化した名前よりIDとして記録したいと思って、メスはF、オスはMで始まる番号にしている。お客様で擬人化したい方は、どうぞ勝手に名前をつけてくださいということで...


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by suyap | 2006-08-23 23:37 | ヤップの自然・海

オニヒトデ対策

a0043520_4554914.jpgこのところ西風が続いていて、ヤップ島の東側のリーフが絶好のコンディションになっている。そのかわりヤップ・カバーンズから西のダイブ・サイト(ポイント)は波が高く潜れない。「マンタは見飽きた。明度が良くてサンゴのきれいなところで、のんびりリーフ・ダイビングを楽しみたい」というお客様のリクエストで毎日リーフ・ダイビングが続いているけど、さあ困った!2年前の台風以後、ヤップの東側でサンゴがよく発達していたリーフ(サンゴ礁)は、いまオニヒトデの食害にあってボロボロ状態のところが多いのだ。

a0043520_4562620.jpgオニヒトデというのはウニやナマコと同じ棘皮動物の仲間で、写真のように全身がトゲに覆われた直径60cm位にもなる大型のヒトデだ。腕の数は8本から21本となぜか一定ではなく、成長すると主にサンゴを食べて生活するようになる。写真の矢印が指す白くなった部分が、オニヒトデに食べられて骨格だけになってしまったサンゴ。すでにサンゴ虫は(食べられて)いないので、やがてこの部分には藻がついて黒っぽくなっていく。

オニヒトデが好んで食べるサンゴは、ミドリイシの仲間やコモンサンゴ類といった比較的成長の速いサンゴだ。とくにミドリイシはテーブル状や枝状など形状も目立ちやすく、ピンク、ブルー、パープル、グリーンなどカラフルなものが多いから、これらがやられてしまうと、リーフはずいぶん荒れた感じになり見劣りがする。

a0043520_4565783.jpgオニヒトデがサンゴに食べるときは、腹側(下になっている方)にある口から胃を出して、これがサンゴに押しつけられて消化・吸収してしまう。胃は複雑な形のサンゴにも入りこめるので、このヒトデが覆いかぶさった部分は真っ白な骨格だけしか残らないのだ。

a0043520_4573221.jpgところで、このオ二ヒトデは生まれてしばらくの間は浮遊生活者で、植物性プランクトンを食べているらしい。その後、着底してからも6ヶ月くらいはサンゴモなどの石灰藻を食べる。その間はサンゴの餌にもなるらしい。だからサンゴが元気なところではオニヒトデは少ない。

a0043520_4581192.jpgなんらかの事情でサンゴが減少すると、サンゴに食べられることなく成長したオニヒトデが増えるので、大発生するという説もある。ヤップの場合は台風→壊れたサンゴ→オニヒトデ大発生というメカニズムが考えられる。また最近の開発で大量の土砂が雨のたびに海に流れ込み、サンゴを窒息させていることもサンゴが弱って死んでしまう原因ともなっている。

a0043520_4583735.jpg沖縄などでは(環境省の機関なども率先して)オニヒトデ退治を大々的にキャンペーンしているらしい。しかし、オニヒトデを人為的に退治することには賛否両論がある。

反対論の言い分はだいたいこんな感じ。わたしも概ねこれに賛同している。
人間が気づくずっと前からサンゴとオニヒトデの食ったり食われたりの関係があって自然環境が保たれていたのだから、人間のエゴで(観光目的などで)片方の生物を退治すべきではない。不注意で散発的なオニヒトデ退治は自然のメカニズムを狂わせ、かえってオニヒトデの大量発生を恒常化する。オニヒトデの大発生を招く人為的な環境改変(土地を削ったり、有害な化学物質を海に流したり)を放って置いて、その結果であるオニヒトデだけを退治しても、何の効果も得られないだろう。
上に掲載した3つの写真のように、オニヒトデはひとつのサンゴのコロニー(同一のサンゴが集まって住んでいるところ)を徹底的に食い尽くしたりしない。それに彼らが好きなのはミドリイシやコモンサンゴなど、比較的成長が速く「サンゴ礁」を造らないサンゴだ。これらが増えすぎると、かえってサンゴ礁の発達が阻害されるのかもしれない。

それにしても、潜っていてサンゴを食い散らしているオニヒトデをたくさん目にするのは悲しいことだ。最近のように風向きのせいで潜る場所にあまり選択の余地がない場合は特にそうだ。なんとなくお客様とヒトデ退治モードになってしまって、オニヒトデをナイフでグサグサにつき潰すようなこともやってみたり...オニヒトデはへたに切り刻むと個体が増えて再生するというから、殺すなら徹底的に内臓と生殖腺を破壊しなければならない。「海の生物には触らない。危害を加えない」なんて言ってて、オニヒトデだけは別っていうのも、やりきれないな~。それに食べるでもなく「行為の意味に自信のない殺生」は心をゆがめる。とかいっても、「行為の意味に自信のある殺生」なんてのがあったら恐いけど。

ところでオニヒトデはすごく打たれ強い奴なのだ。内臓をぐちゃぐちゃにされても、まだ触手を動かして何とか生き延びようとする。それに普通これだけ美味しそうな内臓が撒き散らされたら、他のサカナが寄ってきてパクつきそうなものだけど、このヒトデの内臓にはベラもハタも寄ってこない。ちょっと食べてみても、すぐプッと吐き出している。そうかー、オニヒトデの肝は多くのサカナにも嫌われるほどまずいのかー...もしオニヒトデが美味しくて(人間の)食用になるのなら、話はずいぶん違ってくるだろうな、と思った。「オニヒトデ禁漁期」とかあったりして(笑)。

(いまヤップでオニヒトデが元気バリバリなポイント)
サンライズ・リーフ、ワニヤン・リーフ

(すでに食べ終わって落ち着いたポイント=これからサンゴの再生に向かう=I hope!)
チョール・リーフ、ガポウ・リーフ、サマカイ・ポイントから東南にかけてのリーフ

(これから心配な場所)
ミル・チャネルやゴフヌー・チャネルの中。水通しが良いので大丈夫だろうという意見もある。水路の中は1998年の世界的な白化には弱かったが...


◆8月22日20時50分現在のヤップ気象データ
天候: 曇
風向: 西
風力: 8ノット
気圧: 1010hPa
湿度: 84%
気温: 28.6℃
過去24時間の最高気温: 31.7℃
過去24時間の最低気温: 23.3℃
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by suyap | 2006-08-22 23:49 | ヤップのオニヒトデ

ダイブログ・マリーナ桟橋下の小さな暮らし

ほんとうに久しぶりのダイブログ。
a0043520_3555596.jpg

この間潜ってなかったわけじゃないけど、なんだかんだと心を奪われることあり、海のことは後まわしになってしまった。今日はマリーナ桟橋下でのんびり癒しのマイダイブをしたので、そこに住む小さな生物を少し紹介しよう。ここは潮が下がると日中は水温が30℃にもなるところ、白化してしまったスギノキミドリイシが目立ったが、まだまだ元気な奴も育っている。
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死んでしまった部分の先に新たなサンゴが成長して、そこにスダレヤライイシモチが住んでいた。ほんとうにサンゴは水中の「森」とは良く言ったもの、森には木があって、木があると多様な生物が住める。

陸上のことで頭いっぱいになったとき、わたしは海に潜って元気をもらう。海中の環境にも問題はいっぱいあるけれど、どんな生物もその中で一生懸命に生きているのを見て感動する。たとえヘドロの中に潜っても、同じように感動を見つけられるわたしは幸せものだ。
a0043520_3582031.jpg

スギノキミドリイシの森のおうちで、カスミヤライイシモチが口の中で仔育て中だった。この種を含めたテンジクダイ科のサカナは、メスが産んだ卵をオスが口にくわえて口内飼育するので有名だ。
a0043520_3591352.jpg

喉がこんなに膨らんで、お父さん辛そう....しばらくこうして飲まず食わずで卵塊を加えて、機が熟したら口から稚魚を放出する。
a0043520_3595748.jpg

次のサカナはセホシサンカクハゼ。数センチしかない透き通った小さなハゼは、肉眼で見ると砂泥色に溶け込んで見分けがつきにくい。でもサンカクハゼの仲間はじっとしていることが多いので、写真に撮りやすい。決して彼らがポーズをとってくれている訳じゃなく、たぶん凍りついているんだろうけど。
a0043520_403373.jpg

最後はこれまたマイナーなホシハゼ君。ピントがあってないのはいつものご愛嬌(笑)。色合いは地味だけど、名前の通りボディに青い小さな星模様をまとった中々シックなハゼである。体長は3センチくらいか。


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by suyap | 2006-08-19 22:56 | ヤップの自然・海

お知らせ:ヤップとウォレアイの戦争レポート更新中です。

a0043520_10471931.jpgヤップに住むようになって、いまだにたくさん残る太平洋戦争の遺物と身近に接したり、日本やヤップの戦争体験者の話を聞いたり、また(元・敵国)アメリカ人と接して彼らの言うことを聞いたり、彼らが戦後(現・占領地)ミクロネシアでやっていることをつぶさに見たりしているうち、「太平洋戦争は経験していないが現代のミクロネシアに住む日本人というわたしの立場で、この地域の太平洋戦争を一度きちんとまとめておかなければ」という思いを強くした。

それがやっと、

太平洋戦争は避けることができた@ヤップ
http://suyap.exblog.jp/4078579/

太平洋戦争は避けることができた@ウォレアイ(メレヨン)
http://suyap.exblog.jp/4134847/

という形にできてほっとしているが、なにぶん未熟な情報収集のせいで、あちこちに間違ったことを書いてしまった。ありがたいことに的確な指摘をしてくださる方々に恵まれて、最初の投稿時より今のそれはかなりマシになったかと思うが、まだまだ自信は無い。おかしな記述がありましたら、これからもどんどんコメントくださいませ。

というわけで、上記サイトは今後も訂正と情報の追加をしていくつもりですので、よろしくお願いします。

いよいよ戦争が無人で行われる時代に突入しようとしている中、人間が人間を殺しあわずに平和に生きる道を考える輪を、早急に広げなければなりません、まだ間に合うならば...
 

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by suyap | 2006-08-18 23:41 | ヤップと戦争

トタン船団出現!&やっぱりアポロは...

a0043520_49263.jpgこの勇壮な(笑)坊やたちが乗ってるのはトタン。そう、あの屋根材にする亜鉛メッキした薄い鉄板のトタンのことです。

トタンの語源はペルシャ語で、ポルトガル→日本→ヤップと伝わったみたいだが、英語でティン・ルーフ(tin roof)と呼ぶよりも、トタンって言ったほうがヤップでは通じやすい。昔の家はヤシの葉葺きだったけど今はほとんどトタン葺き、それが古くなって小さな穴が開いてくると雨漏りするから、新しいのに葺き替える。子供たちはその穴あきトタンをもらってきて、写真のようなカヌーに仕立てて遊ぶ。そして、この乗り物もトタンと呼ばれる。

a0043520_4101066.jpgアウト・リガーも何もついていないからバランスを崩すと一気に転覆、なかなか乗りこなすのは難しいのだが、さすが海の民の末裔、「ほらっ、こっちのトタンは穴が大きいから、水をかい出すのが忙しいんだよ」と言いながら、平気で乗り回している。赤い矢印の先に見えるのはブイ。浮材もなにも入っていないトタンは、転覆したら瞬時に沈む。コロニアのまわりはどこも水深があるから、沈んだら素もぐりで回収できないし見失ってしまったら一大事だ。たからこのブイは乗り手の安全のためではなく、転覆したトタンを見失わないために用意しているブイなのである。

a0043520_4103723.jpgここ数週間、コロニア近辺のガキンチョ・グループ(日本でいうと中学生くらいか)の間でトタン・ブームが広がっている。先週は2艇だったのが今日は4艇も出現し、なんとペイントまで施しているではないか!上の写真は先週撮ったものだけど、そのうちの1艇がグリーンに変身していて、他のトタンも白やブルーに塗っている。今まであちこちでトタンを見てきたが、ペイントしてあるトタンには初めてお目にかかった。オール(パドル)もそれぞれ工夫して、もちろん手作りだ。

a0043520_411168.jpg面白いのでズラリと並んだトタンの写真を撮っていたら、「今日は俺たちを撮らないのか?」って文句が来たので(笑)、ハイ、ポーズ!ひとりの子はサーファーのように顔に日焼け止めクリームを塗りたくっている。曇空なのになあ(笑)

2年前の大きな台風のあと、アメリカのばら撒いた支援金のお蔭でガキンチョの間に一大モペット(原チャリ=50ccのミニバイク)ブームが起こった。それぞれマフラーを改造してメットまでかぶり、週末で人通りのなくなった通りを大音響でツーリングするのには閉口して、早くやつらのモペットが壊れてしまうことを祈ったものだ。モノはみな日本の中古原チャリだから、あんな乗り方してたら数ヶ月も持ちやしないだろうと踏んでいたら、案の定、1年以内でモペットは姿を消した。

台風マネーもそろそろ底をつき、このところの油代の高騰で大人も無駄な車やボートの乗り回しを避ける時代、子供たちの間にも、昔の遊びが復活したのは喜ばしいことだ。う~ん、コロニアでこれだけのトタン船団を見るのは、久しぶりだなあ...


◆8月17日23時18分現在のヤップ気象データ
天候: 曇
風向: 南西
風力: 7ノット
気圧: 1011hPa
湿度: 86%
気温: 26.7℃
過去6時間の最高気温: 30.0℃
過去6時間の最低気温: 25.0℃
(注)「天候」「気温」に関しては、観測時間によってデータに大きく差がでます。一般的に夜は雲が多く気温も低いです。

◆やっぱり、アポロは月に行ってないんじゃないのぉ?
月面着陸の磁気テープ原本、紛失か…NASA
 【ワシントン=増満浩志】米アポロ計画の貴重なデータを記録した磁気テープの原本が、大量に行方不明となっていることが15日わかった。

 アポロ11号が1969年7月20日、人類初の月面着陸に成功し、アームストロング船長らが降り立った歴史的映像なども含まれているという。

 不明なのは、月から地球へ送信されたデータを記録した磁気テープの原本700箱分。米航空宇宙局(NASA)のゴダード宇宙飛行センター(メリーランド州)によると、アポロ計画の関係者が1年半前、古いテープ1本を見つけたのをきっかけに、同計画のテープを探し始めた。しかし、保管や移動を記録した書類がなく、テープも見つかっていないという。

 同センターの広報担当者は「これまでは当時の関係者らが、個人的関心で探していただけ。今後、人を増やして探す。どこかの施設に眠っていると思う」と事態を楽観視している。
(2006年8月16日12時51分 読売新聞)

ふつー、こういうものを無くしますかぁ?
やっぱり、ネタが割れると困るから処分したんだって、思われても仕方ないですねえ(笑)


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2006-08-17 20:26 | ヤップな日々