トップ | ログイン
ミクロネシアの小さな島・ヤップより
suyap.exblog.jp
カテゴリ:ヤップの食べ物
  • パパイヤ・ラインナップ
    [ 2011-11-18 20:34 ]
  • チビのアライ
    [ 2011-10-30 16:55 ]
  • 美しいものにはトゲがあり、身体に良いものにはニオイが...
    [ 2011-10-27 21:33 ]
  • ヤップ婦人会のローカル・マーケット
    [ 2011-10-22 16:28 ]
  • マメ
    [ 2011-10-12 21:21 ]
  • タロイモは煮るのか炊くのか?
    [ 2011-10-11 12:31 ]
  • 夕顔物語
    [ 2011-10-01 14:52 ]
  • いまどきのローカル・フード
    [ 2011-09-23 06:37 ]
  • カボチャとバナナの花で
    [ 2011-09-14 00:55 ]
  • ギンガン・ジュースづくり
    [ 2011-09-11 23:43 ]
パパイヤ・ラインナップ
小さなローカル産物の店でパパイヤを買ってきた。

こういうフルーツを調達するときには、それぞれの実がいつ食べごろになるかをよく考えて選ぶ。そうしないと一度にたくさん完熟してしまっても食べきれないから、いちばん美味しいときを逃すことになるからね。

きょうは幸い各ステージの実がそろっていたので、すごく満足のいくセレクトができた。上写真の右端から、あした用>あさって用>しあさって用>その次の次の日用...。お値段は右から2番目のちょっと大きいのが65セントで、あとのは小さめだから55セント。これから数日は、毎朝「パパイヤ+米とぎ汁豆乳ヨーグルト」を食べて、元気な一日のスタートが切れそうだ^^

それでは、みなさまも良い週末を!


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よろしかったら人気ブログランキング地域情報 & にほんブログ村海外生活ブログにクリックをお願いします。


ヤップのマンタ:
http://yaplog.jp/mantas/
ヤップ島あれこれ:
http://yaplog.jp/suyap/
ヤップ島の旅案内:
http://www.naturesway.fm/index2.html
by suyap | 2011-11-18 20:34 | ヤップの食べ物 | Trackback | Comments(0)
チビのアライ
ヤップはただいま低気圧の通過中、朝から断続的に雨が降り、ときおりカミナリも鳴ってます。

そんな雨にもめげず、本日はバナナづくしで^^ 下は一昨日買ったフルーツたち:

上左のバナナは、まだ熟れるには一週間くらいかかりそうなマラヨウ。完熟しても皮に緑色が残るへんてなバナナだけれど、上品な香りと甘さが美味しい。あっ、右下のはもちろんパパイヤです。これはあと2日くらいが食べごろかな。

そして真ん中のが...

アライの一種。ヤップ語でアライといわれるバナナの品種にはさらにまた何種類かあって、同じくずんぐりむっくりだけど皮がゴツゴツしているアライ・ニ・ガミグルや、バナナらしく細長くたくさんの房をつけるアライ・ニ・ギール、そしてこれは...アライ・ニ・ガミグルよりもっと小さくずんぐりむっくりで、しかも皮がすべすべ。小さく店のおばちゃんも「アライの一種」としか知らなかったけれど「背が高くてたくさんの房をつける他のアライと比べて、こっちのは背が低く房も少ないのよ」とのことなので、わたしたちの間ではアライ・ニ・ンゴッチゴチケンギン(ちびのアライ)と呼ぶことで一致した(笑)。

他のアライ同様、このチビちゃんアライも皮をスルリと剥けないから、このようにナイフで割ってスプーンで食べるほうが良い。そしてお味は...アライ・ニ・ガミグルほどオレンジが濃くなくてやや酸味もあり、種(の痕跡?)が舌に残る食感は、なんとなく他品種との交配を思わせた。

バナナっていろんな品種があって、興味はつきないなあ。バナナ・シリーズまだまだ続きそう...

<バナナの味くらべシリーズ>
スプーンで食べるバナナ
(アライ・ニ・ガミグル)
http://suyap.exblog.jp/7238587/
再びシャコガイ・バナナ
(グモイ・ニ・ファシュウ)
http://suyap.exblog.jp/7841524/
いろんなバナナ
(フロリダorファルボン/タナイボッチ・ニ・アチグ/ヌグネイ/アライ・ニ・ガミグル)
http://suyap.exblog.jp/8087175/
バナナバナナバナナ(笑)
(グモイ・ニ・ワアブ)
http://suyap.exblog.jp/9351448/
バナナの味くらべ
(シュガ/フロリダ)
http://suyap.exblog.jp/11589920/
バナナの味くらべ・パート2
(アライ・ニ・ギル/パウ・ニ・マラヨウ/パウ・ニ・メリケン)
http://suyap.exblog.jp/11640686/
バナナの味くらべ・パート3
(タングラッド/タナイボッチ)
http://suyap.exblog.jp/11732295/
バナナの味くらべ・パート4
(ンガリイ/グモイ・ニ・ファシュウ)
http://suyap.exblog.jp/11784745
バナナの味くらべ・パート5
(アワットワット)
http://suyap.exblog.jp/11873058/


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よろしかったら人気ブログランキング地域情報 & にほんブログ村海外生活ブログにクリックをお願いします。


ヤップのマンタ:
http://yaplog.jp/mantas/
ヤップ島あれこれ:
http://yaplog.jp/suyap/
ヤップ島の旅案内:
http://www.naturesway.fm/index2.html
Tags:# 
by suyap | 2011-10-30 16:55 | ヤップの食べ物 | Trackback | Comments(0)
美しいものにはトゲがあり、身体に良いものにはニオイが...
先週の金曜日、ヤップ婦人会のマーケットで買ったバスケット一杯のアビッチCrateva speciosa)、ようやくすべての実が完熟となった。

これから料理する前に、木なっているアビッチを古い写真でご紹介しよう...

ギョボクの仲間であるアビッチには標準和名がないようだけれどミクロネシアでは一般的な潅木で、ヤップ島でも民家の庭先や田畑の隅、あるいは野原の端などでよく見かける。ちょっと前まではバナナやパパイヤ同様、よく食された果物(というか主食の一種)だったようだ。

台風の高波が押し寄せて陸上の植物が全滅したあと、先を争って生えてくるのがアビッチマガルウェグ(ノニ、和名はヤエヤマアオキ)だ。そういう生命力の強い植物だから、ニンゲンの身体にも良いのだろう。アビッチマガルウェグ(ノニ)同様、さまざまな伝統医療に使われるメディスン・ツリーでもある。

しかし...いろいろな外来食料がいつでも簡単に手に入るようになった現代ヤップ人からは、いつのまにかアビッチは見向きもされなくなった。「もっと伝統食品をみなおそう!」と病院を中心に掛け声がかかってはいるが、なかなかアビッチを常食するまでには戻れず、一部の年配者などわずかな愛好者に食されているのみ...というのが現状のようだ。

←さてこれが完熟状態のアビッチ、緑色から薄茶色に変わり軸をひっぱるとスーッと抵抗なく抜けるようになった。

アビッチは熟れるにつれて、なんともいえない強烈なニオイが発散される。その強烈さはマガルウェグ(ノニ)のそれに勝るとも劣らず、なんというか...決して「芳香」という表現では表わせない「ニオイ」に、わがキッチンは一週間ちかく占拠されていたわけで...。

今までわたしはここまで熟れるのを待たず、まだ青くて固い実を何時間も何度も水を変えながら煮ていたのだけれど、先週のヤップ婦人会で「ラック芋を炊くように」という方法を教わったので、今回はそうして炊いてみた。

軸を取りのぞいて洗ったアビッチを大鍋に入れ、かぶるくらいの水を入れて落し蓋をして強火で煮立て、それから中火の強くらいの火を保ちながら、水がほぼ引くくらい。小一時間くらいかかっただろうか。強烈なニオイはいつのまにか消えて、ほのかに甘いニオイが漂ってきた。

覚めてからアビッチの皮を剥き、ブツ切りにして(かなり柔らかい)、再び鍋へ。

全部では多すぎるので、炊き上がったアビッチの3/4は冷凍保存として、残りをこれからココナッツ・ミルクで煮るつもり。ブツ切りにしたのは味をよく染みこませるため。

あははココナッツ・ミルクを入れるプロセスを撮り忘れました。これじゃ上とほとんど同じような写真に見えるけど、←はいちおうココナッツ・ミルクで煮付けたあと。

ココナッツ・ミルクの扱いは味噌と同じで、投入後はあまりグラグラ煮ないほうがよろしいようで。

ジャジャ~ン、出来上がり!

火を通した段階であの強烈なニオイはほとんど消えていて、口に含んでもほのかな甘味がなつかしい味かも~♪ なんだけど...カボチャのような淡白な甘味ではなく、やはり強烈な個性です。美味しいんだけど、大量に食べられない、ほんの少しで満足...これって、最高のダイエット食品かも?

ちなみに完熟アビッチの中には直径1センチくらいの胚芽(?)っぽいものが1個ずつ埋まっている。まわりの果肉は柔らかめのアボカド状で、どこに埋まっているかわからないところからヒョイと出てくるからおもしろい。

そして最後にアビッチ食後の感想を:
空腹や味覚を満たす食品というより「命の食べ物」という感覚で、1日1個とか少量を大切にいただくのが、よろしようで。

年を取ったら1日に1個のアビッチと、1個のマガルウェグと、わずかなイモと青菜だけをとり、わたしは仙女をめざしたい(爆


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よろしかったら人気ブログランキング地域情報 & にほんブログ村海外生活ブログにクリックをお願いします。


ヤップのマンタ:
http://yaplog.jp/mantas/
ヤップ島あれこれ:
http://yaplog.jp/suyap/
ヤップ島の旅案内:
http://www.naturesway.fm/index2.html
Tags:# 
by suyap | 2011-10-27 21:33 | ヤップの食べ物 | Trackback(2) | Comments(6)
ヤップ婦人会のローカル・マーケット
飛行機が週2回しか来ないヤップでは、郵便物の出入りも週2回だけ。郵便物を日曜の飛行機に乗せたいと思ったら、金曜日の午後2時30分までに郵便局に行って投函しなければならない。ヤップには郵便ポストもないからね。

そんなわけで金曜日の郵便局はわりと人の出入りが多いのだが、郵便局の隣のヤップ婦人会(Yap Woman's Association)では、ちょっとまえから毎週金曜日にローカル産物の出店をやるようになった。

たまたま郵便局に行ったついでに、きのうちょこっと寄ってみたら、なかなかの盛況ぶりだった。上の写真では空芯菜やビンロウの実、バナナにギンガンに炊いたラック芋にブオイの実のイムなど。

そういう単品のほかに、各種タロイモ類やサツマイモなどが入ったバスケットがずらりと並ぶ。こちらは篭(バスケット)売りになっている。

それらに混じってサトウキビ、ココヤシの葉軸で作った箒にウォッカの空き瓶に入ったココナッツオイル(下左)と、大きなラック芋(下右)。


ちゃんと皮を剥いた完熟ココナッツの実(コプラ)は料理用(下左)、その隣は若いココナッツの実で、これはこのままジュースとして飲む(下右)。


ちょうどお昼前だったので、ブオイの実と完熟ココナッツを削りおろしてチマキのようになっている食べ物イムを、G嬢とわたしのランチとしてそれぞれに1本ずつ買ってみた。葉を開けて切り分けると↓下左の写真↓のような感じ。


1本$1.45なりのまだ温かいイムの支払いをしていると、「アビッチも買ってよ」と婦人会のおばちゃんのひとりから声がかかった。

アビッチ(Crateva speciosa)とはギョボクの仲間で、ミクロネシアでは昔から食料のみならず薬用としても活用されてきた植物。かなり独特な臭いを持つので、食品としては好きな人と嫌いな人が見事に別れる。他の食料が豊富に手に入る現代では、あまり食べられていないようだ。

ええ、これ全部じゃ多すぎるよ...と躊躇していると、「たったの5ドルだよ!炊いて冷凍しておけば、いつでも食べられるんだから」と、今度は違う人の声。

「あと3日待ってから炊いたら良いよ。水を替える必要はないからね...ラック芋の炊き方と同じで良い」

このアビッチの料理法はいろいろあるようで、わたしが以前教えられたのは、皮を剥いて小さく切ったものを何回も水を替えながら数時間かけて炊く方法。「ラック芋のように炊く!」とここでまた新たな料理法が出てきたので、買って試してみることにした。その結果を数日後にはこのブログでお目にかけるつもりなので、乞うご期待!



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よろしかったら人気ブログランキング地域情報 & にほんブログ村海外生活ブログにクリックをお願いします。


ヤップのマンタ:
http://yaplog.jp/mantas/
ヤップ島あれこれ:
http://yaplog.jp/suyap/
ヤップ島の旅案内:
http://www.naturesway.fm/index2.html
by suyap | 2011-10-22 16:28 | ヤップの食べ物 | Trackback(2) | Comments(2)
マメ
いきなりですが...食べた物が身体をつくる(身土不二)わけだから、地産地消いや本来は自給自足が理想です~♪ (だからこそフクイチから毒をまき散らされて土壌が汚染された日本の問題は深刻なのですが)

さて現在のヤップには「販売」を目的に作物を育てている農場(といっても極小規模だけど)が二箇所できたお陰で、商店で販売される地産の青物野菜が以前に比べればいぶんと増えた。ひとつは中国人経営、もうひとつはバングラデシュ人経営で、中国農場産の作物は見るからに過栄養な育ち方なので、店で野菜を買うときには必ずバングラデシュ農場産であることを確かめてから買うようにしている。

それらの農場の主な産物は、ヤップでも長く細々と自家消費用に作られていた野菜が多くて、キュウリ、ナス、ニガウリ、空芯菜、オクラなどと、このマメ⇒

ヤップ人もマメと呼ぶこの作物のことを、わたしは長いこと、サヤインゲン(Phaseolus vulgaris)も南方に来るとずいぶんデカク育つものだなあと勘違いしていたけれど、実はこれ、ササゲ(Vigna unguiculata)だったのですね。マメと呼ばれるからには、ササゲも日本統治時代に初めてヤップにお目見えしたのかもしれない。

わたしにとってのササゲは、小さい頃おばあちゃんがよく炊いてくれたササゲご飯の、あの赤紫っぽいアズキに似たマメのことだった。だからこれがササゲの若いサヤだと知ったときには、けっこう驚いたものだ。しかしササゲが日本に入ってきた歴史は古く、マメとしてだけでなく若いサヤも長く食べられていたようだ。ところが戦後になって米大陸原産のサヤインゲンが普及し始めた頃から、ササゲは次第に市場に姿を見せなくなったという。そんなササゲだが暑い時期にガンガン育つので、東南アジアでは今でもたいへんポピュラーな作物らしい。

そんなにガンガン育つなら、ひとつ猫の額のわが菜園にも植えてみようか...と、


やってみたら、いや~、すごい生命力です!3日目で発芽というスピードにウワッと思っていたら、その後ぐんぐんとツルが伸びてきたので、あわてて余っていた塩ビパイプを支柱に立てて...まだ1ヶ月もしないうちに花がつき、今では2日おきに数本(でいいのかな)ずつ収穫できるペースの便利な台所野菜となっている。

←このように上向きに長く伸びる柄の先に花のつく形が物をささげる手つきに似ていることから、「ササゲ」という名がついたのだという説もあり?ひとつの柄にはふたつの花がつき、順調にいくとそのままふたつの莢(さや)が育っていくのは、多くのマメ科と同じ。でも莢ができる前に花が落っこちちゃうケースも、なぜかわが菜園には多し。

ビールにはエダマメでしょってんでダイズも少し(3本だけ)植えてみたのだけれど、これらマメ科の生命力には驚かされっぱなし。100%自然堆肥(落ち葉+台所生ゴミ+海草+ナマコ少々)をもくろんでいるので、まだ土作りが完璧にできていない貧栄養の猫の額菜園で、エダマメとササゲだけ群を抜いた勢いで育つのを見て、ちょっと複雑な心境でもある。それじゃなくても狭いスペースの中で、マメ科の連作はできないしなあ...。ほんとうは早くとびきり辛いダイコンをやりたいのだけど、ダイコンの種が手に入らないし...(涙)。

このところ暇になったせいもあり、やたらと菜園づいているのでありました~♪


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よろしかったら人気ブログランキング地域情報 & にほんブログ村海外生活ブログにクリックをお願いします。


ヤップのマンタ:
http://yaplog.jp/mantas/
ヤップ島あれこれ:
http://yaplog.jp/suyap/
ヤップ島の旅案内:
http://www.naturesway.fm/index2.html
by suyap | 2011-10-12 21:21 | ヤップの食べ物 | Trackback(3) | Comments(8)
タロイモは煮るのか炊くのか?
台所に二種類のタロイモが転がっていたので、一緒に「炊く」ことにした。

下の写真は、奥の切り口が真っ白なのが畑のタロイモのマルColocasia esculenta)、沖縄では田芋(ターンム)と呼ばれているタイプで、手前の黄色いのが田んぼに植えるタロイモのラックCyrtosperma chamissonis)、これはヤップ人にっとってはメインの「主食」だが、日本で目にすることはないタイプ。それぞれを皮付きのまま割って鍋に入れ、ひたひたの水を張っている。

ところでヤップ島で「主食」とされるタロイモやヤムイモ、パンノキの実などを調理することを、このブログではいつも「炊く」と表現してきたが、あるときイモは「煮る」とするが正しいのではありませんか?という指摘を読者から受けた。う~ん...それでもわたしの感覚では「炊く」なんですけどぉ...と思いつつそのままになっていたが、さっきふと思いついて<煮ると炊くの違い>というキーワードで検索してみたら、おもしろいことが見つかった。

下はマルColocasia esculenta)の芋と畑。マルの小芋は早めに根を切って親芋を太らせ、約1年で収穫します:

大阪の読売テレビ・アナウンサーである道浦俊彦さんのブログや、その他の記事を拾い読みした結果だが、どうやら日本語では古くはみな【煮る】だったところに、【煮る】の中から【炊く】という調理法(の表現)が、新たに独立して生まれたらしい。それで現在では、関東以北ではご飯を「炊く」以外はみな「煮る」と言うのに対して、関西より西や南では、ご飯以外にも【炊く】と表現するものが多くある...と。そういった場合の【炊く】と【煮る】の主な違いは、
【炊く】まったく味付けしないか薄味で、調理後に水分があまり残らない。調理中に材料を混ぜ返したりはせず、水や火加減の調整だけする。

【煮る】しっかり味付けされ、調理中も混ぜたり他の材料が加えられたり、そして調理後には汁気が残ることが多い。
へえ~~~! このほか【茹でる】(湯で煮る)という区別もあって、こういう調理法の表現から日本語の変遷や分布の仕方を想像するのも、おもしろいなあ。どうりで、広島出身のわたしにはヤップのタロイモは【煮る】んじゃなくて【炊く】じゃなきゃ、しっくりこないはずだわ。そういうわけなので、今後ともこのブログでは、イモやパンノキの実やバナナなど主食の調理法はすべて【炊く】でいきますので、どうぞご了承を!(笑)

下は田んぼで育つラックCyrtosperma chamissonis)、バスケットの中の右端のやつが収穫されたイモ、写真右のような田んぼで数年かけて親芋を育てて収穫します:

ところでマルラック、一緒に炊いて良いものだろうか?

答えはイエス。日本時代になって金属製の鍋釜が持ち込まれるまで、ヤップの煮炊きは土鍋だった。だから当時から、いろんな「主食材料」をその調理時間に応じて調整しながら、ひとつの鍋で同時に炊いていたようだ。とくにマルラックは調理時間にそんな違いはないので、同じ鍋に放り込んで炊くには、まったく問題ない。

もう当時の土鍋はないし、まして我が家の火は竈(かまど)の直火ではなくてプロパン・ガスだけど、さあ加熱開始です。

ヤップ式では芋の葉をぴっちりとかぶせて落し蓋代わりにするところ、あいにく家に芋の葉は無く、雨の中を代わりになる葉を外から取ってくるのもおっくうだったので、今回はひとまわりサイズの小さい鍋のフタを落し蓋にすることにしたズボラ・クッキングだけど...。

それでまず強火でグワ~っと煮立て、ガンガン湯気が上がって鍋蓋がぷくぷくしてきたところで、吹きこぼれない程度まで火を落とす。それから数十分、ときどき火と水加減を確認しながら放置...で出来上がり~♪

これが炊き上がった二種類の芋を盛り付けたところ⇒

手前の黄色が強いのがラック芋で、ビタミン・ミネラル・繊維質ばっちりの、ヤップの玄米的存在。奥のほうのがマル芋で、ややもっちり系だけど、こっちもしっかり腹持ちします。G嬢いわく、マル芋は同じ条件と環境で調理をしても、なぜか炊く人によって調理時間に差が出るもので、わたしはマルの炊き上げに時間のかかる人なんだとか。なるほど今回も、ラックとまったく同じ調理時間をかけたのに、マルの一部はまだ完全にアルファー化しておらず...(苦笑)。

基本的にはこういう主食の調理は「でんぷんを加熱によりアルファー化する」という行為だから、加熱のプロセスは米を炊くのとそんなに違わないはず。だからイモを直火で炊けるヤップ人は、教わらなくてもちゃんと米を直火で炊けるわけ。いまだに電気炊飯器でしかお米を炊いたことのない日本の方々、たまには鍋ひとつでご飯を炊いてみてはいかがでしょうか?(笑)


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よろしかったら人気ブログランキング地域情報 & にほんブログ村海外生活ブログにクリックをお願いします。


ヤップのマンタ:
http://yaplog.jp/mantas/
ヤップ島あれこれ:
http://yaplog.jp/suyap/
ヤップ島の旅案内:
http://www.naturesway.fm/index2.html
by suyap | 2011-10-11 12:31 | ヤップの食べ物 | Trackback | Comments(16)
夕顔物語
あるローカル産物の店先に、長さ50センチもあろうかと思われるトウガンがズラリと並んで、まわりに圧倒的な貫禄を見せていた。

サルルス(thalruus)というヤップ語の名前があるにもかかわらず、なぜか今では日本語由来の「トウガン」のほうが通じやすい不思議な作物、トウガン。いったいどういう変遷をたどってヤップに定着したのだろう?ヤップでは家の庭先にごく普通に植えられており、スープの具やデザートとして、日常的によく食べられる。そんなトウガン・レシピのひとつを、↓過去記事からどうぞ↓:

クール・トウガン
http://suyap.exblog.jp/9524128/

それにしても、もらったり買ったりするのも丸ごと一個このサイズだから、大家族でもいない限り入手にはちょっと気合が必要で...^^

この日はなにかウリ科系の野菜が欲しくて立ち寄ったのだけれど、トウガンに手を出すまでの覚悟は少し足りず、カボチャは最近よく食べ続けていたので、無難なところでユウガオにした。上写真の左端に見えるのがユウガオ、真ん中の白い粉をまぶしたように見えるのはやや小さめなトウガンの一品種で、右端はもちろんカボチャです。

ところでヤップではユウガオのことはユガワと呼ばれており、これは明らかにユウガオからきた日本語由来で、他にヤップ語系の名前は無いので、おそらく日本時代に持ち込まれた作物なのだろう。そんなユウガオには実の丸い品種と長い品種があるけれど、もちろんヤップでは干瓢に加工するわけでなく、両方とも同じように料理して食べている。丸いのも長いのも、トウガンよりも実がしっかりしていて煮崩れないので、いろんなレシピが楽しめる。

それで今回はこのユウガオを、まだたっぷりと冷凍ストックのあるタカセ貝と炒め煮にしてみることにした。

まず長いユウガオを横に三つに割って...う~ん、固い!(笑)

普通の台所包丁では手におえず、蛮刀を取り出してエイヤッ。さすがに、ユウガオがヒョウタンと同一種(Lagenaria siceraria)というのも、この皮の硬さなら納得できるなあ。それにしてもこの実、熟らせ過ぎだよぉ(笑)。


もうかなり熟しかけていたので、種と皮を取りのぞくと歩留まりがけっこう悪かったけれど、それでもしっかりと果肉を確保、解凍したタカセ貝も同じ大きさのぶつ切りにして...。

鍋にやや多めの油を熱して、ショウガのみじん切り少々とタカセ貝をまず炒め、そこにユウガオも加えてざっくり炒めたあと...。

...わたしの料理は、作っている最中に、よく思いつきで変更されまして...今回もはじめは順当にしょうゆ味をと思っていたのだけれど、材料を炒めているうちに、突如、そうだ、アレを使おう!とひらめいて...。

そしてアレとは、わがお手製の(しょうゆの実)もろみ味噌!日本へ行ったとき買いこんできたしょうゆの実こうじを、ちびりちびりと作り置いて楽しんでいる。なんたって発酵生活驀進中ですから(笑)。

それで、あらかた火の通った材料の上に、お手製の(しょうゆの実)もろみ味噌をちょこんと乗せて蓋をして、火を弱火の強くらいにして...。

約15分後、わくわくしながら蓋を開けて混ぜ合わせてみると...う~ん、たまらなく良い匂い、お味も大成功!!!

実はタカセ貝と、(しょうゆの実)もろみ味噌の相性の良さは、すでにバナナの花との炒め物でも実証済みで、今回はそれがユウガオとでも成功したというわけで、まずはめでたしめでたし、日本ならトコブシとかアワビとでも、きっと合うと思います(笑)。

ところでユウガオを食べて中毒するケースが、ごくわずかだけれどあるとか。原因はウリ科植物に特有のククルビタシンという苦味成分らしく、それはゴーヤの苦味成分でもあるのに、どうしてゴーヤは大丈夫で苦くもないユウガオで中毒が出るのか、わたしには理解できないけれど、とにかく「苦い」と感じたユウガオは食べないほうが良いそうだ。

幸い今までヤップのユウガオに苦味を感じたことはなく、誰かが中毒したという話を聞いたこともない。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よろしかったら人気ブログランキング地域情報 & にほんブログ村海外生活ブログにクリックをお願いします。


ヤップのマンタ:
http://yaplog.jp/mantas/
ヤップ島あれこれ:
http://yaplog.jp/suyap/
ヤップ島の旅案内:
http://www.naturesway.fm/index2.html
by suyap | 2011-10-01 14:52 | ヤップの食べ物 | Trackback(1) | Comments(7)
いまどきのローカル・フード
このタイトルのエントリー、久しぶりですね。週1回くらいの頻度でG嬢から届くローカル・フードは、どうしてもわたしの好物に偏ってしまって、毎回毎回、ラック芋にバナナの花にオオタニワタリじゃねえ...

と思っていたら、きょうは珍しく"オクラ"が入っていたので、早速ブログねた(笑)。上写真の右方の大きな葉っぱがそれだけど、ヤップには2種類の"オクラ"があって、日本でお馴染みの、あのオクラの葉ではないです:

どっちもオクラ♪
http://suyap.exblog.jp/4061946/

というわけで、この"オクラ"は、アオイ科ゼニアオイ属のフユアオイ(Malva verticillata)、あるいはオカノリ(Malva verticillata var.crispa)らしいけれど、どちらかというとフユアオイの線が強いのじゃないかとわたしは感じている。

アオイ科トロロアオイ属のオクラ(Abelmoschus esculentus)もこれも、ヤップではともに英語名の"オクラ"と呼ばれているということは、このフユアオイまたはオカノリがヤップに入ってきた時代は、そんなに昔ではないのかもしれない。もしこれがフユアオイ(冬葵子)なら、中国では大昔から薬としても使われているというから、これからヤップでも、食用のみならず薬用としても期待される植物だ。

ついでに本日はローカル・フードをもう一品ご紹介...というか、わが猫の額の畑から:

ヤップでもナッパと呼ばれている菜っ葉です(たぶん白菜?...暑いところでは結球しないらしい...たぶん)。

植えた覚えはないのに、この一株だけ勝手に生えてきて、しかも一番元気良く育ってくれて重宝している。外側の葉っぱを数枚ずつ、2~3日おきに収穫しはじめてもう1ヶ月、まだまだいけそうだ。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よろしかったら人気ブログランキング地域情報 & にほんブログ村海外生活ブログにクリックをお願いします。


ヤップのマンタ:
http://yaplog.jp/mantas/
ヤップ島あれこれ:
http://yaplog.jp/suyap/
ヤップ島の旅案内:
http://www.naturesway.fm/index2.html
by suyap | 2011-09-23 06:37 | ヤップの食べ物 | Trackback(1) | Comments(0)
カボチャとバナナの花で
大きなカボチャとバナナの花が手に入った。

ニンゲンの頭よりもでかいこのカボチャは、パンプキンパイにするような甘味の強いクリカボチャ・タイプではなく、水分が多くてあっさりした味のもの。わたしまだが小さかった頃のニホンでも、カボチャといえばこっちのほうが主流だったような気がするが、いつからクリカボチャ全盛になっちゃったのだろう...。

さてバナナの花とカボチャを見ていると、ワーッとたくさんの野菜を食べたくなってきて、ちょうどびっくり炊きした玄米ご飯があったので、急遽、カレーを作ることにした。入れる材料はタマネギ、ニンニク少々と、バナナの花とカボチャだけのベジ・カレー。

カボチャは皮付きのままで大きめのサイコロに切り、少量の油でタマネギ>ニンニク>バナナの花>カボチャの順に炒めて、水を差してひたすら煮込み、最後にカレールー(ここは手抜きで出来合いのもの)。煮込むときに昆布をひとかけ入れるのがわたし流かな(笑)。

ところで飯島一郎さんから教わったこの玄米のびっくり炊き、軽~くふんわりとした炊き上がりになるので、暑い地域にはぴったりで、カレーにもよく合った。原発震災のお陰で、ニホンでも玄米を食べる人が増えているそうだけど、玄米は体調や好みや目的に応じていろいろな炊き方を工夫すると、より美味しく楽しめて、最後には仙人になれるかも~♪なのです^^


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よろしかったら人気ブログランキング地域情報 & にほんブログ村海外生活ブログにクリックをお願いします。


ヤップのマンタ:
http://yaplog.jp/mantas/
ヤップ島あれこれ:
http://yaplog.jp/suyap/
ヤップ島の旅案内:
http://www.naturesway.fm/index2.html
by suyap | 2011-09-14 00:55 | ヤップの食べ物 | Trackback | Comments(0)
ギンガン・ジュースづくり
さあ、これからパソコンで仕事をしよう!と思っていたら、プツンと停電となった。水や電気なんていう「文明の利器」なんぞ、何の前触れもなく止るのが島暮らしの醍醐味だから驚きもしないけど、きょうは日曜日だから、復旧に時間がかかるかも。

そう思って、数日前に頂いたきり、先延ばしにしていたギンガン・ジュースづくりに取りかかることにした。ギンガンというのは、沖縄のヒラミレモン(シークヮサー)に近い柑橘類で、キンカンよりもうんと酸っぱく、ジュースはもとより、酢の物、サシミやサラダなどに、たいへん重宝するフルーツだ。とはいっても、ミカンのようにムシャムシャ食べるものではないし、腐りやすくもあるので、大量にもらったときなど保存に困る。

そこで時間があるときに、小さな実をひとつひとつ絞ってジュースにしておくと、何にでもすぐに使えて便利なのだが...直系3センチくらいの実を二つ割にして、レモン用の大きな絞り器の上でぎゅっと絞っていくのは、なかなか根気のいる作業である。たまたま停電で宙ぶらりんに浮いた時間でもなければ、おいそれと取り掛かる気にはなれない。

容量にして1ガロン(3.6リットル)入りのコンテナ一杯あったギンガンが、ジュースにすると500ミリリットルと少し。それでも酸味が強いから、ジュースにするには、20倍くらいに希釈する。さあ、これで当分のあいだ、ビタミンCの補給は大丈夫^^

このあともしばらく電気は回復しなかったので、こちらも懸案だった台所生ゴミの堆肥づくりに土をかき回したりしているうちに、そろそろ日も傾くころ(4時間以上も経って)、ようやくボッと電気が回復したのだった。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
よろしかったら人気ブログランキング地域情報 & にほんブログ村海外生活ブログにクリックをお願いします。


ヤップのマンタ:
http://yaplog.jp/mantas/
ヤップ島あれこれ:
http://yaplog.jp/suyap/
ヤップ島の旅案内:
http://www.naturesway.fm/index2.html
by suyap | 2011-09-11 23:43 | ヤップの食べ物 | Trackback(1) | Comments(4)