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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

suyap.exblog.jp

カテゴリ:シャコガイ日記( 4 )

すくすく成長

久しぶりに、マリーナ桟橋下にいる17個のシャコガイ・ベイビーたちと会ってきた。

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水温29度、透明度5メートル、下げ潮の時間帯で水はモヤッとしていた。ずいぶん長いこと放っておいたので、ケージには藻がたくさん付着していて、これじゃ、お日様の光が十分でなく、共生藻からもらえる酸素も少なくて、息ぐるしかっただろうねえ…ゴメン、ゴメン。

藻の間から中をのぞいてみると、なんと全員が、ますます一方の角に寄っており、くっつきもっつきになっていた。どうやら小さいやつは大きいやつの下敷きになっているようで、それらが生きているのかどうかも心配になって、藻をはらう作業を急いだ。

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それを迷惑そうに見ている、ケージのまわりの新しい住人たち。ケージの上にも下にも、中にまで自由に出入りしているのもいて、これならシャコガイたちも寂しくはないだろう(笑)。
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いちばん数の多いヒレナシシャコガイTridacna derasa)たちは、みんなすこぶる元気な様子。それぞれが好き勝手な方に向き、大きく口を開けていた。それにしても、ずいぶんと大きくなったなあ。
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こちらの角っこに元からいた3個のヒレジャコガイTridacna sqamosa)たちは、ヒレナシシャコガイの大群に押し詰められて窮屈そうだったけど、本来タフな体と精神(?)の持ち主なので、あまり気にしていない様子。その鮮やかな色とフリルのおかげで、ヒレナシシャコガイよりも大きく見える。
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そして心配だったのは、華奢で神経質な2個のシャゴウガイHippopus hippopus)たち。はじめはまったく姿が見えず、ケージの掃除を終え、くっつきあっているヒレナシシャコガイを引き離していると、ようやくその下から見つかった。うっすら口を開けていたので生きているとわかり、ひと安心。少しまわりをうろついて戻ってみると、このとおり、嬉しそうに大きく口を開けていた。


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by suyap | 2010-10-11 21:19 | シャコガイ日記

仲良しこよし

船底掃除のとき、すぐ近くのマイ・ベイビー、シャコガイたちの様子を見に行った。
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17個全部無事にすくすく育っている。でも5月に設置したときにはこんなにきれいに並べておいたのに、なんだかそれぞれの種ごとに、仲良しこよしができちゃったみたい。
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近くではサカナなのにいつも逆立ちして泳いでいるヘコアユたちがシャコガイ・ベイビーを見守ってます^^
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まずブルーが美しいヒレジャコガイTridacna sqamosa)はというと、4個いるうち3個までがケージの端に寄ってきて仲良しこよし。近くに小さなシャゴウガイHippopus hippopus)も1個だけ見えます(右端)。
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もう1個のヒレジャコガイだけ、ほぼオリジナルな位置から動かずひとりポツ然、上のほうに、もうひとつのシャゴウガイが、となりのヒレナシシャコガイTridacna derasa)に引きずられるようにやや位置を左に寄せている。
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さてそのヒレナシシャコガイ、総勢11個の大所帯だけど、それぞれが好きなもの同士すりすり寄り合ってる感じ(笑)。
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中にはやはり孤高を保ちたい(?)やつもいて、シャコガイ世界もいろいろ複雑なようだ。
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彼らには軸足があるので、狭いケージとはいえ動こうと思えば多少の移動はできるのだから、他のシャコガイに擦り寄らずにひとりでいるシャコガイも、それなりの判断か状況でそうなっているのだと思うと、いろいろその理由を考えたり想像をかきたてられる。シャコガイ・ウォッチがますますおもしろくなってきた。


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by suyap | 2010-07-06 22:32 | シャコガイ日記

新居に慣れて?

ヤップの北の方の国では、カンテイ・アパートの大規模なお引越しのあと、この方の初な(!)機密のレンガ三段重ねを、マリコん一直線牽制うろたえて、ただ拾いのような口に入れてしまったので、カメちゃん怒って部屋を飛び出し、とうとうガメラに変身しちゃったとか...、これでいよいよ、弱肉強食の政治と決別のため、最強技ウルティメイト・プラズマ発射となるか~~~ってね^^

ラ・ターシュに魅せられて:菅サン! ズルに専念・・カメは観念・・だそうですが・・アタシのキャリアを舐めちゃいけませんヨ! 亀井静香
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おっとっと、きょうはわたしのベイビー、シャコガイのお話なのでした...
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どこでもお引越しは大変ですが、先月28日にマリーナの桟橋下に引っ越してきた17個のシャコガイたち、すっかり新しい環境に慣れたようです。4個の↑ヒレジャコガイTridacna sqamosa)↑も、美しい外套膜を広げてくつろいでいました。
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なにより嬉しいのは、いちばんシャイなシャゴウガイHippopus hippopus)も、のびのびくつろいで見えたこと。まだ身体は一番小柄だけど、上品な色合いの膜をしてますね。いまケージにいるのはたったの2個ですが、これからの成長が楽しみです。
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そして、いちばん数の多い↑↓ヒレナシシャコガイTridacna derasa)↑↓ 地味ではありますが、ひとつひとつ個性的な色合いの外套膜をもっています。
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ときどき、余ったタンクのエアで潜って様子を見にいっているのですが、彼らを眺めていると時間の経つのを忘れます。いま水槽のクラゲを見るのが「癒し」として流行っているようですが、目下、シャコガイ・ウォッチがマイブームです...


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by suyap | 2010-06-12 16:01 | シャコガイ日記

シャコガイのベイビーがやってきた!

もう1週間ほど前の話になりますが、実はわたし、ベイビーを授かりました、しかも17…個も^^ シャコガイのベイビー!

a0043520_13105635.jpg独立間もない80年代後半から90年代前半にかけて、ヤップ州の海洋資源局(MRMD)では、パラオ海洋水産試験場からシャコガイのベイビーを何度か輸入して、その育苗生産を試みていた。これはベイビーを大きく育てて食べてしまうのではなく、それらを「親」として放精・産卵できるまで育て、彼らから産まれたベイビーが、やがてヤップ中のリーフに広がっていくことで、激減したシャコガイ資源を回復させようというものだった。

その後いろいろな事情で止まっていたシャコガイの種苗生産だが、今年の2月、ヤップの海洋資源局に、再びパラオから4000個の稚貝がやってきた。ベイビーたちはまず、海洋資源局の水槽でひと休み。

a0043520_13145226.jpg2月から今まで、酸素も入れてない水槽に、こんなに混み合った状態で置いてたのぉ…と口まで出かかった言葉を押さえつつ…(笑)

シャコガイ科(Tridacnidae)は2属からなり、その下にいろんな種があるが、そのうち育苗生産されているのは、主に成長が速く、かつ食用としても有用な(美味しい)種だ。今回ヤップにやってきたのは、

ヒレナシシャコガイTridacna derasa)↓
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ヒレジャコガイTridacna sqamosa)↓
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そして↓シャゴウガイHippopus hippopus)↓
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の3種。いずれも生後2年くらいのサイズ。

パラオ海洋水産試験場は、シャコガイの放精・放乱から受精、採卵、育苗まで行っており、稚貝を、地元や島外に出荷・輸出している。パラオに行っらぜひパラオ海洋水産試験場を訪れてみることをお薦めするが、シャコガイの育苗生産のプロセスは、下にリンクした沖縄水産試験場のPDFでもよくわかる:

シャコガイの種苗生産
http://www.pref.okinawa.jp/fish/suisihoukoku/iwai.pdf

↓こちら↓のサイトも、シャコガイの種類が写真入りで解説されてて楽しい。ただし筆者はアクアリストらしく、水槽で育てるのに適した「あまり大きくならない」シャコガイに、よりボリュームを割いているけど^^:

シャコガイのお話:シャコガイのなかまたち
http://neoaqua.web.fc2.com/aquarium/a/syakogai-2.html

a0043520_13162846.jpgヤップに住んで間もない頃から、わたしは妙にシャコガイと縁があった。当時、海洋資源局はヤップ州の各離島のリーフにも、4~5年物のシャコガイを置いていて、それらをスクーバで潜って計測する仕事を、わたしはひょんなきっかけから仰せつかり、1993年の2月から3月にかけて、ヤップ州のほとんどの離島を潜る機会を得た。とはいっても、各環礁のシャコガイを置いてある場所でひとり、延々とサイズを測って数を数えていただけだけど。それでも島によっては、スクーバダイビングで潜る「女」を初めて目撃した男たちも多く、(当時はわたしも若かったしねえ…)けっこう話題になったっけ…。

a0043520_13175833.jpgさて、過密状態で水槽に入れられていたベイビーたちが、やっとリーフに移されることになった。まだ小さいので、2.5センチ角くらいのワイヤー・ネットで作ったケージに砂利を敷いたものに入れて、潮通しの良い浅い礁湖に置いておく。そこで1~2年ほど大きくなるのを待って、再び離島に配布するという。5月末のある日、ルムング目先の礁湖にケージを置きに行く作業を手伝った。

a0043520_13314456.jpgここにはかつて、10年モノの大きなシャコガイがたくさん置かれていたが、度重なる台風と、シャコガイ・ドロボーのため、いまはひとつも残っておらず、今回のプロジェクトの第一陣として4月末に置いたケージが、淋しそうに横たわっていた。それにしても、砂地の礁湖にしては意外に藻の付着が速いし、サンゴ砂にも泥が混じっているし、昔とずいぶん様子が違うなあ…。

a0043520_13371562.jpg海洋資源局が90年代初め頃から使っているこの場所は、幼いシャコガイの育苗にはもはや適さなくなったのではないか… わたし自身が見続けてきたヤップのリーフの20年間の変遷を思い返しながら、ちょっと憂鬱になった。

とはいっても、潮位の関係で作業時間は限られている。一緒に行った海洋資源局のシャコガイ係Mくんと、早速、作業に取りかかった。

まず1ヶ月前に置いたケージを開けて、死んだ貝を取り除き、かぶった砂や藻を取り除き、生きている貝をきれいに並べ替える。
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ヒレナシシャコガイTridacna derasa)↑はわりと元気そうで、ケージの中を好きな場所に移動して、好きな格好で足糸を絡めていた。

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by suyap | 2010-06-06 15:04 | シャコガイ日記