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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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静かなクリスマス

a0043520_2327214.jpg12月10日の記事で、ヤップのクリスマス・イルミネーションが「電気代の高騰と経済不安から、今年は去年にも増して控えめ」と書いたけど、クリスマスが近づくにつれて、それは、「控えめ派」と「イケイケ派」の二手にはっきり分かれていることに気づいた。

「イケイケ派」は、4年前の台風援助バブル最後のキャッシュを顧客の財布から吐き出させることを狙っている小売業(まあ商売している本人達はそこまで考えてはいないだろうけど、台風マネーによる復興工事がまだ続いている限り、人々には細々でも小金は落ちているわけで...)

a0043520_2328858.jpgそして、その小金を手にした一部の超派手好き(笑)は...?コロニアを見下ろす高台にあるこの家→は、毎年、庭の木に派手な電飾を施すのだけど、ことしは去年より盛大な飾り付けになった。

わたしの予想に反して「イケイケ派」の電飾が増えた理由は、おそらく取り過ぎた電気代の還付を電力公社が始めたことも、大きく影響しているだろう。

a0043520_23284950.jpg←は、わが家の11月末支払い分請求明細書。今年の10月末分から還付が始まったので、これは2回目だけど、わたしはまだ電力公社に$1045.50もの「貸し」がある(笑)。今のままの消費量なら、今後1年以上は電気代を払う必要はなさそうだ^^。ただし、公社がそれまで燃油を買い続けられればの話だけど。

それだもんだから、あまり世界の情勢や将来のことを考えずとも、

a0043520_23292458.jpgとりあえず商売やってける小売業や庶民の一部は、「イケイケ派」に走ってしまったのだろう(笑)。

→は人っ子ひとりいないクリスマス・イブの某コインランドリー。街灯に照らされた店頭に輝く電飾も淋しそうだなあ...

a0043520_23295642.jpg←こっちも、誰も通りがからない某ベーカリーの店頭。店内のツリーがひとりぼっちで輝いていた。

かたや「控えめ派」なのは、観光産業全般だ。観光客の動きは、その観光客がやってくる国の経済状態をもろ反映する。バブルがはじけて日本経済がガタピシになった1997~98年にかけて日本人の入島数は半減し、やや回復してきたものの、以後もそんなに延びてはいない。一方、クリントン政権時代にイケイケ・ドンドンとなったアメリカ経済を反映して、90年代から911までくらいのアメリカ人観光客は、ほんとうに元気がよかった。

a0043520_23303376.jpg911以降、それにかげりが出てきたとはいえ、そんなに目に見えて激減とはいかなかったが、今年の秋以降、どんなに鈍感な者にもようやく大変化が見えるようになった。

本来、12月から3月にかけては、北米大陸やヨーロッパからの観光客でヤップは大賑わいのはずなのに、今年はアメリカ人客の予約が全く入らないという。ヨーロッパ経済もそんなに芳しくないので、ヨーロッパ人も伸びていないらしい。右上はアメリカ人経営のヤップ大手ホテルの遠景だけど、右手のホテル客室に灯りは見えない。船上レストランの、それも例年より控えめなイルミネーションが、かろうじて「営業中」であることを示している。

クリスマス・イブ午後9時30分、コロニアに6軒あるレストランでまだ営業していたのはわずかに2軒だった。今年の12月24日は連休初日だし、自前の豚やニワトリでご馳走を作って親戚縁者や友人が集い、クリスマス・イブを楽しんでいるローカル・ファミリーが多い。敬虔なクリスチャンを自認する者は、深夜のミサにそなえて忙しい。だから、レストランを開けて待っていても、ローカル客はほとんど期待できない。そこにもってきて島に滞在中の観光客が少ないとなれば、クリスマス・イブにレストランを開けておく意味がないわけだ。

そんなわけで、今年のヤップのホテル、レストランは、軒並み、クリスマス・イルミネーション「控えめ派」なわけだ。まあ、これから数年、ツーリズムにはあまり期待しないで、島で自給自足の生活を見直す時間を持てるのは、ヤップにとっては良いことだとわたしは思っている。

それは日本にとっても同じようで、田中宇の国際ニュース解説がこんな記事を上げた:
世界的な政治覚醒を扇るアメリカ
http://www.tanakanews.com/081224awakening.htm
 2009年から日本でも大不況が深刻化し、当分は失業したり減給したりして、日本人の生活も大変になるだろうが、この不況は日本人を対米従属から解き放ち、政治的覚醒につながりうる。日本にとって敗戦以来の大転換となりうる、政治的な好機がやってくる。
セイフティー・ネットが減退している今の日本で、実際に失業したり減給となって生活に困窮している人々にとっては大変な時代だけれど、どんなに切羽詰っても、どこかに必ず道があることを固く信じて、いのちだけは、どうか大切に。村野瀬玲奈の秘書課広報室のように、実際に困っている人たちの相談先をブログで紹介することも大事だと思った:
困った時の相談先 (ブログ「労働組合ってなにするところ?」と「反貧困でつながろう」から転載)
http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-1030.html
家族や個人がバラバラに生きている今の日本と違って、ヤップのようにまだ大家族やコミュニティに依存できる社会では、それはそれなりの生き難さはあるけれど、いざとなったら誰か彼かが面倒を見てくれるサという安心感は何ものにも替えがたい。そんな「他者」やコミュニティに対する甘え(あるいは依存心)の意味を、日本人はもう一度見直したほうが良いかもしれない。



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2008-12-24 23:06 | ヤップな日々
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