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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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アリンガノ・マイスが新しい就職先に向けて出航

a0043520_1112178.jpg去年の3月と4月に書いた記事、アリンガノ・マイスとホクレアがヤップに到着や、アリンガノ・マイスとホクレアがパラオにむけて出発に登場した、ハワイイ島のNPO・Na Kalai Wa’a Moku o Hawai’i(ナ・カライ・ワア・モク・オ・ハワイイ)が建造して、ヤップ州サタワル島のマウ・ピアイルグさんに贈られたファイバー・グラス製の双胴カヌーアリンガノ・マイス(Alingano Maisu)が、8月29日の夕刻、静かにヤップを出港していった。

去年の3月末にパラオに行ったアリンガノ・マイス号は、翌月再びホクレアと共にヤップに戻り(ヤップのホクレア号)、そのままコロニアのハーバーに係留されていた。このカヌーは、サタワルのマウ・ピアイルグさんに贈られたものだが、幅が狭く浅い裾礁が取り巻くサタワル島には接岸できない。そこでピアイルグさんの息子さんのひとりでヤップにいるセサリオ・ソーラルゥさんに管理がゆだねられていた。

ところで現パラオ共和国大統領は、失われ行くミクロネシア文化の復興にとても熱心で、去年3月末にアリンガノ・マイス号がパラオへ航海したときには、ヤップからパラオまで同乗したほどだ。そのときから話があったのかどうかは知らないが、ついにセサリオ・ソーラルゥさんを「アリンガノ・マイス号つきで」という条件で、パラオ・コミュニティー・カレッジ(PCC)の教官に招聘した。そこで9月の新学年度始めを前に、アリンガノ・マイスの回航となったわけだ。この航海に同行するために、パラオ共和国教育大臣とPCCの責任者が空路ヤップにやってきた。

a0043520_11124037.jpgセサリオさんは、ヤップのNPO、トラディッショナル・ナビゲーション・ソサエティ(TNS)の主要メンバーでもあり、ナビゲーションの教官でもあった。しかし今年の5月あたりから、サタワル島を含めたヤップ州離島のスタッフの姿をTNSで見かけなくなり、ツーリストを乗せるカヌーの運航も大きなカヌー造りも、ヤップ人のみでやっていた。

もともと伝統的なカヌー学校はそれぞれの島ごとに(あるいは島を越えた流派ごとに)あったもので、それらを一緒にしたTNSのような組織は、ちょっと現実離れしていたと思う。それぞれの立場からいろんな言い分があるだろうが、わたしのようなよそ者(そしていかなる立場の島外者も)、口を差し挟む権利はないと思う。4月上旬にあったTBSの世界ふしぎ発見の破廉恥な取材活動が、TNSにかかわる人々の間に波風を起こさなかったことを、ひたすら祈るのみである。この破廉恥番組と破廉恥取材については、近々、このブログで発表します。

セサリオさんとそのクルー、そしてアリンガノ・マイスに、ボンボヤージュ!


(PS)
今は風が緩やかなので、パラオ到着は9月2日ころと見込まれている。


関連記事:
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by suyap | 2008-08-30 11:08 | ヤップな日々
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