ヤップのような田舎に限らず、大都会の生活の中でも、何気なく道端に咲いてる小さな花に感動することがあるように、海の中でも同じようなことがあると思う。そこで今回は海中の地味~な道端の草、
ホヤ類について...
ところで
ホヤ類は、たいていの海洋生物図鑑でも一番最後に載ってて(それと対極が
カイメン類だ)、
脊椎動物のほうがより進化してるという信仰を持ってる人には納得できる配置のようだけど、実はまだ、よくわかってないことがたくさんあるんだって。だから、この地味~な生物を検索しようとしても、なかなか良いサイトが見つからない。そんなとき見つけたこのサイト、
The Dutch Ascidians Homepage by Arjan Gittenberger、なかなかお役立ちです。なんでオランダ人のホヤ・サイト?と思うけど、彼の研究フィールドが主に元オランダ統治領のインドネシア界隈であることを思えば、まっ納得です。
そこで最近ひそかに撮り貯めてたホヤホヤホヤ~たちを検索してみると...
いままでゲストにクラベラの仲間です~と紹介していた←このホヤが、ぜんぜん違った分類になっていた。
Rhopalaea circulata だそうで~す(恥)。ヤップでは水路の中で、ごくフツーに見られるホヤホヤホヤ~です。大きな写真は、こちらでどうぞ:
Rhopalaea circulata
右は沖縄でも見かける
チャツボボヤ(
Didemnum molle)、日本に生息しているので和名がちゃんとついているのだろう。よく見かけるサイズはだいたい1センチ前後なのだけど、ヤップではときどきこれが巨大化して、6から7センチにもなることがある。とくに水路の中の濁ったところで肥大してるのが多い気がする。また、
チャツボボヤには、こんな変わった性質も:
太陽エネルギーを取り込むチャツボボヤの仲間
大きな写真は、こちらでどうぞ:
Didemnum molle
(追記)
上の写真の種を
Didemnum molleとしたけれど、どうやらチャツボボヤには2種類あるらしい。 すなわち:
大きいくなるもの>Didemnum molle(Urn ascidian)
小さいもの>Atriolum robustum(Lesser urn ascidian)
この2種の違いがはっきりわかる決め手はサイズみたいだから、上のは
Atriolum robustumの可能性が高い。
ちょっと地味系ですが...に明らかな
Didemnum molleをアップしました。
さてさて下は本日のハイライト(笑):
その名も
Ecteinascidia bandaensis、和名はまだ無いようだ。実はこれが最近あちこちの岩にたくさん付着してて、どれもだいたい5ミリ以下のサイズだけど、けっこう気になっていた。だから、
The Dutch Ascidians Homepageで同じものを見つけたときには、嬉しかったなあ... とってもシックなホヤホヤホヤ~です。わたしの下手な写真よりも、こちらの大きな写真でどうぞ:
Ecteinascidia bandaensis
ついでにもうひとつボケボケ写真を...
これも
The Dutch Ascidians Homepageで正体判明、嬉しさのあまり恥を忍んで載せちゃった...(笑)。
Didemnid morph、
こちらの記事でムカデミノウミウシが乗っかってるのが、このホヤ・ベッドです。もうちょっとマシな写真はこちらでどうぞ:
Didemnid morph
いや~、海中道端のホヤホヤホヤ~を見つけるの、面白いですね~!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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