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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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水のお話

なんてタイトルにすると、自Endな方々の中にはドキリとする人がおられるかもしれないが、まあそーいうこたあ、どうだって良い(笑)。油とくれば次は水でしょうって訳で、

水のお話_a0043520_19353217.jpgヤップの水商売のお話なり~!
2年くらい前にフィリピン人が創業したDrops of Lifeというヤップで初の水屋は、この島のホテルやレストラン、われわれ観光業にとって画期的なサービスを提供してくれている。

蛇口をひねれば(ほんとうは身体によろしくないのだけど)とりあえず「飲める」水が出てくる日本と違って、ヤップの水道システムの中で、「飲める」地下水源から供給しているところは限られている。ほとんどのホテルやレストランがあるコロニア近辺の水は、深さ数メートルの溜池が水源で、大雨の後には茶色に濁るこんな水を口にするようなローカルは誰もいない。ホテルやレストランは自前の浄水器を設置したり、地下水を遠くまでもらいに行ったり、一般家庭では基本的に天水(雨水)を貯めて飲用としている。

今の家に引っ越してくるまで天水桶のある家に住んでいたので、わたしの生活も歯磨き以外で口にする水は天水だった。引越し後は、Drops of Lifeができるまで、新しい家の大家さんにトヨと天水桶の設置をしつこくお願いしながら、つてを頼って地下水をもらいに行く生活になった。

水のお話_a0043520_1936527.jpgそれらがこの水屋さんのお陰で一気に解消!でっかいフィルターを10本も使って泥水の水道水を浄化し、酸素まで通した美味しい水が、1ガロン(3.6リットル、写真右)たったの50セント、5ガロンなら2ドルで手に入る(ただしコンテナは自前)。それまでは、ツアー用の水も高価なフィルターを使って天水をろ過していたのだけれど、こっちの水のほうが手軽で安く手に入る。






水のお話_a0043520_19364334.jpgそれで安心してしまって、いまだにトヨも天水桶もつかない家のことを忘れてしまいがちだけれど、これは次の旱魃が来るまでに何とかしないと大変だ...

ところで水屋の看板の下に、おもしろい記事が貼ってあったので読んでみた。アメリカのペプシコ(PepsiCo,Inc.)社が、米国監督機構「コーポレート・アカウンタビリティ・インターナショナル(Corporate Accountability International)の勧告を受けて、同社製のボトル飲料水Aquafina(アクアフィーナ)の水源が水道水であると発表しラベルを変更することにした-という去年の夏頃の記事である。日本語で検索してみると、反中国政府&法輪功プロパガンダ・サイトの大紀元時報に、そっくりまんまの記事が翻訳されて載っていた(ちょっと日本語がおかしいけれど):
ペプシコ社、瓶詰め水製品は水道水由来
http://jp.epochtimes.com/jp/2007/08/html/d34758.html

水のお話_a0043520_19583567.jpgそれにしても、なんでまた店先にこんなニュースを、ぺラッと何の説明もなく貼っているのだろうか。黄色く変色しかけた紙から、ずいぶん長いこと貼られてある様子だが、今まで全く気が付かなかった(笑)
ほうら、Aquafinaだってうちと同じ水道水だよ!
この記事にも書いてあるとおり、ボトル飲料水を買って飲むのはゴミを増やして環境破壊につながるよ!
という啓蒙を含めた宣伝かな、とも思ってみたが、この記事のシメは、消費者は健康や味ではなく便利さからボトル飲料水を買うという評論家の分析で終わっているのだから、インパクトは弱いなあ...

ヤップの商店にもAquafinaを含めた世界各国からのボトル飲料水が並んでいる。最近ちょっと憤慨したのは、「デング熱を媒介する蚊の住処をなくしましょう-全島掃除デーを設けたので、その作業に従事する政府職員に飲み物とスナックを提供していただきたい」という寄付の依頼状。欲しいものはボトル飲料水とサンドウィッチバッグに小分けされた衛生的なサンドウィッチと明記されていた。ゴミを拾いながらゴミを増やしてどうするよ-というツッコミをうちのスタッフにぶちまけて、今回の寄付はパス(笑)。そうそう、去年の10月頃にピークを迎えたヤップのデング熱も、貿易風の季節を迎えて収束に向かっている模様、こんな時期にデング熱デーを設けるってのも、どこの行政でもよくある話デスネ。

最後に、全く種類の違う2つの「水ビジネス」を扱った興味深い記事をご紹介:
水ビジネス多国籍企業
http://www.psi-jc.jp/topics/2003_03water_forum/
siryo/takokuseki/takokuseki.htm
民間セクターが保証なしでサービスを提供できないのであれば、その仕事は明らかに公共セクターのものである。
『アメリカの水ビジネス』
http://mbaholder.chu.jp/main/column/column.html
いつの間にか日本でも、水道事業に民間企業の参加を認める法改悪がなされているらしい。一方「水道」ボトル飲料水も日本上陸を果たしているとか?

##日本への旅には、今度からちゃんと携帯用水フィルターを持って行くことにしよう。


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wildlife/news/2007/20071003.htm
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水のお話_a0043520_13544829.gif柏崎刈羽原発の運転再開は危険です!

水のお話_a0043520_116104.jpgもし、世界貿易センターに激突したのは民間航空機ではなかったら?世界貿易センターが爆破解体されていたら?ペンタゴンにボーイング757型機は激突していなかったら?93便が撃ち落とされていたら?

『911の嘘をくずせ ルース・チェンジ・セカンド・エディション』

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http://video.google.com/videoplay?docid=
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http://store.globalpeace.jp/index.php?main_page=
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by suyap | 2008-01-20 19:31 | ヤップな日々
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