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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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ビーチでピクニック!

a0043520_972120.jpgやって来ました、ファニフ地区Y村の、とあるビーチ!

ヤップ島の海岸線の9割はマングローブで覆われているので、このような砂浜で遊ぶのは、マングローブに覆われた村の子供や大人には嬉しいらしい。今年の弊社恒例スタッフ忘年ピクニックはそういうスタッフ家族の意向を汲んで、つてを頼んでこの浜になった。ここは島の西側に面しているので貿易風の影響を受けず、お天気にも恵まれて浜遊びには最高のコンディションだった。

先週わたしがローカル・ポーク片足60ポンド(約28kg)を確保した時点から、チョメタマリビヤンら男衆の燃え上がり様は尋常ではなくかった(笑)。お陰でその後ポークに関しては何の心配もする必要はなく、きょう、いろいろなレシピになって運ばれてきた^^

11時に現地集合(時間厳守)というお触れが上記3人より出され、タマちゃんからは朝8時にいまビーチに視察に来ているぞーと電話が入り、こりゃ遅れたら大目玉くらうなあ…と、あせって12時にビーチに着いてみたら、わたしが一番乗り(爆)。ほどなく2家族2独り者2飛び入り、大人16人子供14人が続々とやって来たわけだが、大人2人子供3人のデフギン一家が急用で来れなくなったのは残念だった。こういう場所に慣れない外国人を招待すると、わたしもまわりも気疲れするので、今回は在住ニホン人のご招待は一切ナシにしました>悪しからず。

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到着するなり小さな子供たちは一目散に海へ駆け込み、写真右の小屋は彼ら+お守役の若い女子らのアジトと化した。大人たちは自動的に奥まった場所にある写真左の小屋を占拠し、年かさの子供らに命じて車から荷物を降ろす。

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どこのアウトドア活動でも、バーベキュー・マスターというか火守名主火付け奉行というか、火起こしからバーベキュー全般をひとりで仕切る奴が出てくるものである。うちの場合は毎回チョメがそれ。到着するなり無言で周囲の枯れたココヤシの葉を集めて鮮やかな手つきで束ね、活動開始から5分もしない内にドラム缶のバーベキュー・ピットは勢い良く炎に包まれた。右の写真の焚きつけのヤシの葉束の上に乗っているのは、タマちゃん提供の乾燥したコプラの殻。強力な火力で燃え上がる、ローカル生活には欠かせない燃料だ。

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コプラの強力な火力がひと段落したところで、2日前にカットされて一度ボイルされ、昨日から一昼夜ローカル・レモン、タマネギ、ショウユに漬けこまれたポークの切り身が並べられる。右の写真は買ったばかりの後ろ足片側部位。ローカル・ポークは半分以上が脂身なので、バーベキューにする前に少量の水で一度湯で(ここで取れるラードもキープ。今回ラードはポークのプロセスを担当したタマ家が役得としてキープしているはず。女たちが焼係を担当するのを監督するチョメの真剣な後姿(写真左)をご覧あれ。わたしが手伝おうとするとアウト!だって。そうです、わたしじゃ猫の手にもならないでしょう…(笑)。

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そこで子供らはどうしているかと巡回すると、アジト(左)の中では若い女子らがおしゃべりに花を咲かせ、小さい子供らはみんな海の中、あるいは、あちこちで壮大なお城を建設中(笑)。

この時点でピクニックは完全に3つのエイジ・グループへと分化を遂げていた。ひとつはバーベキュー・ピットのそばの小屋で大人の場。ここでは大人の会話がはずみビールの空き缶が増えていく。まだ20代のG嬢はこのグループに入れない。彼女の一家は40代後半の母親と妹2人弟1人従妹1人に妹らの子供3人で来ていたのだが、ここに参加するのは彼女の母親だけである。

a0043520_9212649.jpgG嬢の妹ら(3人の幼児の母親たち)が同じ年代の女子どもと話に熱中している間、面倒見の良い長女のG嬢は幼い甥っ子姪っ子の世話でてんてこ舞い(写真中:ヤップでは子供も大人も服を着たまま海に入ります)。

a0043520_921584.jpg可愛そうだったのは高校生のG嬢の弟で、早朝から遠くの水場まで洗車に行き(母親や姉たちから、どうしてビーチに行くに車を洗う必要があるの?と言われながら)、ついでに自分も洗ってくるほど意気込んできたのに、同年代の女の子どころか男子もおらず(ということはシャイな彼には話し相手も行き場もなく)、ずっと車の中でラジオ・ミュージックを聞いていた。

a0043520_9223858.jpgだんだんオイシイ匂いがビーチを包み、どこからかワンコまでやってきて、子供らもだいぶんお腹を空かせてきたようだ。用意した肉の7割ほどが焼きあがったところで、大人グループの女らから、そろそろ食べ物を配りましょうと声がかかった。

由緒正しく育ったヤップ人の美点のひとつに口のきれいさがある。ビールを飲みながら、わたしのお腹はとっくの昔からクウクウ鳴っていたのだが、おいしそうな匂いをさせてどんどん焼きあがっていく肉をつまみに来る奴なんかひとりもいない。大人らはひたすらビールを飲んで話に花を咲かせ、子供らはひたすら遊びまわり、若い女子らは花を摘みながらおしゃべりに興じて、延々と食べ物が取り分けられる時を待つ。実は食べ物が取り分けられる前までのプロセス(おしゃべりなり、スピーチなり)がパーティの目玉であって、オモシロクないお仕着せのパーティなんかだと、食べ物が取り分けられた途端にみんなサーッと帰ってしまうという現象も起きる(笑)。

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さあ、いよいよ食べ物が配られる時間だ。大人の女たちが若い女子らを呼び寄せ、それぞれのファミリーが持ち寄ったサラダ1品と主食1品ずつ、それにタマちゃん家が気張った他のポーク料理数品、男衆が捕ってきてピナが揚げたサカナなどが並ぶフード・スタンドの前の配置につき(写真左)、まず子供らが順番に並んでお皿をもらう(写真右)。今回は子供から先に食べ物を配り始めたが、フォーマルなパーティだと、もちろん席次順である。子供のあとは大人の小屋で飲んだくれている男衆の皿を、それぞれのカミサンやそれに準ずる女がよそって配る(こんな習慣を簡単に男尊女卑なんて言わないように。一家の陰の実権はカミサンのほうにあったりするんだから-笑)

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それはさておき、集まったレシピを見てみよう。まずは元祖ヤップの主食たんぼのタロイモ・ラック。丸ごとやら(↑写真左)、切り分けたものやら(↑写真右)、

a0043520_1013217.jpgややや、誰だ、人口着色料ゴッテリのタピオカ餅とラック芋を用意したのは…?(←写真)。

今回は文書で持ち寄りフードの指定をしなかったから、主催者であるわたしの方針をよく理解しない家族の中には、まだ平気でこんな毒物を使ってしまうのがいる(悲)。(次回への反省点その1

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次は手の込んだヤップ風チマキ。↑左が切り分ける前で、↑右が切り分けた中身。色の白っぽいのは炊いたタイヘイヨウグルミ(ヤップ語でブオイ)を削ったものとコプラ、黄色っぽいのは炊いたラック芋を削ったものとコプラで、これらをリチと呼ばれる葉でチマキ状に包んで再び茹でたものだ。

a0043520_10152751.jpgこちらはサラダ3種。まず写真左はカンクン(空芯菜)のキムチベース和え、ヤップで一般的な野菜カンクンをさっと茹でて桃屋のキムチベースで和えてある。
a0043520_10242087.jpg写真→はヤップならではのパパイヤのキムチ、青いパパイヤを細かい千切りにして軽く塩を振って絞り、やはり桃屋のキムチベースで和えてある。
a0043520_10163511.jpgそれに左のマカロニ・サラダ。マカロニが水分を吸ってくれるので、野菜をマカロニとミックスするサラダは、こういう集まり料理に便利だね。

わたしが主催する集まりでは、できるだけ使い捨て容器を使わないローカルな食材にこだわるをモットーにしている。これも書面のお触れを出さなかったわたしの落ち度だけど、パパイヤ・キムチがサンドイッチバッグに小分けされていたり、ローカル食材が何も入ってないマカロニ・サラダが出てきたのは残念だった。(次回への反省点その2

a0043520_10171083.jpgこちらの3品はタマちゃん家作製のポーク料理なり~♪

まずは写真→の豚足入りカレー風味と、
a0043520_10174656.jpg←八宝菜風、ポーク以外はふんだんに輸入野菜が使ってありますなあ(笑)。
a0043520_10181875.jpgそして、こちら→は豚足の揚げ煮醤油風味。

それにしても片足腿肉そっくりを裁断、ボイルから始めて大仕事だっただろうなあ…(いくらラードやクズ肉の役得付きとはいえ)。実はタマのオクサンは、両親が2人とも病気で倒れて里帰り中なのだ。だから今回これらの料理に奮闘したのはタマシスターとそのオットさんなのだ。ありがとう!

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そしてこちら(写真左)が焼きあがったバーベキュー・ポーク。バーベキュー用のでっかいフォークをわたしが忘れてきてしまったので、急遽パパイヤの軸で作った即席のフォークと刷毛がついてます。右はサカナのフライ。40匹近いサカナのウロコと内臓を取って油で揚げるのは、やはり相当の手間だったろう。ピナ、ありがとう!

a0043520_10195740.jpgそして、わたしのところに来たお皿がこれ。写真じゃわからないけれど、お皿は標高15センチくらいまで食べ物で盛り上がってます(笑)。できるだけ使い捨て容器を使わないがモットーの弊社では、食べ物は普通のお皿に取り分けて、フォークも提供しませんので手食でどうぞ(笑)。

今回初めて参加したG嬢の弟は、今どきのヤップでは稀有なこういう方式に驚いたらしく、姉ちゃん、どうしてスーはフォークも出さないんだい?と聞いたとか。対してG嬢は、だって使い捨ての皿やフォークはゴミを増やして、島の環境を壊すばかりでしょ?といなすと、なるほど、良い考えだと納得したそうだ。G姉ちゃん、あんたは弊社スタッフの鏡です!

それはさておき、ヤップ(+ミクロネシアの島々)のパーティでは、食べ物が取り分けられると、再びそれぞれが属するエイジ・グループごとに分かれて食べる。というか厳密には、大人のグループはその場では本格的には食べない。取り分けられた食べ物を、そそくさと自分の容器に移し変える者、ビールのつまみにする分だけ手元に置いて、あとは早速自分の車にしまう者、子供の食べ残しをせっせと寄せ集める親たち(笑)。そして延々と大人の話は続き、累々とビールの空き缶が増える…。そんな中で黙々と食べ続け、もらった皿のほとんどを平らげたのはわたしだけ。だって、お腹が空きすぎてはビールが飲めない体質なんだもん(笑)。

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by suyap | 2007-12-30 23:05 | ヤップな日々
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