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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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[辺野古]ジュゴンが環境省レッドリスト「絶滅危惧ⅠA類」に

[辺野古]ジュゴンが環境省レッドリスト「絶滅危惧ⅠA類」に_a0043520_1113329.jpgすでに新聞や他の媒体でご存知の方も多いと思うが、8月3日、環境省はついにジュゴンをレッドリストの「絶滅危惧ⅠA類」として追加した。
環境省:哺乳類、汽水・淡水魚類、昆虫類、貝類、植物I及び植物IIのレッドリストの見直しについて
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=8648
(別添資料1)哺乳類のレッドリスト
http://www.env.go.jp/press/file_view.php?serial=9941&hou_id=8648
絶滅危惧ⅠA類というのは、ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種ということで、絶滅野生絶滅(飼育・栽培下でのみ存続している種)に次ぐ位置づけになっている。
(写真は環境省より)

[辺野古]ジュゴンが環境省レッドリスト「絶滅危惧ⅠA類」に_a0043520_1520869.gifジュゴンはすでに国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストには2004年版から絶滅のおそれの高い「危急種」(VU)として記載され、日本でも、水産庁のレッドデータブックでは絶滅危惧種、日本哺乳類学会のレッドデータブックでは絶滅危惧種、沖縄県のレッドデータブックには絶滅危惧IA類として登録されていたが、なぜか、環境省だけが今まで拒んでいた。それは、日本でジュゴンの生息が観察されるたったひとつの場所、沖縄県北東部海岸の辺野古崎一帯に、日本政府と米軍は、米軍普天間基地の移設と称して、実は一大軍事基地(新基地)を建設しようとしているからだ。
WWF Japan:ジュゴンの危機
http://www.wwf.or.jp/activity/wildlife/dugong/threat.htm
上記サイトをぜひご覧ください。右上の沖縄のジュゴンマップも同サイトからお借りしました。 緑色がジュゴンが一年中生息していると思われる海域、黄色が目撃頻度が高い海域です。

一方、辺野古では、ますます強圧的な違法な事前調査が強行されており、小池防衛相、高市沖縄担当相という女の風上にも置けない目立ちたがりなだけのノータリンが、仲井真沖縄県知事や名護市長を手玉にとってもてあそんでいる。
なごなく雑記:新基地建設=危険な商談の展開予想
http://miyagi.no-blog.jp/nago/2007/08/post_8600.html
リーフチェッカー’さめ’の日記:サンゴ、ジュゴン
http://shark.ti-da.net/e1682367.html
元環境大臣&現防衛大臣コイケユリコが、過去に何をほざいたか、そして、これから何をほざきまくるか、注意を怠らず、ひとつひとつ、論破していかねばなりますまいぞ!

では、コイケユリコ氏の7色に変わる口先を、ちくっと復習しておきましょうか:




★2004年11月9日、環境大臣として、衆院環境委員会で社民党東門美津子氏に答えて:
生態などの保護対策に必要な情報を収集した上で関係者の理解を得ることが重要だ。国内希少野生動物種の指定に向け必要な検討を進めていきたい
(ソース)
2ちゃんねる:【生物】種の保存法:ジュゴンの国内希少種指定に前向き=小池環境相[041110](琉球新報2004/11/10配信記事より)
http://news16.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1100076188/
きっこのブログ:ジュゴンよりも戦闘機?
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2006/04/post_80e2.html

★にもかかわらず、ジュゴンは2005年の環境省レッドリストには載らず、あげくの発言が
辺野古沖のジュゴンは北限とされていたが、地球温暖化で北限はどんどん上がっている
(ソース)
きっこのブログ:ジュゴンよりも戦闘機?
http://kikko.cocolog-nifty.com/kikko/2006/04/post_80e2.html

★そして2007年8月3日、閣議後の防衛大臣会見で:
防衛省:小池大臣会見概要
http://www.mod.go.jp/j/kisha/2007/08/03.html
Q: 昨日、仲井真沖縄県知事と会われましたけれども、普天間移設についてはどのような話をされたのでしょうか。

A: 昨日は、私が先だって沖縄を訪れたときに知事のお見舞いに伺った、その返礼としてお越し頂いたということでございます。もちろん、普天間移設の課題、そしてその代替地の問題についてはずっとやってきていることでございますので、お互いに一致しているところは、「早く進めていきましょう。」ということであって、またこれからどのような形で沖縄県、名護市のおっしゃっている具体的なところがなかなか分からないので、実は対応に苦慮しているところもございます。今後も地元自治体と連携を取りながら、早期にまた的確にわが国の抑止力と、それから沖縄の環境を守るという幾つかのファクターをなんとか考え合わせたものにしたいと思っております。また、前にも申し上げましたように前環境大臣として、沖縄の地域の珊瑚をどうやって守るのか、珊瑚のセンター等もございますし、昨日もラムズフェルド国防長官が「ジュゴンから訴えられている。」というお話等させていただきました。ジュゴンが生息する北限だと言われているところでありますので、この環境ということを、沖縄がより守る方向にいかないので、「どうされるのかな。」というのが私の考えであります。そういう意味で、環境の取り組みを是非盛り込んだ案についてご理解を賜ればと思っております。
それが、RBC琉球放送のサイトではこうなっている:
 普天間基地のキャンプ・シュワブへの移設を巡り、県と名護市が滑走路を沖合いへずらすよう求めている事について小池百合子防衛大臣は「なぜ環境をより守る方向に行かないのか」と述べ県などの対応に疑問を呈しました。

*小池百合子防衛大臣コメント*
ジュゴンが生息する北限だといわれているところですので、この環境ということをですね、
沖縄がより守る方向に行かないでどうされるのかなあ、というのが私の考えであります。

 3日、閣議後の会見で小池防衛大臣は日米が合意した滑走路の位置を県と名護市が沖合いへずらすよう求めている事について現在の政府案よりもサンゴやジュゴンへの影響が大きくなるとして県などの対応に疑問を呈しました。
 2日おこなわれた会談で仲井真知事は沖合いへの移動と普天間基地の3年以内の閉鎖状態を求めていました。
 小池大臣は3日の会見で「対応に苦慮している」とも述べており、政府と県、名護市との溝は深まっています。
小池防衛相「なぜ沖縄の環境まもらぬか」県の要望に疑問
どうやら、こんな構図が見えてこないかな?

沖縄県&名護市の新基地誘致派:
いちおう騒音軽減にもなるしぃ、より土木工事の受注も増えるしぃ、V字型滑走路への基本合意まで譲歩したんだから、滑走路は沖合いに移動してもらわんと困る。
県知事、市長としても地元への面目まるつぶれだ。

政府・防衛省:
ほうら、ジュゴンはすでに環境省レッドリストに載った絶滅危惧種だぞ。
ニホン政府は、希少動植物の保護政策をちゃんとやってますよ>外国向け。
だから、ジュゴンが餌を食べに立ち寄る可能性のある沿岸に、基地はつくらない。
沖縄県と名護市の反対要求は、間違っている。
↑ ↑ ↑
ここんとこ、がんがん、プロパガンダしてね by コイケユリコ

かわりに、沿岸にどーんと新基地つくりゃ、ジュゴンの餌場も破壊されないし、あたしとニホン政府は環境への配慮をしたことになるのよ! by コイケユリコ

そして、そのまわりを、高市のオバサンがごちょごちょ動きまわっとるわ:
東京】内閣府沖縄担当部局は三日までに、二〇〇八年度予算概算要求に北部振興事業費を盛り込む方針を固めた。高市早苗沖縄担当相は同日午前の閣議後会見で、同事業費を継続する条件の「普天間飛行場の移設に係る協議が円滑に進む状況」が崩れていないとの認識を示し、予算要求に強い意欲を示した。

 高市沖縄相は「代替施設の受け入れ、現況調査に同意いただき、調査が進められている。私と地元、小池百合子防衛相と地元の関係者間の調整も継続している」との見解を示し、予算要求ができる状況にあるとの考えを示した。
沖縄タイムス:北部振興 予算要求へ/高市沖縄相、強い意欲
防衛省が07年度北部振興事業費の一次配分に難色を示しているのに、来年度の要求とは違うと言ったそうな。予算がついても、それが下りるとは決まっとらん、ということだね。

こんな子供だましのアメとムチで、ヤマト(日本)の政府はウチナー(沖縄)の人々をいたぶりまくっているわけです。

こんなもんに騙されちゃ、いけない!

まず、滑走路を数百メートル沖合いに移したところで、ジュゴンや、サンゴや、ニンゲンや、その他もろもろの生物への被害が減るわけじゃありません。

とくに、繁殖能力の低いジュゴンにとっては、藻場の減少、騒音、赤土は、生存への決定的なダメージになります。これは沿岸案でも、沖合い案でも一緒です。

ジュゴンの明日はわたしたちの未来!
普天間基地の移転に名を借りた新基地建設によって、儲かるのは大企業、政治家、ヤクザ、そのおこぼれに群がる地元土建業だけ。それも一時的なものです。みんな自分の懐だけ見て未来が見えてない。それで仕事の口が増えるからといって、大事な海と土地を引き換えに渡したりしたら、地元の庶民は、もっと悲惨です。

このまま日本がアメリカ追従でいくと、その新基地から外国に人殺しに行く日本兵が飛び立つかもしれない。あげくには、沖縄や日本国民が攻撃の対象になるかもしれない。だいたい、国を守るだの、国防の要だの、沖縄を含めた日本の土地に暮らす人々が、みんな平和で豊かな気持ちを持って暮らしていくのに、ほんとうに軍事基地が必要なのだろうか?そういう議論すらない国防論は不毛です。

基地建設とその稼動にともなう騒音、環境劣化、希少生物の絶滅は、そのままヒトとしての生存を脅かす。こんなものを、絶対に許してはなりません。

ヤップ人やヤップ在住アメリカ人に辺野古の話をすると、みんな一様に驚く。「海兵隊はグアムに引き上げるんだろ?なんで沖縄に新しい基地を作るんだ?」って。

(おまけ)
上記2007年8月3日のコイケ防衛大臣会見の発言:
昨日もラムズフェルド国防長官が「ジュゴンから訴えられている。」というお話等させていただきました。
おっと~~~
昨日?
ラムズフェルド国防長官?(任期は2006年12月18日まで)
記事元は防衛省:
小池大臣会見概要
http://www.mod.go.jp/j/kisha/2007/08/03.html

でもその後、発言の主旨がわかったので、こっちも読んでね:
[保存]2007年8月3日小池防衛大臣会見@防衛庁
http://suyap.exblog.jp/5968780/

まっ、そんなこともアリーナで、どうも新基地建設をわっせわっせとプッシュしているのは、もしかしたら、アメリカ~じゃなくて、ニホン側のような気がするんだけど...

そんなこんなを視野に入れながら、これからも、しっかり見張って行きましょう。


[辺野古]ジュゴンが環境省レッドリスト「絶滅危惧ⅠA類」に_a0043520_0462420.gifジュゴンの明日はわたしたちの未来!
WWW Japanでは、辺野古の海でよく目撃されるジュゴンの名前を募集しています。
沖縄の海にすむ、野生のジュゴンの名前を大募集!
http://www.wwf.or.jp/activity/wildlife/dugong/news/20070725.htm

アザラシのタマちゃんがあれほどの人気と同情を集めたのなら、沖縄で絶滅の危機に瀕しているジュゴンにも同様のことが起こってもおかしくないはず。

ジュゴンの明日はわたしたちの未来!
辺野古の自然とジュゴンと平和のために署名をお願いします。
ジュゴンを守るための環境アセスを!
Call for a Sound and Transparent EIA to Save the Okinawa Dugong




最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2007-08-04 23:08 | ヤップでつらつら政治など
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