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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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[辺野古]海自導入ほんとうの目的は?(追記あり)

[辺野古]海自導入ほんとうの目的は?(追記あり)_a0043520_0462420.gif辺野古に海上自衛隊が導入されることになったと聞いたときから、ずーっと考え続けていることがある。それは、なぜ、海自?という、単純な疑問だ。
(バナーは「雑談日記」SOBAさんからお借りしてます)

もちろん、最高司令官としてぼくの軍隊を動かしたくてしようがないアベシンゾーくんとキューマくんだろうけど、非暴力の市民に対して、ここまでやるほど、ホンマのアホ馬鹿かいな?
(やっぱり、ただのアホ馬鹿かもしれないという予感も含みつつ)

もし、ただのアホ馬鹿が突っ走っただけなら、自分らは軍を動かすという快感とともに、環境アセス法違反の防衛施設庁&政府の非をただしている非暴力の市民を、「悪」と世間に印象付ける効果も狙っているのだろう。

でも、それだけなら、機動隊&海上保安庁の大々的な導入だけでも良かったはず?
(軍を動かすという彼らの快感は遠ざかるけどね)

もしかしたら、
掃海母艦「ぶんご」に所属する潜水隊員の特殊技能あるいは装備を必要とする、何か別の理由があったのではないか?
海上保安庁にも、映画海猿で有名になった海難救助隊がいるから、おそらくダイバーだけの問題ではなく、特殊技能&装備の問題ではないか?

あつこばさんのところで気になるニュースを拾った。
自衛隊は、なぜ夜中に作業を終わらせたのか?
http://atsukoba.seesaa.net/article/42212863.html
 



引用の孫引きになるけど、以下にコピペします。
昨日の毎日新聞での報道からです。
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070518dde001010033000c.html
------------------------------------------ここから引用----
 海自のダイバーは、沖縄近海に停泊している掃海母艦「ぶんご」(基準排水量5700トン)から未明にボートで調査海域に派遣され、夜明け前には作業を終えた。
------------------------------------------引用ここまで----
それから、
毎日新聞のサイトには記載されていないのですが、mixiで配信された毎日新聞の同様の報道には以下の部分もあります。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=214521&media_id=2
------------------------------------------ここから引用----
防衛省幹部は「防衛施設庁の指示により、海底での設置作業に入った。海自は(夜間の)海底での作業に慣れている」と述べた。
------------------------------------------引用ここまで----
あつこばさんは、この記事から、夜中にこっそり作業をやる理由を、
〇反対派に見られて作業を妨害されないため
〇民間人に見られて自衛隊員が手を出すと大変なことになる
〇自衛隊の映像を撮らせたくなかった?
ではないかと推測されている。また、同じく自衛隊は、なぜ夜中に作業を終わらせたのか?には、こんな重要な情報もあった。
政府が閣議決定しながらも反対の声が強くて断念せざるを得なかった「辺野古沖案」の頃、防衛施設局の作業は夜中には行わない事になっていました。

当時、反対されて作業が遅れたので焦った防衛施設局は夜中に作業を強行してさらに批判を浴び、結局、「辺野古沖案」は撤回せざるを得ませんでした。

「夜中に作業をしない」というのはジュゴンが夜中にエサを食べに来るから配慮したはずでした。
えええ~、防衛施設庁は以前に自分らで夜中の作業を強行して、バレて失敗しちゃったから、アベやキューマのオジサマに泣きついたってわけかいな?

[追記]こちらの記事もどうぞ:
自衛隊が米軍基地建設を手伝う法律的な根拠は?(米軍再編ってどうよ?)

ところで、辺野古の海にどんなもんをぶち込んで何やってるのかと思ってたら:
 施設局が今回実施するのは海生生物調査と海象調査。調査機器はパッシブソナー(音波探知機)三十地点、水中ビデオカメラ十四地点、着床具三十九地点、海象調査機器類は二十九地点の計百十二地点に設置する。

 施設局は六月初めにも始まるサンゴの産卵期に間に合わせるため、着床具の設置作業を優先。数日内に設置を完了させたい意向だ。着床具は六平方メートルの範囲内に、一・五メートル四方のステンレス製架台を鉄筋で海底に二組一セットで固定する。

 水中ビデオカメラは十メートル四方の範囲内に、鉄製の架台を鉄筋で海底に固定。パッシブソナーは三十五平方メートルの範囲内に、鉄製の架台にソナー本体と外部受信機を取り付け、架台を鉄筋で海底に取り付ける。(沖縄タイムス
着床具の設置は、サンゴが産卵したあとでベイビー・サンゴがどれくらい「着床」するか観察するという理由づけからだろうけど、わたしがとっても疑問に思うのは、どうして[着床具」なのかってこと。

まず、今月末から産卵が予想されるサンゴはミドリイシ類などの一部だけ。沖縄のサンゴもヤップのサンゴも300種以上あって、それぞれ産卵の時期は違う。そして、それぞれの種のサンゴが産卵・受精したあとで無事に着床=海底に定着して成長を始めるには、それぞれの好きな海藻とか岩質とか水質とか、「着床率」には、いろんな要素がかかわってくるらしい。そして、それらの様子をちゃんと調査しようとしたら何年もかかる。それを国=防衛施設庁側は初めから「基地建設ありき」で、形だけの「環境調査」をやっつけようとするから、こういうことになるのだ。

そこで、このドデカイ着床具だけど、辺野古の環境とは全く違う材質でポンと置かれても、あなたがサンゴだったら、安心してそこで生活を始める気になるだろうか?その板の下にもサンゴがあるわけで、それらは確実に死ぬ。また板を設置するために鉄筋をうつわけで、そのまわりのサンゴも確実に壊す。

サンゴの研究者である’さめ’さんは、こんなデカイ板を生きたサンゴの上に置くということ、サンゴの調査に慣れないダイバーが、しかも「夜間」に作業をすることによる「被害」を訴えている。
いくらサンゴの被度が低いからといって6平方メートルにわたってサンゴが全くいないという場所は私は見たことないです。従って、その巨大装置は「サンゴの上におく」ことになりましょう。誰が設置したとしてもです。何のための調査なんでしょうか?

特に阻止活動側の目をあざむくため夜間に設置するならば、見えないのでほぼ確実にサンゴの上に設置することになりましょう。本末転倒です。
~~中略~~
枝状サンゴはサンゴだと識別しやすいのですが、サンゴには塊状、被覆状とさまざまな形をとっているものがあり、何百本と潜っているダイバーでさえ教えてもらわないとわからない場合が多いです。民間調査会社の調査員ならばさすがにそれらの識別は出来ると思いますが、自衛隊員にわかるとは到底思えません。そんなことで「調査」になりますか?

また、サンゴの上にサンゴの調査器具を設置するのみならず、海域に特に詳しくもなくサンゴに関する知識もない自衛隊員ならばフィンキック等でサンゴを壊す可能性すらあります(特に夜間)。

サンゴを壊しながらサンゴの調査をするなんて言語道断。どれがサンゴだかわからないろくな訓練(サンゴ識別の)を受けていない自衛隊員には海に入って欲しくないです。
わたしもサンゴの海でダイビング屋をやってるので、ほんとうにその気持ちがよくわかる。ダイビングの経験が何百回、何千回あるダイバーでも、サンゴかどうか見分けのつかない人のほうが、はっきり言って多い。また「水中作業」の現場では、滞在できる時間も空気も限られているので、効率よくその仕事を片付けることが優先される。それでも、水中環境調査を専門にする人たちは、調査対象=環境への2次インパクトを与えないような訓練と配慮ができているけど、機雷を撤去するような訓練ばっかり受けた連中には無理だ。しかも夜間に作業を強行したとなると、サンゴへの配慮は全くなされていないと見ていい。

[追記]「事前調査」の違法性とその方法の低劣さは、こちらの記事でわかります。
海上保安庁・防衛施設局にメール・FAXを送ってください!!(リーフチェッカー’さめ’の日記)
辺野古での調査は適切に行われるのか?(米軍再編ってどうよ?)
辺野古での調査は環境アセス法にも違反(米軍再編ってどうよ?)

それに、考えすぎかもしれないけど、その「着床版」に、サンゴの着床を妨げる化学物質が塗ってあるんじゃないかとか、「水中ビデオカメラ」や「パッシブソナー(音波探知機)」は、実はジュゴンの嫌がる音波を出したり、反対派のダイバーが潜って調査するのを監視したりするんじゃないかとか、いろいろ不安になってきた。

それに、陸から見えるブイから遠く離れた地点に、夜間潜水しながら到達し、何かを設置してくるってことも、考えられるよね。いずれにしても、もう「基地建設に着手」したつもりだろうが、そうは問屋が卸しません。これからが勝負です。

彼らが辺野古の水中で何をしたか、しっかり記録して、追及していこう!

以下は、この現況調査を受託した会社:
大気質・騒音・振動調査:
沖縄環境分析センター
info@oeac.co.jp
http://www.oeac.co.jp/
7560万円

水質・潮流調査:
パスコ
webmaster@pasco.co.jp
http://www.pasco.co.jp/
6億5100万円

海域生物・生態系・サンゴ類・海藻草類調査:
いであ
idea-quay@ideacon.jp
http://www.ideacon.jp/index.htm
16億5900万円

陸域動植物・河川水生生物・景観調査:
プレック研究所
info@prec.co.jp
http://www.prec.co.jp/
1億911万円
それにしても、すっごい金額...
沖縄の1社が申し訳のような金額で受託しているのが痛ましい。

もし、これらの会社や、海自や海保に知り合いがいたら、できるだけ情報を提供してもらおう。

いまは環境産業ばやりだから、こういうところで働くダイバー&科学者も多いだろう。
そして、少しでも自然に関心があったら、いま辺野古でやっている調査がいかにズサンなものか、よーくわかっているはずだ。これは海自のダイバーや海保のキャプテンにしたって同じこと。もし、そういう立場の人がこれを読んでくれてたら、こっそりと情報をリークして欲しい。

みんなの平和と安全のために犯す多少の規約違反は、人殺しの正義に従うことに比べれば、人道上の罪とはいえない!



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2007-05-19 14:29 | ヤップでつらつら政治など
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