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ミクロネシアの小さな島・ヤップより
suyap.exblog.jp
カンムリブダイの思い出
天候: 曇
風向: 北東
風力: 5ノット
気圧: 1009hPa
湿度: 94%
気温: 26.2℃
過去6時間の最高気温: 28.9℃
過去6時間の最低気温: 25.6℃
(6月16日21時50分現在のヤップ気象データ)
(注)「天候」「気温」に関しては、観測時間によってデータに大きく差がでます。一般的に夜は雲が多く気温も低いです。

ちょっとお天気は下り坂だったけど波は静かだったので、南のポイント、ヤップ・カバーンズとマジック・キングダムに行った。海の中は「やっぱり南!」って感じで魚影も濃く、ワイドもマクロも楽しめたのだけど、帰るころには島中がどっぷりと厚い雨雲に覆われてしまい、土砂降りの中を突っ切ってのタフ・ライドとなった。

今日のヤップ・カバーンズではカンムリブダイが大きな群れを作っていた(またまた写真の出来が悪くてスミマセン)。この魚は生まれたときはみんなメスで、大きくなると頭がせり出してオスになる。大きいのになると1m以上もあり、頭は絶壁のようにせり出してくる。

ブダイの仲間だから白身で、味は少々大味だが、サシミにしてもよし、タマネギ少々のみじん切りとトウガラシ、それにコプラ(ココヤシの実)を削ったのをたっぷり加えて塩味し、レモン汁で合えるのも最高に美味しい。もちろん煮付けても良いが、身がパサパサしているので油で揚げ煮風にすると良い。

まだヤップ生活5年目くらいのとき、テイク・アウト屋さんで全長40cmくらいのカンムリブダイが切り身で揚げ煮になっているのを見つけた。ちょうど昼時だったし、スタッフもそろっていたのでみんなの分もまとめて買ってきて「さあ、食べようよ!」と分け始めたのだが、いつもどおり頭の部分は、敬意を表して勤続年数の一番長い番頭さんに差し出した。ヤップでは頭の部分は偉い人に差し出すという習慣があるからね。

ところがこのときばかりは、頭の切り身を一瞥した番頭さん、「おれ食わねえ」ってプイッと席を立って、どっかに行ってしまった。拍子抜けしたわたしは「???」 それを見ていた店番の女の子がクスクス笑って、「あのねえ、私たち、この魚だけは頭を捨てるのよ。ヤップのある村だけは捨てないで食べるって聞いたことあるけど、彼らは笑いものになってるよ。私たちにはこの魚の頭はゴミに見えるのよ」

わたし「頭を捨てる?なんてもったいない。あのね、ブダイは頬っぺたと胸鰭のつけ根が美味しいんだから。この飛び出した頭の骨の中にも軟骨があるかもしれないじゃない!わたしが食べて見せてあげるわよ」

そんだもんで、半ば怒りも交えてカンムリブダイの頭に挑戦したのだけど、頬っぺたの肉は思ったより薄く、あのせり出したデカイ頭は骨ばかりで肉はなく、挙句に胸鰭のあたりはエラがいっぱいついてるし、カンムリブダイは大きな歯で生きたサンゴをがりがりかじって食べているからだろう、砂まじりの磯臭い味がして食べられたものじゃなかった。

という訳でやっと、「カンムリブダイの頭は食べない」というヤップの習慣を納得したのだった。そして、どんな素材でも、現地(産地)のやり方に従って料理したり食べたりするのが一番美味しいんだなということも、同様の体験を通してだんだん納得できてきたのだった。


◆ヤップの旅の情報はこちらでどうぞ
http://www.naturesway.fm/index2.html

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by suyap | 2006-06-16 22:01 | ヤップの自然・海 | Trackback(3) | Comments(0)
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