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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

suyap.exblog.jp

ヤップの海・ダイブログ

ポイント:ヤップ・カバーンズ
天 候:晴れ
風 :北西
波 高:1m
気 温:28度c
水 温:28度c
透明度:(↓)60m
透視度:(→)40m

昨日に引き続き海モノで申し訳ないけれど、ネタに困ったときの海だのみ、それに今日は東側の海がこの季節にはめずらしくとても穏やかになり、快適なボート・ライドで到着したリーフ南端のヤップ・カバーンズは抜群の透明度だった。小潮のために透明度の落ちた水路でマンタに期待するのはすっぱりあきらめて、ブルーに抜け切った海に潜るだけでもハッピーな気分になれる。

ヤップの海・ダイブログ_a0043520_22122487.jpgこのポイントの名物(?)のひとつは穴めぐり。カバーンズというのは洞窟という意味だから、たくさんの小さな洞窟やトンネルがある。ドロップオフが続くリーフが、何故だかここだけ切れ込んでいて、複雑な地形を作っている。ヤップの南端部に住む人々は、大昔ここまで遺体を運んで穴に沈めて水葬したそうだ。そうすると大きな波がきて死者は海に還っていける。もちろん今は何にも残っていないし、大きな台風の通過のたびに穴を作っている大石が動いて微妙に地形が変わるような場所なので、いまでは墓場という雰囲気はまったくないから、大丈夫だ。

穴めぐりといっても、ほとんど天井はオープンで、中に特に変わった生物がいるわけでもないので、穴めぐりはサクッと流して、外の地形や生物を楽しむことも忘れてはいけない。位置的に頻繁に潮の流れが変わる場所なので、思いがけない大きな生物に出会えることもある。マンタも50回に1回くらいは通りがかるし、イルカが頭の上を通過したこともあった。今日は中くらいのイソマグロと、美味しそうなツムブリの群れが通りがかった。

ヤップの海・ダイブログ_a0043520_22273099.jpgまた、ここは小さな生物の宝庫でもある。数え上げればきりがないけれど、たとえば浅い根のまわりにはアカネハナゴイなどが群れ、それを狙ってハタの仲間やカスミアジなどが行き来し、ミクロネシアの固有種フレームエンゼルフィッシュが忙しそうにチョロチョロしている、という感じだ。

ヤップの海・ダイブログ_a0043520_22531899.jpgもっと目をマクロにすると、おっと、君もいたのね、って感じで、ハダカハオコゼがイソギンチャクの下から姿を現した。彼は「見つかるはずじゃなかったのに、、、」という観念顔で、しばらくポーズをとってくれたのだった。




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by suyap | 2006-01-08 22:55 | ヤップの自然・海
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