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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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ヤップ婦人会のローカル・マーケット

飛行機が週2回しか来ないヤップでは、郵便物の出入りも週2回だけ。郵便物を日曜の飛行機に乗せたいと思ったら、金曜日の午後2時30分までに郵便局に行って投函しなければならない。ヤップには郵便ポストもないからね。

そんなわけで金曜日の郵便局はわりと人の出入りが多いのだが、郵便局の隣のヤップ婦人会(Yap Woman's Association)では、ちょっとまえから毎週金曜日にローカル産物の出店をやるようになった。
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たまたま郵便局に行ったついでに、きのうちょこっと寄ってみたら、なかなかの盛況ぶりだった。上の写真では空芯菜やビンロウの実、バナナにギンガンに炊いたラック芋にブオイの実のイムなど。

そういう単品のほかに、各種タロイモ類やサツマイモなどが入ったバスケットがずらりと並ぶ。こちらは篭(バスケット)売りになっている。
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それらに混じってサトウキビ、ココヤシの葉軸で作った箒にウォッカの空き瓶に入ったココナッツオイル(下左)と、大きなラック芋(下右)。

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ちゃんと皮を剥いた完熟ココナッツの実(コプラ)は料理用(下左)、その隣は若いココナッツの実で、これはこのままジュースとして飲む(下右)。

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ちょうどお昼前だったので、ブオイの実と完熟ココナッツを削りおろしてチマキのようになっている食べ物イムを、G嬢とわたしのランチとしてそれぞれに1本ずつ買ってみた。葉を開けて切り分けると↓下左の写真↓のような感じ。

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1本$1.45なりのまだ温かいイムの支払いをしていると、「アビッチも買ってよ」と婦人会のおばちゃんのひとりから声がかかった。

ヤップ婦人会のローカル・マーケット_a0043520_18261247.jpgアビッチ(Crateva speciosa)とはギョボクの仲間で、ミクロネシアでは昔から食料のみならず薬用としても活用されてきた植物。かなり独特な臭いを持つので、食品としては好きな人と嫌いな人が見事に別れる。他の食料が豊富に手に入る現代では、あまり食べられていないようだ。

ええ、これ全部じゃ多すぎるよ...と躊躇していると、「たったの5ドルだよ!炊いて冷凍しておけば、いつでも食べられるんだから」と、今度は違う人の声。

「あと3日待ってから炊いたら良いよ。水を替える必要はないからね...ラック芋の炊き方と同じで良い」

このアビッチの料理法はいろいろあるようで、わたしが以前教えられたのは、皮を剥いて小さく切ったものを何回も水を替えながら数時間かけて炊く方法。「ラック芋のように炊く!」とここでまた新たな料理法が出てきたので、買って試してみることにした。その結果を数日後にはこのブログでお目にかけるつもりなので、乞うご期待!



最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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