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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

suyap.exblog.jp

マンタもカメもプルトニウムに…

おはようございます。

3月も終わりに近づいて貿易風もやや緩まり、ヤップでは、マンタさんもカメさんも、いつもと変わらずのんびりモードで暮らしていますが…
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日本では、今まで東電・政府・メディアによって隠されていたプルトニウムの検出が、ようやく報道されるようになりました。事態はそれほど深刻化しているということです。福島の原発事故による放射性物質の拡散は全地球に及びますから、ひどく報道規制された日本国内よりも海外のほうが、その行く末を心配して見守っています。

米国のエネルギー環境調査研究所(IEER)では、
事故でこれまでに環境中に放出されたヨウ素131の量は240万キユリー(1キユリーは370億ベクレル)と推定され、これだけでTMI事故の放出量の14万倍。これに加えて、放射性のセシウム134とセシウム137が計50万キユリー程度放出されたとみられ、合わせると放出量は19万倍に達する。

放射性のヨウ素もセシウムの量も旧ソ連のチェルノブイリ原発事故で放出された量の10%程度。だが、チェルノブイリ事故の放出源は原子炉1基だけだったのに対し、福島の事故の場合、三つの原子炉と四つの使用済み燃料プールが放出源になったとみられ、半減期が約30年と長く、体内に取り込まれやすいセシウム137の量も多いため、環境への影響が長く続くことが懸念される。

日本政府は、事故の実態を市民によりよく理解させるため評価をレベル6に引き上げ、これまで放出された放射性物質の量や、今後予想される放出量などを詳細に公表すべきだ。
と発表しました(47News

実は日本でも、大気圏での人工放射性核種の濃度変動の実態とその変動要因を明らかにすべく放射性降下物の観測を、ビキニ環礁の水爆実験で日本の漁船が被曝した事件(1954年)直後から、気象庁気象研究所が行っています:

環境における人工放射能の研究2003
http://www.mri-jma.go.jp/Dep/ge/2003Artifi_Radio_report/cover.htm

上記のレポートには、いま海中にも大量に流れ出ていると心配されるプルトニウムの記述もあります:

8.大気降下物及び海水中のプルトニウム
http://www.mri-jma.go.jp/Dep/ge/2003Artifi_Radio_report/chapter8.htm
表面水に限っては、太平洋全域及びインド洋、南太洋の分布を明らかにすることができた。その結果によると、北太平洋中緯度域で比較的高い表面海水のプルトニウム濃度が出現することがわかった。

プルトニウムは表層で低く、深さ500mから1000mに極大をもつ分布を示す。この分布は、プルトニウムが表層で生物由来の粒子と結合し、粒子の沈降とともに深海へ輸送され、輸送される途中で粒子が分解され、プルトニウムが放出されることによって形成されるものと説明されている。
掲載のグラフで見てもわかるとおり、核実験やチェルノブイリなどの原発の事故で、日本で観測される放射性物質もぐんと多くなっているのがわかります。このデータは2003年までですから、2011年3月11日を境に、核種ごとの放射性降下物は飛躍的に増加しているはずです。気象庁気象研究所は、そのデータを速やかに公開するべきです。

プランクトンを食べているヤップのマンタさんたちも、主に海藻食のカメさんたちも、広大な海域を回遊しながら、これから表層海水の高濃度のプルトニウムにさらされるんですね…。モチロン、人間の餌になるサカナたちも一緒に!
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どんどん泥沼にはまっていく東電&菅政権の原発事故対応を見て、はらはらヤキモキするばかりです。以下に、最近のTwitterで気になったつぶやき貼っておきます:
levinassien 内田樹
おはようございます。福島原発の事態はさらに悪化の一途をたどっているようです。「戦力の逐次投入」「情報のさみだれ式の開示」という大本営の轍をいまの日本政府も踏みつつあるのでしょうか。参謀本部が机上の空論を展開している間に最前線では固有名をもった人が死んでゆく。

kamitori kamitori
日本は、原爆を2発も落とされ、原爆症で多くの人が亡くなり、今も苦しんでいる人が大勢いる。その認定も補償も済んでいない。原発が始まって40年になるが、その間には大勢の下請け労働者の被曝が続いてきた。被曝死の労働者も無数に。それを隠し続け、安全・クリーンの空虚な言葉で覆い隠してきた。

himurotakasi 氷室隆
【東大放射線研究①】ABCC(原爆障害調査委員会)は、敗戦後、広島と長崎で直ちに原爆の人体への影響等の調査を始めた。被爆者をモルモットのように調べるが治療は全くしない、ということで長らく被爆者の怨嗟の的となった。米公文書で核戦争のための研究であったことが暴露されている。

officematsunaga オフイス・マツナガ
米軍の放射能専門部隊400人が待機されていた件、「秘密が漏れる」ともらした民主党議員。一方、米国としては、「炉心溶解という事態がどのように(放射能汚染も含めて)進行するのか、ぜひともサンプルが欲しい」。原発に秘密はないが、人類未知の領域の事故の進行は秘密というより絶好のサンプル。

officematsunaga オフイス・マツナガ
福島の原発危機からの脱出はほど遠い 「この非常に高い放射能レベルは炉心が溶解したという証拠です」と放射能防護原子力安全研究所(IRSN)専門家のオリヴィエ・イスナール。http://bit.ly/eeT4BA  (邦訳感謝)

magosaki_ukeru 孫崎 享
日本次第に米国直接支配下。官邸は連絡調整会議。支持をうけるは細野首相補佐官。防衛省に災害用「日米共同調整所」、指揮は在日米軍のクラウ副司令官。冗談に官邸に米軍座ったらと言ったが実質もうそうなった。災害に専念するといった菅首相、仕事なくなりましたね。米国首相誰でもいい。挨拶に来る位

magosaki_ukeru 孫崎 享
原子力:米国、日本独自で処理能力ないと判断。 米国対日管理体制強化。29日読売:日米両政府が事故への対応で連携を強化するため、合同の連絡調整会議を創設し、検討・作業チームを新設。 日米双方の政府高官や原子力専門家、自衛隊、米軍、東電や原発関連企業も参加。 検討・作業チームは

magosaki_ukeru 孫崎 享
原子力2:〈1〉「放射性物質遮蔽」〈2〉中期的に原発を安定化させる「核燃料棒処理」〈3〉長期の対策となる「原発廃炉」〈4〉「医療・生活支援」の四つ。「医療」以外の3チームはすでに発足、「医療」チームも近く設立。細野首相補佐官が4チームの取り組みを総括。 

magosaki_ukeru 孫崎 享
米国流石、世界の帝国だけある。危機じっと待つ。菅政権に当事者能力がないこと国民が周知した所で乗り出す。国民身が大切。直接統治だろうが間接統治だろうがどうでもよい。早く助けてくれ。解りました。では私のいうこと全面的に聞きますね。勿論、早く早く。

tsutomujapan 被災地の声
戦後米がTV局を作り、日本人を娯楽などに目を向けさせる政策をとり、窓口が読売新聞社主正力であり、氏が原発に関するイメージを変えさせた功労者である事が米国公文書で公開された。http://oujyujyu.blog114.fc2.com/blog-entry-615.html

bilderberg54 アルルの男・ヒロシ
プルサーマルというのは無駄なプルトニウムを燃料化して処分するための手法だったわけだけど、電事連と核兵器という視点でみると、別の様相が見えてくる。米国は燃料の供給者(NSG)と需要者に世界を2分割する戦略で核不拡散を狙っている。いずれにせよ自力核開発という電事連の野望は無理あり。

bilderberg54 アルルの男・ヒロシ
電事連ってのは結局、「いつかは自力核開発するんだ~」と意気込んでは見たものの、 IAEAの監視は厳しいは、アメリカ主導のNuclear supply groupの枠にはめ込まれるわで、牙を抜かれた挙句、老朽化した原子炉が爆発してその息の根を止められることになるのだろうか。

tokaiama 東海アマ管理人
正直に言わせてもらえば、今のツイートレベルも何も分かってない人が多い。これまで事故規模に比べて汚染が少なかった理由は季節風にあった。だが、これから内陸に向かう風が吹き放射能汚染はこれまでの数百倍になる。このままでは、それが数十年も続く。石棺終了の日まで、今の政府では福島が消える

kentaro666 竹熊健太郎(神奈川)
(;゜0゜)QT @TokyoBalearic: 気絶!:福島原発と6基の原子炉は、様々な原因でプラント自体が傷んでいた為、2010年8月以来、保険がかけられていなかった。東電は保険料が高過ぎると判断し、保険証書の更新をしていなかった。bit.ly/ihnm7i
大本営発表がアテにならない限り、各自が自衛するしかありません。放射能の影響が少ない地域に脱出できない(しない)人でも、

外出時はマスクに帽子、チリのつきにくいコート、帰宅したら家に入る前にチリを払い、その後、しっかりとシャワーを浴びる!!!

忘れないでね。そして被曝した身体も、土地も、かならず復興できるってことも、忘れないで!!(その方法はまた後日)、今はとりあえず、被曝を最小限に抑えて身を守ることから。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2011-03-29 09:03 | No Nukes!
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