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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

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選んで動いて生活して(or 「知性の良心」から「行動の良心」へ)

a0043520_2345544.jpg昨日3月8日は、ミクロネシア連邦の国会議員選挙の日だった。今回は、州人口に応じて選出人数の変わる2年任期と、1州ひとりずつの4年任期の国会議員を同時に選ぶ。それに加えて、A:2年任期の国会議員の任期を4年にしてしまう、B:ミクロネシア連邦国民の多重国籍保持を認める、というように憲法を変えることの是非を問う、国民投票も行われた。

a0043520_2345252.jpg早朝からのツアーが終わった後、しばらくバタン・キューしてたけど、G嬢とぐだぐだおしゃべりしてて投票日だったことを思い出し、「出勤前に投票して来たの?」と聞くと、彼女、「帰ってから行くわ」と言う。オイオイ!

ミクロネシア連邦国民であるG嬢に向かって投票権もない外国人のわたしが言うのも変だけど、今回の国政選挙から、投票時間は午前7時~午後5時になったのだよ。驚いて、「ど~しよ~、バスで帰ったら間に合わないわ!」とうろたえるG嬢に、「選挙のための早退を許可...いや、命ずる!」と厳かに宣言した(笑)。

a0043520_23454136.jpg「でっでも...タクシー代が...」と、さらにうろたえる彼女に(注:この国では選挙人登録した投票所でしか投票できず、G嬢は自分の村の投票所に行かなければならない)、「これは、あんたの票を買ってるんじゃないからね、でも、この国にとって大事な選択は、十分わかってるわよね?」とニラミを聞かせて(苦笑)、タクシー代をカンパした。これって、最近、外国籍のおばちゃんから政治献金もらって辞任するはめになった某国外相の構図に近いかも?(爆)

a0043520_23461255.jpgヤップ州選出の現職は、2年任期は現ミクロネシア連邦国会議長、4年任期は前ミクロネシア連邦大統領だ。そして、それぞれにチャレンジする候補者が、ひとりずつ立っている。だって憲法の条項が変われば、ひょっとして運良く当選すると、両者とも将来は大統領になれるかもしれないんだもんね。しかし...どんなに口先で格好をつけても、彼らの動機はわかる人にはわかる...。口先誠詞氏じゃないけれど、政治家を目指す者が、ペラペラと軽~くなってる傾向は、世界共通なのかもしれない。

現職のふたりはほとんど選挙運動らしきものもせず、それぞれ忙しく国政に飛び回っておられたのに対して、チャレンジャーは公開討論会だの、政見放送だの、ネットでの選挙運動だの、いろいろ努力をされていたようだ。因習を廃して政治に「新しい風」を入れなければ...とかなんとか言っちゃって。でも、そんな耳あたりの良い「言葉」で多くの人々を動かせるほど、ヤップ州は広くないし(日ごろの行状や当人らの後ろ盾が丸見えで)。

a0043520_23463160.jpgで、本日の中間報告によると、現職のふたりは楽勝で議席を確保されたようだ。まだグアムとハワイの投票箱が届いていないけれど、それらが当否に影響することはないだろう。よかった、よかった(って、投票権のないわたしが喜ぶのも変だけど)。ところで現職大統領が当選できたかどうか、チューク州の結果が楽しみです^^

そして2点の憲法改変国民投票に関しては、ヤップ州選出ミクロネシア連邦第2代大統領だったJohn R. Haglelgamさんが、こんな意見書を発表されているにもかかわらず、ヤップ州結果では、両方ともYesと出てしまった。Haglelgamさん曰く、A:任期の延長は、議員らが自らの地位の保全を考えているに過ぎない。国民が国政への代表者を見直す機会は、多いほうが好ましい。B:多重国籍希望の根拠は、米軍に入って士官を目指す者がミクロネシア連邦国籍を保持しながら米国籍を取ることを可能にすると誤解されているが、実際には、米国籍を取る時点で要求される宣誓にも明らかなように、異なる国に政治的・軍事的忠誠を誓うのは不可能である(or 米国は許さない)...。

外国人の土地所有を認めないミクロネシア連邦の場合、「米国籍は欲しいけどミクロネシア連邦国籍を捨てると父祖伝来の土地を失う」という切実な問題があるから、なかなかに判断は難しい。しかし米国生まれで米国籍を保持したミクロネシア人2世・3世が、今後アメリカで立ち行かなくなって大挙してミクロネシア連邦に戻ってきて土地所有権を主張するようになると、各所で問題噴出するだろうな...と、他人事ながら心配している。

そうそう、他人の投票権の心配をするなら、やはり自分のこともちゃんとしなけりゃね、と思いながら日本のニュースを見ているのだけど、久しぶりに世川行介放浪日記を訪れると、ズッキ~ンとくる記事に出会った:

<時代>の困難を、小沢一郎独りに背負わせてはいけない
http://blog.goo.ne.jp/segawakousuke/e/713c6db0a70c34571950d764f98aacbe
その吉本隆明が、
 17年ほど前、
「(東西冷戦構造が崩壊して、資本論が有効性を失った時代に入り、)
 これからは、その都度のイエスノーの時代が始まる。
 その時期は、小沢一郎に政治を任せておけばいい」
 といった趣旨のことを書いているのを目にした時、
 僕は、
 思想家吉本隆明が、
 日本思想の重要な課題の一部分を、政治家小沢一郎にバトンタッチしたのだ、
 と理解した。
そっか~、あの吉本ばななさんのお父さん、そんなこと言ってたのか~:
吉本隆明といい、小沢一郎といい、
 彼らを潰しに向かう陣営とは、
 僕流の言い方をさせてもらうと、<日本的なるもの>だった。

 吉本隆明に対する<日本的なるもの>からの攻撃も、
 醜悪で、執拗で、低級なものだったが、
 それでも、
 左翼思想という確固たる思想の存在が認められていた時代だったから、
 その戦いは、ある程度の見識や教養の基盤の上でなされていた。

 しかし、
 小沢一郎の歩き続けた場所は、
 すでに、思想が崩壊し、新しい思想はいまだ誕生せず、
 汚れた土石流でドロドロになったような曠(あれ)野だった。
 そして、
 そこで格闘を続ける小沢一郎を襲う<日本的なるもの>は、
 そんな時代に見合ったような、
 変質的な執拗さ、際限を知らない無教養、論理を持たない憎悪…、
 といった種類のものだった。

 政治家は、政治の担い手であって、思想の担い手ではない。
 にもかかわらず、
 小沢一郎は、
 政治家でありながら、思想の一部分まで担う役割を押し付けられている。
 これでは、彼が、あまりにも不憫ではないのか?
たった数年前から小沢一郎さんに注目し始めたわたしなんかピヨピヨだけど、噛めば噛むほど味の出るスルメのような小沢さんに、「日本にもまだ、こんな政治家がおられたのだ」とほっとしながらも、彼に向かって吹き荒れる嵐の低劣さ・すさまじさ、そしていまだに大新聞、テレビの垂れ流す嘘を盲目的に信じている「選挙民」の多さに、心萎えるばかりなのだが...。

世川行介さんは、「ネットの呼びかけで実際に集会に足を運ぶ人数は、日本ではせいぜい1000人が限度」と見て、どぶ板を踏んでの行脚作戦に奔走しておられる。

3.19 東京一万人集会-2009 政権交代の原点に変えれ!
http://3-19.tokyo-10000-demo.jp/
2011年3月19日の土曜日 13時、
現在の民主党政権のやり方に疑問を抱き、この国の行く末に大きな危機感を抱く人びとが、
東京・渋谷の 明治公園に集結します。

集会の大スローガンは

こんな民主党なんて、いらない!
2009 政権交代の原点にかえれ!


この大きなテーマの下に さまざまな参加団体 が訴えたい いろいろなテーマ が並びます。それぞれの方が感じている疑問や不満の声を、一万人の大きなうねりにしませんか?

暖かくなりそうな春の週末、皆さんの参加を心からお待ちしています。
わたしも、遠くヤップから、気持と小さなカンパで参加しようと思います。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2011-03-09 23:51 | ヤップな日々
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