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ミクロネシアの小さな島・ヤップより

suyap.exblog.jp

領土問題?!

ヤップの9月は季節の変わり目、ときどき小さな低気圧も通過します。今朝も早朝から雨が降り、それが止んだ今も空を厚い雲がおおってて、たまに薄日が差す程度、偏頭痛持ちのG嬢も浮かぬ顔をしています…
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浮かぬ顔といえば、カンカラ菅さんのお顔も…ザマアミロご愁傷様ですネ。仕組まれた突然降って沸いた領土問題!by レンホーさん、すぐに言い替えたらしいけど、カンカラ菅政権の外交感覚はこの程度ってのが、透けて見えます。さあ、これから前原君のお手並み拝見…と、ヤップから高みの見物を決めこんでおれるだけで済めば良いんですけど、かなり心配です。

あの田中宇さんですら、中国と対決姿勢をとったまま米国に見捨てられた後の日本がどうなると予測されるかは、気が重いので書きたくないというくらいだから、相当なとこまで来ています、今の状況:

田中宇の国際ニュース解説:日中対立の再燃
http://www.tanakanews.com/100917senkaku.htm

ところでヤップでは、「人の名前」=「それぞれ固有の所有地」ですので、個々人が常に「領有権の主張」=「実効支配のデモンストレーション」をすることは、日常生活の一部となっています。いまだに測量を元にペーパー上の「境界線」がハッキリしている土地は全土地面積の数%しかありませんが、「領土問題」>>「紛争」にまで「発展」することがほとんど無いのは、近隣外交(親戚&近所付き合い)が日常的にしっかりなされているからでしょう。そして相手がヤップ人ではないとなると、領土保全への取り組みがよりしたたかになるのは、自然の道理でしょう^^

ヤップ島の北北西には、伝説で「沈んだ」といわれている島シピン(Siipin)があった場所とされる浅瀬(ハンターバンク)があります。いちばん浅いところでも水深20mが前後ある、速い海流に洗われる巨大な浅瀬ですが、そこにはいつも鳥山が立ち、良い漁場となっています(写真上)。

漁船拿捕
http://suyap.exblog.jp/3412060
海底に沈んだ伝説の島、シピンに潜った!
http://suyap.exblog.jp/7345058
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シピン海域から見ると、ヤップ島は↑こんなに↑小さく見えます。距離的には静岡県の伊東市から伊豆大島(約30マイル)より近いのですけど、ヤップには高い山がないですからね…

上の記事にも書いたとおり、ヤップ島からは約25マイル(海里=約46.3キロ)離れていますから、ヤップ州が沿岸12マイルの占有漁業水域を主張することは国際法上はムリなのですが、かつてうっかりここで操業していた日本の漁船も拿捕され、〇千万円もの示談金で解決したことがあります。どうして漁業会社が裁判に訴えてでも勝とうとしなかったかというと、その間、何ヶ月も漁船・船員をヤップ州に拘束されて操業できなくなるよりも、〇千万円の示談金のほうが、余程安いと踏んだからでした。

a0043520_11304965.jpg一方ヤップ人としては、ここは先祖代々語り継がれた伝説の島(ヤップ人に近い人々が住んでいた)があった場所であり、お天気と海況に恵まれればすごくたくさんのサカナを恵んでくれるこの海域を、外国の漁船に「荒される」のは、黙って見てられないという気持があります。JICA/OFCFも深く絡んでいるヤップの漁業公社(YFA)も定期的にここで操業していますし(写真右)。

というわけで、ミクロネシア連邦の200海里経済水域での操業許可を取った各国漁船でも、いまだにシピン海域での操業は避ける…という暗黙の合意がなんとなく定着しているようです。こういうのって、双方、現実主義=「大人の外交」として評価されると思います。

こういう「大人の外交」は、これまで尖閣諸島海域で操業する日中台の漁船取締りでも行われていたようで、海上保安庁は「尖閣諸島は歴史的にも国際法上も日本固有のものだ」というタテマエで監視をし、12海里内に入りこんでくる中国・台湾漁船をそれとなく追い出しはしても、深追いをしない…と。それを今回ここまでこじらせてしまっている裏には、いったい、何があるのでしょうか?

アメリカ現政権には何のポジションも持たないアーミテージさんがわざわざ日本にやってきて、仙谷陰謀官房長官とご飯を食べて、前原センセが外相になり…。それでもって、尖閣諸島はますますこじれ…、カンカラ菅政権は、この問題の落とし所をちゃんとわきまえて対応しているのでしょうか?

このままでは…田中宇さんじゃないけれど、その先の予想はわたしだって書きたくないです。小沢サンを毛嫌いし、カンカラ菅政権を支持されたクリーンフェチな方々は、いったいこういう事態をどう納得されるのでしょう?

そういえば、カンカラ菅さんご自慢の「クリーニング屋さんがいらないほどのクリーンクリーンな政治!」そのカンカラ菅的クリーンの内容が、ようやくオモテに出てきたようです:

Electronic Journal:菅首相の政治と金の疑惑
http://electronic-journal.seesaa.net/article/163182598.html

もうひとつ追加リンクです:

岩下俊三のブログ:「僕には夢がある」といったら粛清される「クリーンな国家」
http://blog.livedoor.jp/shunzo480707/archives/2985880.html


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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by suyap | 2010-09-20 12:03 | ヤップでつらつら政治など
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